2025年6月4日の市況では、トランプ大統領による鉄鋼・アルミニウム関税の引き上げが大きな話題となりました。米国市場ではセクターごとに明暗が分かれ、日本市場も内需と外需のせめぎ合いが続く中、半導体関連株の買いが日経平均を押し上げました。一方で関税引き上げの影響やインフレ圧力、個人消費の弱さなど、複数の課題も浮き彫りとなり、投資判断には慎重さが求められています。この記事では、6月4日の具体的なデイトレード銘柄や収支、反省点を詳細に解説します。
2025年6月4日の市況|トランプ大統領の鉄鋼関税引き上げと市場の反応
主要指標(6月4日時点)
日経平均:37,747,45(+300.64)
TOPIX:2,785.13(+14.02)
NYダウ:42,519.64(+214.16)
NASDAQ:19,398.95(+156.34)
S&P500:5,970.37(+34.43)
米国市場(2025年6月3日)
6月3日、トランプ大統領は鉄鋼・アルミニウムの輸入関税を従来の25%から50%に引き上げる大統領令に署名しました。特に中国からの鉄鋼が他国を経由して米国に流入している現状を問題視したもので、6月4日から発効となります。
この発表により、米国市場では鉄鋼関連銘柄に売り圧力が強まり、海外の鉄鋼メーカーは軒並み株価が下落。一方、保護対象となる国内メーカーには買いが入り、一部銘柄は逆に上昇するなど、セクター間で明暗が分かれる結果となりました。
日本市場(2025年6月4日)
日本経済は内需と外需のせめぎ合いが続き、明暗が分かれています。サービス業の成長鈍化が注目される一方、製造業には回復の兆しも見られます。さらに、フィラデルフィア半導体株指数の上昇に伴い、日本市場の半導体関連銘柄が買われ、日経平均は4日ぶりに反発しました。
ただし、トランプ大統領の関税引き上げは製造業に逆風を吹き込み、成長率見通しに不透明感を与えています。加えてエネルギー価格高騰によるインフレ圧力と個人消費の弱さもGDP成長を押し下げ、日本経済の構造的課題が浮き彫りになりました。
これらを踏まえ、内需主導での回復は続くものの、外需に対しては慎重な見通しが必要な局面となっています。今後はセクターごとの強弱や国際情勢を見極めた投資判断がますます重要になるでしょう。
デイトレード銘柄|確実な利益確定と地合いを意識した堅実トレード
楽天証券
- 6902 デンソー
- 株 価:1,943.5 → 1,947.0
- 約定時間:09:08:02 → 09:38:20
- 収 支:+350円
- 根 拠:6月3日に自社株TOBを発表したことによる。
- 341A トヨコー
- 株 価:2,389.0 → 2,395.0
- 約定時間:09:56:42 → 10:03:05
- 収 支:+600円
- 根 拠:売買代金ランキングから注目。
- 7014 名村造船所
- 株 価:2,281.0 → 2,286.0
- 約定時間:12:51:38 → 13:03:39
- 収 支:+500円
- 根 拠:売買代金ランキングから注目。
- 9235 売れるネット広告社
- 株 価:1,559.0 → 1,565.0
- 約定時間:13:11:32 → 14:54:03
- 収 支:+600円
- 根 拠:売買代金ランキングから注目。

SBI証券
6月4日の買い増し銘柄
- 2914 日本たばこ産業 +1(累計53株)
- 5105 TOYO TIRE +1(累計22株)
- 7272 ヤマハ発動機 +1(累計83株)
売却銘柄
- なし
反省点|慎重すぎた利確とポジション分散の課題
今日のトレードは全体的にプラスで終えることができた点は評価できますが、いくつか改善点が見られました。
慎重すぎた利確とポジション分散の課題
本日のトレードは全体としてプラスで終えられた点は良好でしたが、以下の改善点が見られました。
- 利確タイミングの早さ:売れるネット広告社は、もっと伸びる可能性があった銘柄を早めに利確したことで、利益の最大化には至りませんでした。
- セクター分散の不足:銘柄数は分散されていましたが、すべて短期急騰系のボラティリティ銘柄だったため、地合いが悪ければ大きく影響を受けた可能性も。
- 後場の読みがやや甘かった:特に名村造船の後場の押し目局面では、もう一段の警戒と判断スピードが求められたかもしれません。
明日は「利益確定の引きつけ」と「後場の地合い確認」を重点に、慎重ながらも攻めのトレードを心がけたいと思います。