日経平均が800円を超えて反発した9月4日ですが、市場全体が一様に強かったわけではありません。AI・半導体関連の値がさ株に買いが集中する一方、円高や米雇用統計を控えた警戒感も残る相場となりました。
私は自動運転関連のダイナミックマッププラットで利益を確保した一方、同じテーマのヴィッツは含み損のまま持ち越しています。この記事では、米国市場から日本市場への流れとともに、デイトレードの目的を途中で変えてしまった反省や、AVANTIAの買い増し計画について振り返ります。
なお、本文に記載しているトレード銘柄の「銘柄名」には、それぞれ過去の取引記録へ移動できる記事リンクを設定しています。相場の結果だけでなく、自分の判断が当初のルールに沿っていたのかも確認しながら、今後の投資判断につなげていければと思います。
2026年9月4日の市況|日経平均65,000円台回復、米利上げ観測後退でAI・半導体株に買い戻し
主要指数(9月4日時点)
日経平均:65,020.94(+806.46)
TOPIX:4,103.23(+1.19)
NYダウ:53,686.11(+624.16)
NASDAQ:26,584.06(+366.23)
S&P500:7,747.71(+81.11)
米国市場(9月3日)|利上げ警戒が後退しAI・ハイテク株に買い戻し
3日の米国市場では主要3指数がそろって大幅に上昇しました。NYダウは前日比624.16ポイント高の53,686.11ドル、NASDAQは366.23ポイント高の26,584.06、S&P500も81.11ポイント高の7,747.71となり、3指数はいずれも1%を超える上昇となりました。特にAI関連を中心とした大型ハイテク株への買いが強まり、NASDAQを押し上げています。
相場を大きく動かしたのは、FRBのクリストファー・ウォラー理事の発言でした。今後のインフレ指標で物価上昇圧力の鈍化が確認できれば、9月FOMCで政策金利の据え置きを支持する考えを示したことで、9月利上げへの警戒感が後退しました。CMEのFedWatchでは利上げの織り込みが前日の63%程度から約50%まで低下し、米10年国債利回りも4.756%付近まで低下しています。
金利上昇への警戒が和らいだことで、ハイテク株やグロース株へ買い戻しが入りました。個別ではエヌビディアが1.8%上昇し、強い業績見通しを示したスノーフレイクは16%を超えて上昇しています。一方、ブロードコムは売上高見通しが市場の期待に届かなかったことで2.7%下落し、同じハイテク関連でも業績内容によって明暗が分かれました。
経済指標では、新規失業保険申請件数が20万6,000件となり、労働市場が急速に悪化している状況ではないことが示されました。その一方、サービス業の投入価格は2022年10月以来の高水準まで上昇しており、インフレへの警戒が完全に後退したわけではありません。翌9月4日には米8月雇用統計の発表を控えており、その結果によってFRBの金融政策見通しが再び変化する可能性も意識されました。
VIX指数は前日比0.88ポイント低い14.32となり、株価上昇とともに市場の警戒感もやや後退しています。WTI原油先物は1バレル91.88ドルと前日比0.58ドル高となり、ホルムズ海峡を巡る緊張などから供給不安が続きました。
為替市場では円高・ドル安が進み、ドル円は1ドル155.47円付近まで下落しました。日銀の追加利上げ観測が強まる一方、米国では利上げ観測が後退したことで、日米の金融政策の方向性の違いが円買いにつながっています。
米国市場全体のまとめ|利上げ観測後退で主要3指数が大幅上昇
1.NYダウ、NASDAQ、S&P500がそろって1%を超えて上昇した。
2.ウォラーFRB理事の発言から9月利上げへの警戒が後退し、米10年債利回りも低下した。
3.金利上昇への警戒が和らぎ、AI・ハイテク株を中心に買い戻しが広がった。
4.WTI原油先物は91ドル台まで上昇し、供給不安とインフレへの影響が引き続き意識された。
5.日銀の追加利上げ観測と米国の利上げ観測後退から、ドル円は155円台まで円高が進んだ。
日本市場(9月4日)|値がさAI・半導体株が日経平均を押し上げる
4日の日本市場は、前日の米国市場でAI・ハイテク株が大きく上昇した流れを引き継ぎ、日経平均が大幅に反発しました。終値は前日比806.46円高の65,020.94円となり、5営業日ぶりの反発で65,000円台を回復しています。
一方、TOPIXは1.19ポイント高の4,103.23にとどまり、日経平均ほどの強さはありませんでした。ソフトバンクグループ、アドバンテスト、ファーストリテイリング、キオクシアホールディングスの4銘柄だけで日経平均を約823円押し上げており、指数の上昇幅以上に一部の値がさ株の影響が大きかったことが分かります。
東証プライムでは値上がり788銘柄、値下がり712銘柄と値上がりがやや優勢でしたが、東証33業種では11業種が上昇した一方で22業種が下落しました。情報・通信業、電気機器、非鉄金属などが上昇した一方、鉱業、海運業、医薬品などは下落し、指数の大幅高ほど市場全体へ買いが広がったわけではありません。
AI・半導体関連では、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、キオクシアホールディングスに加え、東京エレクトロン、フジクラ、イビデン、ディスコなどが上昇しました。一方、レーザーテック、KOKUSAI ELECTRIC、信越化学工業は下落しており、関連銘柄が一律に買われたわけではありません。トヨタ自動車や任天堂、商社株の一角も軟調となりました。
為替市場では、日銀の追加利上げ観測からドル円が一時1ドル155円台前半まで円高となり、自動車など輸出関連株の重荷となりました。その後は156円台まで円安方向へ戻ったものの、日本時間の夜には米8月雇用統計も控えていたため、積極的に買いを広げにくい状況でもありました。
日経平均だけを見れば力強い反発でしたが、TOPIXの上昇は小幅にとどまり、業種別でも下落が優勢でした。一部のAI・半導体関連株へ買いが集中する一方、円高や重要指標を控えた警戒感も残る、強弱の分かれた相場となっています。
日本市場全体のまとめ|日経平均806円高も上昇は値がさ株中心
1.日経平均は806.46円高の65,020.94円となり、5営業日ぶりに反発した。
2.米ハイテク株高を手掛かりに、AI・半導体関連の値がさ株へ買いが集中した。
3.TOPIXは1.19ポイント高にとどまり、日経平均との上昇幅に大きな差が出た。
4.東証33業種では22業種が下落し、市場全体へ一様に買いが広がったわけではなかった。
5.ドル円は一時155円台前半まで円高となり、米雇用統計を控えた慎重姿勢も残った。
トレード銘柄|自動運転関連をデイトレ、ヴィッツは含み損で持ち越し
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
特定口座
- 336A ダイナミックマッププラット
株 価: 1,881.0円 → 1,931.0円
約定時間: 09:12:57 → 10:09:21
収 支: +5,000円
狙 い: 自動運転関連として連日強い値動きが続いており、テーマへの資金流入と上昇の勢いが継続すると考えてエントリーしました。 - 4440 ヴィッツ
株 価: 1,946.0円(※持ち越し)
約定時間: 10:22:55
狙 い: 自動運転関連への物色が続く中、同テーマの銘柄として上昇の流れが継続することを期待してエントリーしました。 - 563A GXNAS100Dカバコ
株 価: 1,031.0円
数 量: +1口
合 計: 18口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 4502 武田薬品工業
株 価: 5,726.0円
数 量: +1株
合 計: 14株 - 7013 IHI
株 価: 2,588.0円
数 量: +1株
合 計: 33株 - 7327 第四北越フィナンシャルグループ
株 価: 2,613.0円
数 量: +1株
合 計: 36株 - 8904 AVANTIA
株 価: 830.0円
数 量: +10株
合 計: 180株
売却銘柄
- なし
8月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|デイトレ目的を途中で変えたヴィッツとAVANTIAの買い増し計画を再確認
昨日の反省を活かすことを意識してトレードへ臨みました。最初に売買したダイナミックマッププラットでは、自動運転関連への資金流入が続く中で1,881円からエントリーし、1,931円で売却して+5,000円を確保しました。連日上昇していた銘柄でしたが、含み益が出ている段階でしっかり決済できたことについては、前日よりも落ち着いて対応できた部分だと感じています。
一方、その後にエントリーしたヴィッツでは、反省を意識しすぎたことで逆の問題が出ました。もともとはデイトレードを目的として購入したにもかかわらず、思うような値動きにならなかった後になって「長期でも保有できるのではないか」という理由を探し、持ち越す判断を自分の中で正当化する形になっています。その結果、含み損を抱えた状態で翌営業日へ持ち越しました。
自動運転技術そのものについては、一時的なテーマではなく、実用化や普及に向けて時間をかけて成長していく分野だと考えています。ただし、「自動運転というテーマに将来性があること」と「デイトレード目的で購入したヴィッツを持ち越してよいこと」は別の話です。エントリー後に長期保有できる理由を探し始めると、最初に決めていた売買ルールそのものが曖昧になってしまいます。
今後ヴィッツが再び上昇すればもちろん嬉しいですが、それだけを前提にはできません。含み損がさらに広がった場合にどう対応するのかも含め、今回については今後の株価だけではなく、「なぜデイトレードとして入ったポジションを持ち越す判断へ変えたのか」を振り返る必要があります。テーマへの期待と実際の売買判断を混同しないことは、今後のトレードでも意識しておきたい部分です。
SBI証券では武田薬品工業、IHI、第四北越フィナンシャルグループをそれぞれ1株ずつ追加し、AVANTIAは10株買い増して180株となりました。なかでもAVANTIAは、4月に株価が取得単価付近まで下落した際、当初保有していた200株のうち100株を一度売却し、その後さらに下落すれば売却で得た利益を使いながら買い戻して取得単価を下げる計画を立てていました。
その計画に沿って少しずつ買い戻しを続けた結果、今回の購入で保有株数は180株となり、当初の200株まで残り20株です。取得単価も1円下げることができましたが、実際にここまで進めたことで、「当初立てた計画だから最後まで続けるべきなのか」という疑問も出てきました。
取得単価を下げるために株価の下落ごとに買い増せば、平均取得単価は下がる一方で、保有株数と投入資金は増えていきます。一つの銘柄へ資金が偏る可能性もあるため、取得単価だけを見るのではなく、ポートフォリオ全体とのバランスも確認する必要があります。現在の180株から予定どおり200株まで戻すのか、それとも残り20株はいったん様子を見るのかについては、当初の計画にこだわらず改めて考えたいと思います。
今回の売買では、「最初に決めた投資目的を値動きによって途中で変えないこと」と、「一度立てた買い増し計画であっても、状況を見ながら見直すこと」の両方が課題として残りました。利益や含み損によって判断を後付けするのではなく、エントリー前に決めた目的と現在の状況を切り分けながら考えることを、今後の売買にもつなげていきたいと思います。
2026年9月第1週の実現損益
2026年の9月の収支報告楽天証券
デイトレの合計収支(9月1日~9月4日):+7,300円
9月の合計収支:+7,300円
SBI証券
スイングの合計収支(9月1日~9月4日):+189円
9月の合計収支:+189円
配当・分配金(楽天+SBI):0円
トータル収支:+7,489円
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