米国のインフレ指標が落ち着きを見せたことで、ハイテク株を中心に日米の株式市場が大きく沸き立ちましたね。前夜の米国市場で物価の伸びが鈍化したことから金利上昇への警戒感が和らぎ、その好地合いを引き継いだ東京市場でも朝方から主力株を中心に買いが先行しました。折しも国内では主要企業の決算発表が集中する最終日となり、好業績銘柄へ選別的に資金が向かう一方で、連日の高値更新に対する利益確定売りも交錯する一日となりました。
今回の記事では、前夜の米国市場から本日の日本市場へ至る一連の流れをはじめ、楽天証券でのスイングトレードやSBI証券での単元未満株の買い増し動向、そして週末の手仕舞い売りを警戒した立ち回りについて詳しくまとめています。なお、本文に記載している各トレード銘柄の銘柄名には、本日取引した銘柄の過去の取引履歴や保有推移へアクセスできるリンクを設定しておりますので、過去の売買経緯もあわせてご確認いただけます。
日々の値動きに一喜一憂するだけでなく、市場全体の空気感や個別企業の決算動向を丁寧に読み解くことが、次のトレードにつながる大きな糧になります。この記事が皆さまの日々の投資判断をアップデートし、相場の波を一緒に乗り越えていくための参考になれば幸いです。
2026年8月14日の市況|日経平均は一時6万9,600円台へ急伸!TOPIXは連日で過去最高値を更新
主要指数(8月14日時点)
日経平均:68,713.80(+405.21)
TOPIX:4,197.20(+21.16)
NYダウ:53,839.99(+69.72)
NASDAQ:26,803.03(+214.54)
S&P500:7,798.99(+50.49)
米国市場(8月13日)
13日の米国市場は、安心感の広がる経済指標を背景に主要3指数が揃って上昇する力強い展開となりました。NYダウは前日比69.72ポイント高の53,839.99ドルと4日ぶりに反発して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いNASDAQは前日比214.54ポイント高の26,803.03、S&P500は前日比50.49ポイント高の7,798.99と共に続伸し、相場全体を牽引いたしました。
この日の相場を大きく好転させた主な要因は、朝方に発表された7月の米生産者物価指数(PPI)でした。結果は前月比で横ばいにとどまり、前年同月比でも4.7%上昇と市場予想を下回ったことで、根強かったインフレ圧力に対する懸念が一段と和らぐ格好となりました。これを受けて早期の追加利上げ観測が大きく後退し、米10年債利回りは前日比0.043%低下の4.649%へと落ち着きを見せています。長期金利の低下が明確な追い風となり、成長期待の高いIT・ハイテク関連銘柄を中心に幅広い買いが広がる展開となりました。
一方で、同時に公表された週間の新規失業保険申請件数など雇用関連指標がやや冴えない結果となったことから、労働市場の減速を警戒した売りが出て、買い一巡後にNYダウが一時下落に転じる場面も見られました。しかし、WTI原油先物が前日比0.04ドル高の1バレル81.29ドルとほぼ変わらない水準で落ち着いた動きを見せ、エネルギー価格に起因するインフレ再燃への懸念が和らいだことが投資家心理をしっかりと支えた模様です。為替市場ではドル円が1ドル159円半ば付近で安定して推移し、市場の警戒感を示すVIX恐怖指数も前日比0.08ポイント高の14.63と極めて落ち着いた水準を保ちました。
取引終盤にかけては、金利低下の恩恵を最大限に受けたNASDAQの力強い動きが市場全体を押し上げ、一時軟調だったNYダウも持ち直してプラス圏で取引を終了いたしました。セクター別では自動車・自動車部品やソフトウェア・サービスなどが買いを集めた一方、素材関連セクターなどは小幅に押される展開となりました。インフレ指標の鈍化と原油相場の落ち着きという好材料が重なり、週末を前に全体として買いが優勢な一日であったと考えられます。
米国市場全体のまとめ
1.NYダウは4日ぶり反発、NASDAQとS&P500は続伸し主要3指数が揃って上昇した。
2.米7月PPIが市場予想を下回り、インフレ圧力の緩和から米長期金利が低下した。
3.週間の米新規失業保険申請件数など雇用関連指標が冴えず、景気減速への警戒感が一時浮上した。
4.WTI原油先物が1バレル81ドル台で安定推移し、エネルギー発のインフレ懸念が後退した。
5.為替市場のドル円安定や低水準のVIX恐怖指数を背景に、投資家心理が底堅さを維持した。
日本市場(8月14日)
前夜の米国市場では、7月の米PPIの伸びが市場予想を下回り、早期の米利上げ観測が後退したことで買いが優勢となり、S&P500が最高値を更新しました。この米国におけるハイテク株を中心とした上昇の流れを引き継ぎ、日本市場でも取引開始直後からAI・半導体関連株を中心に積極的な買いが先行いたしました。日経平均は朝方に一時1,300円近く上昇し、6万9,600円台まで力強く上値を伸ばす場面がありました。
当日の日本市場において、日経平均は前日比プラス405.21円の68,713.80円、TOPIXは前日比プラス21.16ポイントの4,197.20ポイントで取引を終え、TOPIXは連日で過去最高値を更新いたしました。朝方に約1カ月ぶりとなる6万9,000円台に乗せた後は、短期的な過熱感や週末要因に伴う利益確定売りに押されて上げ幅を縮小したものの、後場は6万8,000円台後半での底堅いもみ合いが続きました。
東証プライム市場の売買代金は概算で10兆3,156億円、売買高は概算で24億4,922万株と活況を呈しました。値上がり銘柄数は1,124銘柄とプライム市場全体の約72%を占め、値下がり銘柄数は401銘柄、変わらずは31銘柄でした。セクター別では海運業やその他製品、情報・通信業が上昇した一方、サービス業や電気・ガス業、非鉄金属などが軟調な展開を見せました。個別銘柄ではアドバンテストが連日で上場来高値を更新したほか、好決算を発表したアシックスが急伸し、任天堂やソニーグループ、トヨタ自動車、商船三井などの主力株も買われました。
国内要因としては、主要企業における2026年4-6月期決算発表が集中する最終日を迎えたことで、好業績が確認された銘柄や通期見通しの上方修正を発表した銘柄への積極的な資金流入が目立ちました。外国為替市場ではドル円が1ドル=159円台前半で推移し、急激な為替変動への警戒感が後退したことも、自動車をはじめとする主力大型株の買い安心感につながったと考えられます。
日本市場全体のまとめ
1.日経平均は400円超の上昇、TOPIXは連日で過去最高値を更新して取引を終えた。
2.米国ハイテク株高の流れを受けて朝方に買いが先行し、日経平均は一時6万9,600円台を付けた。
3.主要企業の4-6月期決算発表集中日の最終日となり、好決算銘柄へ選別的な資金流入が続いた。
4.短期的な過熱感や週末を控えたポジション調整の利益確定売りに押され、後場は伸び悩んだ。
5.ドル円が1ドル159円台前半で落ち着いた推移を見せ、輸出関連主力株の支えとなった。
トレード銘柄|好決算発表のトライアルHDエントリーとULSグループの押し目買い増し
楽天証券|スイングトレードと積み立て投資
特定口座
- 141A トライアルホールディングス
株 価: 3,755.0円
約定時間: 09:49:45
狙 い: 前日の本決算発表で好調な業績推移が確認できたことや、当日の相場で強い上昇トレンドを描いていたことから、さらなる上値追いを期待してスイングトレード目的でエントリー。 - 563A GXNAS100Dカバコ
株 価: 1,070.0円
数 量: +1口
合 計: 6口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 3798 ULSグループ
株 価: 525.0円
数 量: +10株
合 計: 170株
売却銘柄
- なし
本日のポートフォリオ内の決算銘柄
- 261A 日水コン
上期経常が17%減益で着地し、4-6月期も43%の減益。テーマ株として、また下水道・インフラ関連株として保有しています。今後も一定の需要は見込めると思うが、最近の株価の低迷を考えると、そろそろ出口を考える時期なのかもしれないです。 - 8725 MS&AD
4-6月期(1Q)最終利益は33%増益で着地し、第1四半期から非常に力強い好決算を発表いたしました。直近は株価の上昇が続いており、新規で買い増しを行うにはやや手が出しにくい水準となっています。また、過去の水準と比較すると現在の配当利回りに少し物足りなさを感じている部分もあり、追加購入を見送っている側面もあります。ただ、本業の業績が極めて良好であることから中長期的な企業価値向上や株価上昇が十分に見込める状態ですので、今後の押し目のタイミングを慎重に見極めながら、少しずつ買い増しを再開していくのも選択肢の一つと考えております。
7月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|週末の手仕舞い売り圧力への警戒と単元未満株の押し目買い判断
本日はデイトレードの機会を探っていたものの、リスクリワードに見合う明確な対象銘柄を見つけることができず、見送る判断といたしました。その代わりに、前日の決算発表で今期経常利益が42%増と2期ぶりの最高益見通しとなり、前期配当の1円増額および今期も17円配当の継続を発表したトライアルホールディングスを、スイングトレード目的で新規購入いたしました。しかしながら、エントリー後にチャートの形状や歩み値、板の気配値を細かく観察していると、上値での売り圧力がやや強い印象を受けました。同銘柄は決算発表前まで3,200円台で推移していたため、本日の急騰を受けて短期的な利益確定売りや、過去の高値期日で保有していた投資家の戻り待ちの売りが降ってくるリスクが懸念されます。月曜日の寄り付き以降の値動きを慎重に見極めつつ、想定と異なる動きを見せた場合には早めの撤退も視野に入れて柔軟に対応していきたいと考えております。
一方、単元未満株の積み増しとしては、昨日に引き続きULSグループを買い増しいたしました。前日は大きく売られる展開となっていましたが、本日は下値を固めて反転上昇する動きを見せており、前日の株価がひとまずの短期的な底値であったと判断して追加購入に至っております。
2026年8月第2週の実現損益
2026年の8月の収支報告楽天証券
デイトレの合計収支(8月10日~8月14日):+37,400円
8月の合計収支:+51,300円
SBI証券
スイングの合計収支(8月10日~8月14日):0円
8月の合計収支:+39、000円
配当・分配金(楽天+SBI):0円
トータル収支:+90,300円
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