2025年の相場は、穏やかに見えて実は常に緊張感が漂う一年でした。
指数は強さを保ちながらも、突発的な材料で空気が一変し、判断の速さと柔軟さが試される場面が何度も訪れました。
本記事では、デイトレードと高配当株を軸にしたスイングトレードの両面から、2025年の投資結果を振り返ります。
単なる収支報告ではなく、相場環境、判断の背景、失敗から得た気づきまでを整理し、次につなげるための記録としてまとめました。
一年を通して何ができて、何が足りなかったのか。
その答えを探しながら、2025年の投資を振り返っていきます。
2025年の相場全体の様子
2025年の相場を振り返ると、「振り回されながらも、結果的には相場に乗れた一年」だったと感じています。
明確なトレンドが続きそうで続かず、材料一つで市場の雰囲気が一変する場面が多く、特に短期トレードでは常に緊張感を強いられる相場でした。
米国市場は引き続き世界の中心であり、その影響力の大きさを改めて実感する一年でもありました。金融政策、経済指標、政治的な発言が相場を大きく動かし、指数自体は底堅さを見せる一方で、日々の値動きは荒く、落ち着いて見ていられる局面は決して多くありませんでした。
長期目線では楽観的な空気がありながら、短期では常に警戒が必要。
そんな相反するムードが一年を通して続いていた印象です。
2025年の相場を語るうえで、特に印象に残っているのが4月の関税発表による大幅下落です。
突如示された関税方針は市場に強い警戒感をもたらし、アメリカ市場、日本市場ともに一気にリスク回避の流れへと傾きました。
寄り付きからの急落、戻りの鈍さ、そして連鎖的に広がる売り圧力。
事前にある程度の想定はしていても、実際に対応するのは難しい典型的な下落局面だったと感じています。この下落は、その後の相場参加者の心理にも影を落とし、年後半に入ってからも「何かあれば急落するのではないか」という警戒感が常につきまとうようになりました。
また、トランプ大統領の発言一つで相場が上下する場面が何度も見られた一年でもあります。特に関税や外交に関する発言は市場を冷やす要因となり、その後の軟化や緩和が伝わると相場が持ち直す、という流れが繰り返されました。
この動きの中で、市場ではいわゆるTACOトレードと呼ばれる表現も使われるようになり、「強い発言はするが、最終的には引く」という見方が定着していきました。下落局面で過度に悲観せず、材料が緩和方向に向かった場面では素直に相場が戻る。
結果として、この分かりやすさに助けられた場面も少なくなかったように思います。
2025年は、米国では利下げ、日本では利上げという、日米で正反対の金融政策が同時に進んだ年でもありました。米国の利下げは株式市場の下支えとなる一方で、安心感と警戒感が同居し、値動きの荒さにつながった印象があります。
日本では金融正常化の流れの中で利上げが行われ、金融株が注目される一方、銘柄ごとの選別がより強まりました。この違いが、個別株投資の難しさを一段と際立たせていたように感じます。
さらに、日米の金融政策の違いは為替にも影響し、円安一辺倒だった流れに変化が生じたことで、日本株の値動きはより神経質なものになりました。
こうした不安定さを抱えながらも、2025年には日経平均株価が史上初めて50,000円台に到達しました。この節目は、単なる楽観ムードというより、日本企業の業績改善や資本効率への意識改革、外部環境の追い風が重なった結果だと感じています。
指数だけを見ると強く見える一方で、個別株では明暗がはっきり分かれ、決して簡単な相場ではありませんでした。だからこそ、5万円到達には達成感と同時に、どこか引き締まるような緊張感もありました。
日本市場は米国市場や為替の影響を受けながら、4月以降はリスク回避と落ち着きが交互に訪れる展開が続きました。
その後、関税緩和や米国市場の持ち直しを背景に、徐々に安定感を取り戻していった印象です。
日本企業の業績改善やコスト管理の努力は確かにありましたが、振り返ると「企業努力に外部環境の追い風が重なった一年」だったように思います。
結果的には、トランプ大統領の発言に振り回されながらも、助けられた場面も多かった一年でした。
強い発言で相場が崩れ、その後の軟化で相場が戻る。その繰り返しの中で、起きた事実にどう対応できたかが結果を分けた年だったと感じています。
2025年の相場は、予想する力以上に、受け止めて動く力が試された一年でした。
相場と戦うというより、その癖を理解し、どう付き合うかを学ばされた一年だったように思います。
デイトレード収支
2025年のデイトレードは、特定の銘柄に固執しないスタイルで行っていました。
いわゆる得意銘柄を固定するのではなく、その日の米国市場の動き、先物、為替の流れを確認し、最も動きが出そうな銘柄を選ぶ形です。
そのため、トレードする銘柄は日替わりになることが多くなりましたが、相場のテーマや資金の向かう先が明確なときには、2〜3日ほど同じ銘柄を繰り返し売買することもありました。
意識していたのは「銘柄に感情を持ち込まない」ことです。
あくまで値動き、出来高、相場全体の流れを優先し、個別銘柄への思い入れは極力排除するよう心がけていました。
デイトレード全体の傾向
2025年は値動きが出やすく、デイトレードにとってはチャンスの多い環境でした。
一方で、急変も多く、エントリーのタイミングを誤ると逃げ場がなくなる場面も少なくありませんでした。
特に4月の関税発表前後は、これまで通用していた感覚が一気に崩れ、「いつも通り」がまったく通用しない相場でした。
この時期のトレードは、年間収支に大きな影響を与えています。
一番大きな損切り:4月の三菱重工業
2025年のデイトレードで最も印象に残っている損切りが、4月の三菱重工業です。
関税発表をきっかけに相場全体が急落し、その流れの中で想定以上の下落に巻き込まれました。
当時は、
- 相場環境が急変していたこと
- 資金に限りがあったこと
- 引っ張ることで次のチャンスを逃す可能性
これらを踏まえたうえで、次につなげるための損切りを選択しました。
結果として、その判断は当時の前提条件を考えれば正しかったと感じています。
資金を守り、気持ちを切り替えて次のトレードに向かえたからです。
ただ、後からチャートを見返すと、保有を続けていれば大きな利益になっていたことも事実です。
この経験を通じて、損切りは正解か不正解かではなく、その時点の条件で判断するものだということ、そして結果論は必ず後からやってくるという投資の現実を改めて実感しました。
収支を振り返るための指標
年間収支を振り返る際は、単純な損益額だけでなく、以下の指標を用いて整理しています。
- 勝 率 : 勝ちトレード数(334回) ÷ 総トレード数(362回) × 100 = 92.3%
- 平均利益 : 利益の合計(187,820円) ÷ 勝ちトレード数(334回) = 562.3円
- 平均損失 : 損失の合計(-195,280円) ÷ 負けトレード数(28回) = 5,467.8円
これらの数字から見えてくるのは、
- 損切りが遅れやすい傾向
平均損失が平均利益の約10倍となっており、逆行時に戻りを待ってしまう場面があった可能性が高いです。 - 利確が早く、利益を伸ばしきれていない
含み益が出るとすぐに確定する傾向があり、勝率は高いものの、利益の伸びが抑えられています。 - 勝率依存のトレードになりやすい
勝率を意識するあまり、1回の負けが大きくなりやすい構造になっています。
改善ポイントとして
- 利確を少しだけ伸ばす意識
- 勝率より期待値を重視する視点
- 1回の損失を平均利益の数倍以内に抑えること
これらを意識していきたいと考えています。

スイングトレード全体の収支
2025年のスイングトレードは、評価損益、配当、保有期間を含めて全体像で捉えるようにしました。短期売買とは異なり、数字だけでは見えない部分が多いため、プロセスを重視しています。

大きな利益は出ていませんが、目標株価に到達した銘柄や、想定より伸びが見込めなかった銘柄は売却しています。
テーマ投資としての仕込みと、配当を受け取りながら資産を積み上げる仕組みが形になり始めた一年でした。
高配当株からの配当金について
スイングトレードのもう一つの柱が高配当株投資です。
S株を活用することで、価格変動の影響を抑えながら、配当を着実に積み上げる運用を意識しました。
2025年は、一部銘柄を単元化し、保有株数を増やす判断も行っています。

2025年の配当金実績
- 年間配当金合計:118,989円(※高配当投資としてSBI証券の物のみ記載)
- 配当利回り(取得ベース):2.47%(テーマ株として利回りが低い銘柄も含まれます)
配当・優待を意識した主な売買
INPEX(単元化)
S株で積み上げていたものを単元化しました。エネルギー関連としての中長期的な位置づけと、安定した配当を重視した判断です。
ヤマハ発動機(300株へ買い増し)
株主優待条件の変更を受け、300株まで買い増ししました。期限付きの材料があったことで、判断しやすい投資となりました。
配当は単なるおまけではなく、戦略の一部として考えるようになった一年でした。
値動きが荒れる相場でも、配当や優待があることで保有判断がしやすくなります。
12月末時点でのポートフォリオはこちらから。
高市政権の戦略を軸にしたスイングトレード
2025年は高市政権の発足により、17の戦略分野が明確になりました。
その中で、資源、安全保障、コンテンツ産業を中心に投資判断を行いました。
想定通りにいったケース
三井海洋開発(レアアース関連)
レアアース関連として購入した三井海洋開発は、比較的想定通りに進んだ銘柄です。
市場の期待感が高まる中、決算発表前に購入できたことがポイントでした。
決算では増配の発表もあり、購入数・保有期間は短かったものの、良いコストパフォーマンスを出すことができました。
外れたケース
コンテンツ産業(サンリオ・ゲーム関連株)
コンテンツ産業として購入したサンリオやゲーム関連株は、秋以降の下落により、現在は含み損が拡大しています。特にサンリオは利益は出ているものの市場予想に届かず、決算をきっかけに大きく売られる展開となりました。それでも、独自IPを持つ企業が多い分野であることから、短期の値動きよりも中長期の成長を重視し、保有を継続しています。
予想通りでも、外れてもいないケース
JX金属・IHI(産業基盤・安全保障関連)
JX金属、IHIはテーマに沿った購入でしたが、値動きが大きく、利益が安定しない状況が続いています。方向性は間違っていないものの、まだ評価が定まっていない段階として、現在も保有を続けています。
2025年は、値上がり益だけでなく、配当を含めたリターンを考える重要性を実感した一年でした。大きく当たらなくても、軸が明確になったことは大きな収穫です。
2026年の目標
デイトレードでは、コツコツドカンを減らすことを最優先課題とします。
板読みや値動きの方向性をより意識し、損切りを徹底します。
スイングトレードでは、資金を回転させながら、配当の再投資によって雪だるま式に資産を増やしていきたいと考えています。
