投資歴4年の視点から、初心者から中級者へ向けてわかりやすく解説。5月29日の日本市場は米国株安にもかかわらず反発。半導体やテーマ株が買われる中、4銘柄で利益を確保しました。さらに、NTTとSBIの金融連携という注目ニュースや、日々の高配当株積立も併せて振り返ります。
2025年5月29日の市況|米国市場は軟調、日本市場は反発、NTTの金融進出にも注目
主要指標(5月29日時点)
日経平均:38,432,98(+710.58)
TOPIX:2,812.02(+42.51)
NYダウ:42,098.70(-244.95)
NASDAQ:19,100.94(-98.23)
S&P500:5,888.55(-32.99)
米国市場|NVIDIA決算は上昇も、利上げ懸念で主要3指数が続落
米国時間の5月28日、主要3指数は揃って下落。FRBの追加利上げの可能性が警戒され、相場の重しとなりました。
注目のNVIDIA決算は、第1四半期として好調な内容だったものの、市場期待を大きく超えるほどではなく、時間外で約5%の上昇にとどまりました。第2四半期の見通しでは、中国向けH20チップの輸出制限により約80億ドルの売上減が見込まれており、不透明感が残ります。
日本市場|日経平均は反発、円安とNVIDIA効果で半導体株に資金集中
米国市場の下落に逆行する形で、日本市場は大きく反発。NVIDIA株の時間外上昇が追い風となったほか、米国裁判所による関税判断を受けた円安進行により、輸出関連株も上昇しました。
特に、東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体銘柄が堅調。AI関連株や自動車株など、幅広いセクターで買いが入りました。
NTT関連の動向|ドコモが住信SBIネット銀行買収へ、NTTがSBIに出資
NTTドコモが住信SBIネット銀行の買収を進める方針を固めたこと、またNTT本体がSBIホールディングスに出資する計画が明らかとなりました。
これにより、NTTグループの金融事業への本格参入が現実味を帯び、今後の金融×通信戦略が注目されます。SBIとの連携がどのようなシナジーを生むのか、今後の報道やIRに注目です。
デイトレード銘柄|半導体・テーマ株を短期勝負でプラス着地
楽天証券
本日は前日の米国市場におけるNVIDIAの決算を受けて、半導体関連を中心に物色の動きが強まりました。また、個別に材料が出た銘柄や、テーマ性のある株にも資金が集まる場面が見られ、そうした流れに乗る形で4銘柄をトレードしました。
- 6526 ソシオネクスト
- 株 価 2,191.5 → 2,203.0
- 約定時間 09:06:35 → 09:12:10
- 収 支 +1,150円
- 根 拠 NVIDIA決算を受けた半導体全般の買い。寄り付きからの勢いに乗って素早く利確。
- 9235 売れるネット広告社
- 株 価 1,352.0 → 1,357.0
- 約定時間 09:35:05 → 09:38:21
- 収 支 +500円
- 根 拠 業務提携ニュース&信用規制解除報道が刺激材料に。板が素直で、サクッと利確。
- 5612 日本鋳鉄菅
- 株 価 1,483.0 → 1,488.0
- 約定時間 09:57:12 → 10:01:44
- 収 支 +500円
- 根 拠 下水道テーマで物色の流れあり。地合いに左右されにくいセクター狙いで。
- 218A LIBERAWARE
- 株 価 1,337.0 → 1,343.0
- 約定時間 11:11:41 → 12:30:12
- 収 支 +600円
- 根 拠 材料なしも、出来高と売買代金上位。

SBI証券
高配当投資戦略に基づき、以下の3銘柄をそれぞれ1株ずつ買い増しました。いずれも長期でのインカムゲインを重視した積み立て対象です。(カッコ内は累計保有数)
- 4204 積水化学工業 +1(4)
- 5406 神戸製鋼所 +1(78)
- 7272 ヤマハ発動機 +1(79)
なお、この日は売却銘柄はありませんでした。
反省点|LIBERAWAREの保有時間が長引き、リスクも増大
本来は前場中に手仕舞いする方針だったLIBERAWARE。しかし、損切りラインに届かず後場に持ち越すことに。結果的には寄り付き高で利確できましたが、その後は大きく下落。
今回は“助かった”形でしたが、持ち越すならそれなりの根拠が必要。今後は「どこで利確・損切りするか」を事前に想定し、曖昧な保有を避ける意識を持って臨みます。