投資歴4年の兼業投資家として、2025年6月5日の市況とデイトレード結果を振り返ります。米国の経済指標が市場に与えた影響や日本株の反応を丁寧に解説し、半導体株を中心とした当日の取引戦略を、初心者から中級者の方にもわかりやすくお届けします。
2025年6月5日の市況:米国の経済指標と日本市場の反応
主要指標(6月5日時点)
日経平均:37,554,49(-192.96)
TOPIX:2,756.47(-28.66)
NYダウ:42,427.74(-91.90)
NASDAQ:19,460.49(+61.53)
S&P500:5,970.81(+0.44)
米国市場の動向(6月4日)
6月4日の米国市場は方向感に欠ける展開となり、S&P500とNASDAQが小幅に上昇した一方で、NYダウは反落しました。焦点となったのは経済指標の内容です。
ADP雇用統計では5月の民間雇用者数が3万7,000人と、市場予想(11万1,000人)を大きく下回り、2023年3月以来の低水準を記録。また、ISM非製造業景況感指数も49.9と、前月の51.6から下落し、景気減速懸念が強まりました。
この影響で、ドル安・金利低下が進みつつも、利下げ期待が相場を支え、特にハイテク関連に資金が流入しました。
日本市場の動向(6月5日)
日本市場は米国経済の減速懸念を受けた円高の進行により、日経平均・TOPIXともに下落。輸出関連株に売りが広がり、相場全体の重しとなりました。
ドル/円は一時142円台後半まで円高が進行。特に自動車株を中心に下落が目立ちましたが、一方でAI関連銘柄を中心とした半導体株が堅調に推移し、相場を一定程度下支えしました。
業種別・個別銘柄の動向
東証プライムでは、33業種中4業種が上昇。特に金属製品、陸運業、非鉄金属、倉庫・運輸関連がプラス圏で推移しました。
一方、海運業や輸送用機器、石油・石炭製品などが値下がりの上位となりました。
個別では、ファーストリテイリングが日経平均を30円超押し下げたほか、リクルートHD、TDK、コナミG、ソフトバンクGも下落。一方で、アドバンテストや東京エレクトロン、レーザーテックが上昇し、半導体株が支えとなりました。
デイトレード銘柄|半導体関連銘柄が牽引する中、堅実な立ち回りでプラス収支
楽天証券
- 9069 センコーグループHOLDGS
- 株 価:1,971.0 → 1,978.0
- 約定時間:10:06:01 → 10:12:46
- 収 支:+700円
- 根 拠:ルトン・インベストメンツの大量保有報道を受け、短期的な思惑買いを狙った。
- 6963 ローム
- 株 価:1,707.5 → 1,709.5
- 約定時間:10:42:12 → 10:53:35
- 収 支:+200円
- 根 拠:売買代金上位銘柄であり、半導体関連株の強さを背景にエントリー。
- 6526 ソシオネクスト
- 株 価:2,269.5 → 2,277.5
- 約定時間:11:08:13 → 11:12:15
- 収 支:+800円
- 根 拠:半導体セクター全体が堅調だったことから、短期上昇を見越しての参入。

SBI証券
6月5日の買い増し銘柄(単元未満株)
- 5105 TOYO TIRE:+1(合計22株)
- 5406 神戸製鋼所:+1(合計84株)
- 7272 ヤマハ発動機:+1(合計84株)
売却銘柄
- なし
本日の決算銘柄
- 8917 ファースト住建
25年10月期第2四半期累計(24年11月-25年4月)の連結経常利益は前年同期比20.0%増の10.7億円に伸びたが、通期計画の27.5億円に対する進捗率は39.1%にとどまり、5年平均の47.8%も下回った。(出典:株探より)
反省点|ロームの伸びしろをもう一歩追えたかもしれない
全体的に半導体関連銘柄にうまく乗れた一日でした。特にソシオネクストでは、エントリーのタイミングと利益確定の判断が適切で、良いトレードができました。
一方、ロームについては利確タイミングが早く、さらなる伸びを逃した可能性があります。今後は「利益を伸ばす意識」と「過度な慎重さのバランス」を見直したいところです。