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【投資記録】地政学リスクと国内金利上昇のなかで半導体株の買い戻しを狙った戦略|7月9日の投資記録

ノートパソコンの画面に映る緑と赤のローソク足が並んだ株価チャートを背景に、地政学リスクと国内金利上昇のなかで半導体株の買い戻しを狙った戦略と記された7月9日の投資記録のアイキャッチ画像

半導体株の買い戻しを狙った7月9日の投資記録について解説します。

7月9日の日本市場は、前日までの大幅下落から一転してどこまで息を吹き返すことができるのでしょうか。

前日の米国市場では、トランプ大統領の発言により中東の地政学リスクが突発的に再燃し、優良株を中心にニューヨークダウが急落する展開となりました。しかし、一部の主要なハイテク株や半導体関連株が買い戻された流れを受け、当日の日本市場は朝方から自律反発を狙った買いが先行します。一方で、原油相場の急騰や国内長期金利が約30年ぶりの高水準となる2.900%に達したことが心理的な重しとなり、後場からは戻り売りに押される複雑な相場展開となりました。

この記事では、激しく揺れ動いた日米市場の本日の流れを分かりやすく整理しています。さらに、市場の注目度や出来高に着目したデイトレード3銘柄の選定理由から具体的な約定時間、値幅の記録をはじめ、別口座でコツコツ進めているスイング・高配当投資のリアルな売買状況まで余すことなく公開します。取引後の振り返りでは、思うようにいかない局面での良かった点や改善すべき課題についても等身大でまとめました。

日々変化する相場の荒波のなかで、読者の皆さまと一緒に市場への理解を深め、投資家として一歩ずつ成長していけるような気付きをお届けします。今日の市場全体の動きを俯瞰しながら、ご自身の投資判断をより強固にアップデートしたいと考えている方は、ぜひ最後まで参考にしてみてください。なお、本文に記載している各トレード銘柄の銘柄名には、本日取引したそれぞれの銘柄に関する過去の取引記録へアクセスできる過去記事リンクを設定しています。

2026年7月9日の市況|中東リスクと国内金利上昇が揺さぶる日米市場の攻防

主要指数(7月9日時点)

日経平均:67,743.85(+924.80)
TOPIX:4,020.37(+13.94)
NYダウ:52,348.39(-576.76)
NASDAQ:25,870.65(+51.96)
S&P500:7,482.71(-21.14)

米国市場(7月8日)

9日の米国株式市場は、にわかに持ち上がった中東をめぐる地政学リスクの再燃によって、終日トーンの重い神経質な展開を強いられることになりました。トランプ大統領が、それまで維持されていたイランとの暫定的な停戦合意について「すでに終了した」との見解を公式に示したことが伝わると、市場のムードは一気に緊迫化しています。この唐突な発言をきっかけに原油相場が跳ね上がったほか、投資家の間でリスクを避けようとする心理が急激に強まりました。その結果、これまで相場の上昇を力強く牽引してきた業績優良株や景気敏感株を中心に、まとまった売りが先行する流れとなっています。

主要な株価指数の動きを細かく見ていくと、NYダウは前営業日と比べて576.76ポイント安の52348.39ポイントと、大幅に続落して取引を終えました。取引時間中には下げ幅が一時800ドルを超える場面も見られるなど、ほぼ全面安に近い厳しい売り圧力に終始さらされています。また、市場の実態を広く反映するS&P500指数も前営業日比21.14ポイント安の7482.71ポイントと力なく下落しました。その一方で、ハイテク株の構成比率が高いNASDAQは、これまで売られていた半導体関連銘柄の一部に押し目買いや買い戻しの動きが入ったことが支えとなり、前営業日比51.96ポイント高の25870.65ポイントと、小幅ながらも反発に転じる底堅さを見せています。

個別銘柄の具体的な動向に目を向けると、アメリカン・エキスプレスやシャーウィン・ウィリアムズといった、景気の動向に左右されやすい銘柄や世界的な大手ブランドのほか、ヘルスケア大手のHCAヘルスケアなどが軒並み株価水準を切り下げ、NYダウを大きく押し下げる要因となりました。しかしその一方で、半導体大手のエヌビディアやブロードコム、そしてアップルなどは終始堅調な値動きを維持し、ナスダックをプラス圏へと引き上げる原動力となっています。ただし、同じハイテク大手のなかでもメタ・プラットフォームズやテスラ、マイクロソフトなどは軟調な推移をたどっており、セクター内でも個別の要因によって明暗がはっきりと分かれる結果となりました。

投資家の取引心理を左右するマクロ経済環境を振り返ってみますと、週末を目前に控えた絶妙なタイミングでの突発的なニュースに対し、ひとまず手元のポジションを整理して現金化しようとする動きが加速したようです。特に今回のトランプ大統領の発言は市場にとって大きなサプライズであり、これまで続いていた「米国の景気後退懸念の和らぎ」を背景にした買い戻しの機運を、一時的にせよ完全に遮る形となってしまいました。今後は原油高がインフレ指標へどのように波及するのか、またFRBの金融政策スタンスにどんな影響を与えるのかという警戒感が広がり、市場参加者が急速に守りの姿勢へと傾いたことが株価の上値を重くしています。

その他の市場指標も軒並みリスクオフの姿勢を裏付けており、投資家の恐怖心理を数値化したシカゴ・オプション取引所のVIX恐怖指数は0.77ポイント上昇して16.90ポイントへと跳ね上がりました。さらに、中東からのエネルギー供給が滞ることへの懸念から、ニューヨーク商業取引所のWTI原油先物相場は3.08ドルと急騰して1バレル73.52ドルを記録しています。これに連動するように債券市場では米10年物国債利回りが0.027%上昇して4.583%で取引を終えました。外国為替市場では地政学リスクの高まりに伴って「安全資産とされるドル」を買う動きが世界的に強まったため、ドル円相場は1ドル162円55銭近辺と、一段とドル高円安に振れる展開を見せています。

米国市場全体のまとめ

1.NYダウとS&P500は中東の地政学リスクへの警戒感から下落したものの、NASDAQは一部の主要な半導体株の買い戻しに支えられて小幅に反発した。
2.トランプ大統領がイランとの暫定的な停戦について終了したと言及したことで、現地での戦闘再開や情勢悪化への懸念が市場に急速に広がった。
3.中東情勢の緊張緊迫化を受けて原油の供給懸念が強まり、ニューヨークのWTI原油先物相場が急騰する展開となった。
4.先行きへの不透明感から投資家心理がにわかに悪化し、リスクを回避する動きが強まったことでVIX恐怖指数が上昇した。
5.世界の安全資産とされるドルを買う動きが優勢となり、米長期金利の上昇も相まって為替市場ではドル高円安が進行した。

日本市場(7月9日)

米国市場で半導体関連株がひとまず持ち直したことを受け、東京市場でもハイテク株の一角に買い戻しが入る動きが波及し、本日の日経平均株価は買いが先行する形でのスタートとなりました。特に直近の2日間だけで合計2,900円以上も大幅に値を下げていたことから、その反動による揺り戻しも重なり、前場の時間帯には上げ幅が一時1,600円を超えるようなダイナミックな場面も見られています。これまで売り込まれていた主力株を中心に、目先の自律反発を期待した短期資金が勢いよく流入しました。

日経平均株価の終値は、前営業日と比べて924.80円高の67743.85円となり、4営業日ぶりにようやく反発へと転じました。また、TOPIXも前営業日比13.94ポイント高の4020.37ポイントで本日の取引を終えています。もっとも、朝方の買いが一巡した後の後場からは、相場をさらに押し上げるような新しい材料に乏しく、利益確定や戻り待ちの売りが徐々に優勢となって上げ幅を縮小する動きに転じました。それでも大引けにかけてはしっかりとプラス圏を維持して取引を終えており、一定の底堅さは示しています。

個別銘柄の動きを詳細に追ってみると、米国市場でハイテク株が持ち直した流れをそのまま引き継ぎ、キオクシアなどの半導体関連銘柄が大幅に反発しました。ここへモメンタムを追随するような形で資金が次々と流入し、今日の市場全体の牽引役となっています。しかしその一方で、イラン情勢の先行き不透明感からエネルギーの供給懸念が意識され、原油価格が上昇したことや、国内の長期金利が上昇して新発10年物国債利回りが一時2.900%の大台に達したことが、相場全体の心理的な重しとなりました。この急激な金利上昇への強い警戒感から、東証プライム市場の全銘柄のうち約6割が下落する結果となっており、指数ほどには全面高とはならず、銘柄ごとの選別色が非常に強い一日となっています。

さらにアジア市場において、半導体やメモリー製品の取引比重が高い韓国総合株価指数が軟調に推移したことも、大引けにかけて日経平均株価が68,000円台の節目を割り込む要因として作用しました。取引時間中にトランプ大統領が「戦闘の長期化までは考えていない」といった趣旨の発言をしたことで、投資家の過度な恐怖心理はわずかに和らいだものの、国内の長期金利が約30年ぶりという異例の高水準を記録したことによる財政悪化への懸念は根強く意識されています。ハイテク株を買い戻そうとする勢いと、金利上昇に対する強い警戒感が真っ向から交錯する、非常に複雑で神経質な値動きの一日でした。

日本市場全体のまとめ

1.日経平均株価は前営業日比924.80円高、TOPIXは13.94ポイント高となり、両指数ともに4営業日ぶりに反発を引けた。
2.米国市場で一部の主要なハイテク株が持ち直した動きが好感され、国内の半導体関連銘柄にも自律反発を狙った買い戻しが入った。
3.イラン情勢の緊迫化に伴う原油価格の上昇が意識されたことで、投資家が慎重になり相場の上値を抑える大きな要因となった。
4.国内の長期金利が一時2.900%と約30年ぶりの高水準に達し、警戒感から東証プライム市場の約6割の銘柄が下落した。
5.韓国市場の株価指数が下落したことも響き、後場からは戻り売りが優勢となって日経平均株価は上げ幅を大きく縮小した。

トレード銘柄|日々の値動きと向き合う個別デイトレードおよびスイング資産形成の記録

楽天証券|デイトレードと積み立て投資

特定口座

  • 485A パワーエックス
    株  価: 1,923.0円 → 1,937.0円
    約定時間: 09:23:06 → 09:26:19
    収  支: +1,400円
    狙  い: 市場の注目度が高まっている売買代金上位の銘柄から、短期的な値動きの妙味を捉えるために選定。
  • 589A ネイス
    株  価: 1,484.0円 → 1,492.0円
    約定時間: 10:17:49 → 10:20:59
    収  支: +800円
    狙  い: こちらも活発な取引が行われている売買代金ランキングに着目し、流動性の高さを活かしたエントリー。
  • 218A LIBERAWARE
    株  価: 1,259.0円 → 1,268.0円
    約定時間: 12:53:20 → 13:12:54
    収  支: +900円
    狙  い: まとまった買いを呼び込んでいる出来高急増ランキングから、買いの勢いが期待できる銘柄としてピックアップ。
  • 2865 GXNDXカバコ
    株  価: 1,293.0
    数  量: +1口
    合  計: 275口

SBI証券|スイングトレード

買い増し銘柄

  • 7327 第四北越フィナンシャルグループ
    株  価: 円
    数  量: +1株
    合  計: 24株

売却銘柄

  • なし

6月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。

反省点・総括|リバウンド相場における銘柄選びの視点と粘り強いトレードの課題

前日までの重苦しい空気とは一転して、本日の日本市場は力強い上昇を見せてくれましたね。ただ、盛り上がっているセクターを冷静に見渡してみると、やはり動いている資金の多くはAIや半導体に関連する特定の銘柄群に集中している印象を強く受けます。

そのため、本日のデイトレードを組み立てるにあたっては、蓄電池関連としてAIテーマの一翼を担うパワーエックスを手堅く抑えつつも、残りの2銘柄についてはあえてその中心的な軸から少し視線を外した、自分なりの独自のポジションを強く意識して取引を行うことにしました。

今日一番の粘り強さが求められた局面は、間違いなくリベラウェアのトレードでした。エントリーした価格帯が、それまで機能していたサポートラインから一転してレジスタンスラインへと切り替わってしまい、一時は下値を模索するような非常に苦しい展開を強いられることになりました。その後、なんとか買値付近まで株価を戻したものの、上値が重く、当初目標にしていた売り指値に届かないもどかしい時間が長く続くことになります。

最終的には自分の指値を少し下げる形で利益確定に踏み切りましたが、結果としてプラスで終えられたとはいえ、相場の変化に対する柔軟な立ち回りと、想定が崩れた際の見極めの難しさを改めて痛感する貴重な経験となりました。

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