2026年7月31日の市況|日経平均2,400円超の大幅続伸と半導体株への集中
主要指数(7月31日時点)
日経平均:64,362.02(+2,494.59)
TOPIX:4,003.30(+50.80)
NYダウ:52,208.06(+613.92)
NASDAQ:25,122.18(+679.24)
S&P500:7,437.67(+121.48)
米国市場(7月30日)
30日の米国市場は、前日の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて広がった一時的な売り注文が一巡し、主要3指数が揃って大幅に反発する力強い展開となりました。優良株で構成されるNYダウは、買い戻しの動きが急速に広がり前日比613.92ポイント高の52,208.06ポイントで取引を終えています。ハイテク株の比率が高いNASDAQは前日比679.24ポイント高の25,122.18ポイントとなり、S&P500も前日比121.48ポイント高の7,437.67ポイントと、市場全体で広く買い戻しが優勢となりました。前日に利益確定売りが先行した反動に加え、本格化している主要ハイテク企業の決算発表に対する期待感が、相場全体の押し上げに大きく寄与した形です。
相場の牽引役となったのは、大手IT・ハイテク銘柄の良好な決算発表と強気な業績見通しでした。中でもクラウド部門の持続的な成長が確認されたマイクロソフトが急伸したことで、情報技術分野全体の投資家心理が急速に改善しました。また、取引終了後に決算発表を控えていたアマゾン・ドット・コムへの業績期待も高まり、市場全体でリスクを取る姿勢が一段と強まっています。こうした動きを受けて市場の警戒感を示すVIX恐怖指数は前日から低下し、17.08ポイント付近まで落ち着きを見せました。米10年債利回りは4.674%と前日とほぼ変わらない水準で推移し、金利上昇に歯止めがかかったことも株式市場にとって好材料となっています。
為替市場に目を向けると、ドル円が一時158.34円付近まで急激に下落し、大幅な円高・ドル安が進行する場面が見られました。市場参加者の間では、日本政府および日本銀行による為替介入が実施されたのではないかとの観測が浮上し、急激な変動に対する警戒感が一気に高まりました。一方で、WTI原油先物価格は1バレル=83.96ドル付近と小幅に続落しており、中東情勢への懸念に伴う一時的な価格上昇が一服したことで供給懸念がやや和らいでいます。経済指標としては、注目度の高い米国の個人消費支出(PCE)価格指数の発表を近くに控え、インフレの鈍化傾向を見極めようとする慎重な姿勢も一部で窺えました。
週末に向けては、大手IT企業のさらなる決算発表に加え、日本時間翌日に控える日銀金融政策決定会合の結果発表や、各国の主要な経済動向が買い方の勢いを維持できるかを左右すると見られています。足元では地政学リスクや為替相場の乱高下といった不透明な要因が依然として残るものの、強固な企業業績を背景とした投資家心理の回復がはっきりと確認されました。今後はハイテク株を中心とした買い戻しの流れが継続するかどうかが、市場における最大の焦点となりそうです。
米国市場全体のまとめ
1.主要3指数は大手IT企業の好決算などを背景に買い戻され急反発した。
2.マイクロソフトの好決算やアマゾンへの期待からハイテク株が急伸した。
3.為替介入観測が浮上したことでドル円が一時158円台前半へ急落した。
4.WTI原油先物は中東情勢の供給懸念が和らぎ83ドル台後半へ小幅続落した。
5.インフレを見極める米PCE価格指数の発表を控え見極めムードが広かった。
日本市場(7月31日)
前日の米国市場にて決算内容が好感されたマイクロソフトが大幅高となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が前日比で8パーセントを超える急伸を見せたことが、日本市場におけるハイテク銘柄への強力な追い風となりました。特に人工知能(AI)や半導体に関連する銘柄へ見直し買いが殺到し、前日まで調整が続いていた銘柄を中心に、取引開始直後から広範な資金が流れ込む展開となっています。
日経平均は前日比2,494.59円高の64,362.02円と、大幅に続伸して本日の取引を締めくくりました。朝方から勢いを増して上げ幅を拡大した日経平均は、前場の午前10時20分頃には一時前日比で3,500円近く上昇し、65,364.73円まで駆け上がる局面もありました。後場に入ると買い一巡感から様子見姿勢が強まり、64,000円台前半での膠着状態が続きましたが、高い株価水準を保ったまま大引けを迎えています。また、TOPIXも前日比50.80ポイント高の4,003.30ポイントで取引を終了しました。
東証プライム市場の売買代金は概算で10兆1,069億円、売買高は32億1,466万株に達し、異例の大商いとなりました。その一方で、東証プライムの値上がり銘柄数は608銘柄にとどまり、値下がり銘柄数が921銘柄と全体の半数以上を占める結果となっています。一部の超大型ハイテク銘柄が指数を強力に引き上げたものの、市場全体へ幅広く買いが波及したわけではなく、物色対象の偏りが非常に目立つ一日となりました。個別銘柄では、アドバンテストやディスコ、レーザーテック、ソフトバンクグループといったAI・半導体主力を筆頭に資金が集中し、キオクシアホールディングスがストップ高まで買われたほか、非鉄金属や電気機器などのセクターが大きく上昇しました。その一方で、ソニーグループや任天堂、トヨタ自動車、KDDIなどは売りに押される展開を見せています。
国内企業の決算発表が本格化する中、良好な業績を開示した銘柄に対する買い意欲が相場全体の底堅さをしっかりと支えました。加えて、アジア市場で韓国総合株価指数が上昇したことも投資家心理の改善につながっています。なお、日中に結果が公表された日銀の金融政策決定会合では政策金利の据え置きが決定されましたが、事前に広く予想されていた通りの内容であったため、市場への影響はきわめて限られたものとなりました。
日本市場全体のまとめ
1.日経平均は一時3,500円近く上昇し終値でも2,494.59円高の大幅続伸となった。
2.SOX指数の急増を受けてAIや半導体関連株に買いが集中した。
3.売買代金が10兆円を超えたものの値下がり銘柄数が上回り物色が偏った。
4.日銀の金融政策決定会合で金利据え置きが決まるも織り込み済みだった。
5.韓国市場の上昇や国内企業の好決算が相場の底堅さを後押しした。
トレード銘柄|各手法でのエントリーと戦略の整理
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
特定口座
- 4205 日本ゼオン
株 価: 2,350.5円 → 2,353.5円
約定時間: 7月30日 09:19:06 → 10:01:32
収 支: +300円
狙 い: 直前に発表された4-6月期の連結経常利益が、前年同期比で57%増益という際立った伸びを示して着地していました。この強い業績数値を背景として、株価には短期的な上昇弾みがつくだけでなく、中期的なトレンド形成にも期待できると判断しました。好決算を追い風にしたスイングトレードでの値上がり益を狙いエントリー。 - 5802 住友電工
株 価: 2,426.5円 → 2,431.1円
約定時間: 10:1134 → 10:12:47
収 支: +460円
狙 い: 昨夜の米国市場が全般的に力強く反発していたことや、本日の市場で電線大手(電線御三家)に活発な買戻しの動きが広がっていた波に乗る形でエントリーしました。ただ、エントリー時点のチャート形状はすでに横ばい推移に入っており、得られる利幅自体はかなり限られると想定される状でした。そのため深追いはせず、短期での迅速な離脱を視野に入れたトレードを実施。 - 6762 TDK
株 価: 3,061.0円 → 3,070.2円
約定時間: 10:47:51 → 10:52:02
収 支: +920円
狙 い: 市場で特に売買が活発化している銘柄へ資金を集中させるため、全市場の売買代金ランキングの上位から選定しました。流動性が十分に高く、短期的な値動きの幅が確保できる状況を見極めた上でエントリーを行っています。 - 6971 京セラ
株 価: 3,742.0円
約定時間: 11:15:38(※持ち越し)
狙 い: 決算内容が市場の想定以上に良好であったこと、さらに電子部品セクター全体の地合いの良さも重なり、今後の株価上昇が見込めると判断しました。短期のデイトレードにとどめず、数日から数週間単位で波に乗るスイングトレード目的でポジションを構築し、翌営業日へ持ち越す判断をしています。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,255.0円
数 量: +2口
合 計: 300口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 3798 ULSグループ
株 価: 561.0円
数 量: +10株
合 計: 130株
売却銘柄
- なし
本日のポートフォリオ内の決算銘柄
- 4204 積水化学工業
今期の第一四半期決算において、上期経常利益の見通しを一転して1%増益へと上方修正してきました。6月に入って以降の株価チャートを見ても、綺麗な右肩上がりの上昇トレンドへ転換していることが確認できます。次世代技術として期待される「ペロブスカイト太陽電池」という非常に強いテーマ性を備えている点に魅力を感じて保有を続けていますが、一般向けの本格的な普及や製品化はまだ先に設定されており、その売り上げが直接決算数値に大きく反映されてくるのはもう少し先になりそうです。現時点では十分な基本ポジションを確保できている状態にあるため、今後の買い増しについては慌てず、株価の押し目や事業の進捗状況を慎重に見極めながら実施していく考えです。 - 5482 愛知製鋼
発表された4-6月期(1Q)の最終利益は前年同期比で11%減益という結果で着地しました。もともと高い配当利回りを魅力とする高配当株として保有を続けています。ただ、ここ最近は株価自体が大きく上昇していたこともあり、追加での買い増しが見送られる状況が続いていました。通期見通しについても僅かな増収増益にとどまる見込みであることを踏まえると、ここからの大幅な株価上昇を期待するのは少々厳しそうだと感じています。現在保有している株式数のボリュームや今後の資金効率も考慮し、そろそろ利益確定のタイミングを具体的に検討したい段階に入っています。 - 7327 第四北越フィナンシャルグループ
今期の経常利益見通しを6%上方修正し、過去最高益の予想をさらに上乗せしてきたほか、年間配当も4円増額という非常に好調な決算内容でした。日銀による追加利上げに伴う利ザヤの拡大が期待できることに加え、群馬銀行との包括提携や経営統合に向けた動きも大きな追い風となっています。現在はポートフォリオ内でも特に優先度を高く設定し、積極的に買い増しを進めている最中です。良好な事業環境と増配姿勢が確認できたため、今後も焦らず計画的に買い増しを継続していく方針です。 - 8316 三井住友フィナンシャルグループ
4-6月期(1Q)の経常利益が前年同期比で43%増益という、メガバンクの中でも際立って力強い結果を残して着地しました。主力であるメガバンクの一角として中長期目線でポートフォリオに組み込んでいますが、今後の継続的な業績拡大や株主還元策にも大きな期待を寄せています。また、9月末を効力発生日とした株式分割の実施が予定されています。分割によって最低購入金額が引き下げられた後は、さらに取り回しがしやすくなるため、株式分割後のタイミングで追加の買い増しを進めるかどうか具体的に検討していきたいと考えています。 - 8053 住友商事
4-6月期(1Q)の最終利益が11%増益となり、いわゆる5大商社の中で先頭を切って良好な決算発表を行いました。利益をしっかりと伸ばして好調な新年度スタートを切ることができたと受け止めています。事前の株式分割によって1単元あたりの株価が手頃な水準となったことで、投資にあたっての心理的・資金的なハードルが大幅に下がりました。
6月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|銘柄ごとの波を見極める大切さ
昨日、スイング目的で購入している日本ゼオンですが、チャートを見ると上げては下げを繰り返し、なかなか力強く上昇しない展開が続いている様子でした。全体的な地合い自体は悪くないものの、市場の資金が半導体関連銘柄へ集中して流れていたことが思うように伸びなかった一因と考えられます。その停滞するチャートの動きに対して少し疲労感を感じてしまい、今回は買値を上回ったタイミングで速やかに売却を行いました。
デイトレードに関しては、完全に半導体やその周辺の関連銘柄に資金が集中して回っている局面だったため、住友電工とTDKを中心にトレードを進めました。住友電工についてはエントリーを狙ったタイミングでチャートが横ばい傾向となっており、獲得できる利幅は限られると判断したため、無理を追わずに薄利で迅速に離脱しています。一方でTDKについては、チャートの形状から上値の重さと底値を丁寧に判断してエントリーし、おおむね想定通りに動いてくれたため無事に利益へと繋げることができました。
京セラに関しては、昨日に決算発表を終えて今期最終利益を13%上方修正していたことや、直接的な関係はないものの本日の引け後にキオクシアの決算発表が控えていることを意識しました。決算内容自体も良好であると判断できたため、来週月曜日の京セラの株価上昇にも好影響を与えてくれることを見込み、ポジションを持ち越す判断としています。
2026年7月第5週の実現損益
2026年の7月の収支報告楽天証券
デイトレの合計収支(7月27日~7月31日):+17,140円
7月の合計収支:+56,820円
SBI証券
スイングの合計収支(7月27日~7月31日):0円
7月の合計収支:+11,100円
配当・分配金(楽天+SBI):3,948円
トータル収支:+77,968円
▶ 7月第4週 | 7月第3週 | 7月第2週 | 7月第1週
▶ 6月の収支報告 | 5月の収支報告 | 4月の収支報告 | 3月の収支報告 | 2月の収支報告 | 1月の収支報告 | 2025年の収支報告
