2025年2月3日は、トランプ大統領の関税発動によって市場が大きく揺れた1日となりました。自動車株への打撃が特に大きく、デイトレードでも慎重な判断が求められる相場展開に。この記事では、関税ショックが与えた影響を振り返るとともに、当日のデイトレ収支をブログ形式で報告します。今後のトレードに活かすための反省点もあわせてお届けします。
2025年2月3日の市況|関税発動の影響で日経平均1,000円超の下落
2月1日、トランプ米大統領が新たな関税政策を発表。カナダ・メキシコからの輸入品に25%、中国からの輸入品には10%の追加関税を課す大統領令に署名しました。この措置により、世界経済の減速懸念とインフレ再燃のリスクが高まりました。
特に打撃を受けたのは日本の自動車業界。カナダやメキシコに工場を持つ企業が多く、関税によって輸出コストが増えることが懸念されています。
さらに、今後は石油、天然ガス、半導体、アルミニウム、銅、医薬品といった幅広い分野にも関税が検討されており、マーケット全体に不安が広がりました。一方、米国内でも関税に対するコスト増への懸念から、企業の反発も強まっています。
為替市場では円安が進行し、前週末のアメリカ株安の流れを引き継いで、週明け2月3日(月)の日本市場も軟調に。日経平均株価は38,520.09円(前日比-1,052.40円)と大幅下落しました。特に自動車株が大きく値を下げ、業種別では「情報・通信業」のみがプラス、その他のセクターは軒並みマイナスでした。
1月31日に決算を発表した商船三井は増配を発表し、配当利回りは6.43%と高水準でしたが、市場のリスクオフムードに押されて株価は冴えませんでした。さらにトランプ大統領は、EUからの輸入品にも関税を検討するとしており、しばらくはトランプ関税に翻弄される相場が続きそうです。
デイトレード銘柄|本日の取引結果
- 7269 スズキ
- 株価:1,884.5 → 1,889.5
- 収支:+500円
- 根拠:自動車株が全体的に下落するなか、スズキは「ジムニーノマド」の新型発表が材料視され、上昇。短期的な反発狙いでエントリー。
- 5246 ELEMENTS
- 株価:826.0 → 828.0
- 収支:+200円
- 根拠:値動きが限定的ながらも、出来高に注目してエントリー。大きくは取れなかったが小幅の利確に成功。
また、本日は月初のため、通常であればNISAでNTTを100株購入する予定でしたが、週末に控える決算を考慮して見送りました。決算後の株価推移を見て、再度購入を検討します。

反省点|慎重なエントリーと資金管理の重要性
本日のトレードでは、スズキに対する判断が的中し、短時間での利益確定ができた点は良好でした。一方で、ELEMENTSは利確後に下落しており、もう一段階精度の高いエントリーポイントの選定が必要と感じました。
今後の注意点として、以下の2点を重視します。
- 情報収集の不足
今回のようなトランプ大統領の関税措置の影響を見ても、政治的イベントが相場に与える影響は非常に大きいと再認識しました。今後は米国の政治動向や国際情勢についても積極的に情報収集を行い、柔軟に対応できる体制を整えます。 - リスク管理の徹底
急激な株価変動に備えて、損切りラインやポートフォリオの分散といったリスク管理の重要性を再確認しました。特定の銘柄に資金を集中しすぎることなく、状況に応じて資金を柔軟に配分する意識を持っていきます。