6月23日の日本市場は、なぜここまで大きく調整したのか。前日まで強さを見せていた相場が一転して崩れた背景には、米国市場の動きや外部環境の変化が複雑に絡んでいました。前日の米国市場では、ニューヨークダウが上昇した一方で、NASDAQやS&P500が下落し、特にハイテク株が売られる展開に。金利の小幅上昇や中東情勢の変化など、投資家心理を揺らす要因も重なりました。
こうした流れは翌日の日本市場にも波及し、AI関連や半導体関連を中心に利益確定の動きが広がり、日経平均は節目の7万円を割り込む大幅安となりました。短期的な過熱感が意識されていたタイミングでもあり、外部環境の揺らぎが一気に売りを誘発した形です。
この記事では、米国市場から日本市場へとつながる相場の流れを整理しつつ、当日の売買状況やスイング口座での高配当銘柄の動き、そしてその日のトレードを振り返りながら、どのように相場を読み解いていくかを一緒に考えていきます。相場の変化を理解しながら投資判断をアップデートしたい方に向けて、実践的な視点でまとめています。
2026年6月23日の市況|主要指数は全面的に振れ幅の大きい展開
主要指数(6月23日時点)
日経平均:69,788.38(-2,565.58)
TOPIX:3,990.38(-104.67)
NYダウ:51,712.71(+148.01)
NASDAQ:26,166.60(-351.33)
S&P500:7,472.79(-27.79)
米国市場(6月22日)
22日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、NASDAQとS&P500が下落する方向感の乏しい展開となりました。NYダウは51,712.71ドルと前日比148.01ドル高で引け、ディフェンシブ色の強い大型株に資金が向かったことが支えになったとみられます。
一方で、NASDAQは351.33ドル安、S&P500も27.79ドル安と軟調で、特にハイテク・グロース株に調整が入りました。個別では、アルファベットがAI関連部門の人材流出が意識されて5%ほど下落し、アマゾン、メタ、マイクロソフトなど主要テック株も売られ、指数の重しとなりました。
同じテクノロジーセクターでも、半導体関連は対照的な動きとなり、マイクロン・テクノロジーが決算期待から約7%上昇。AMDやインテルも買われ、セクター内で明暗が分かれる一日でした。
VIX指数は17.28と前日からやや上昇し、短期的な警戒感が意識される水準に。ただし過度なストレスを示すレベルではなく、イベント前のポジション調整の範囲にとどまっている印象です。
原油市場では、WTI先物が74.27ドルと大きく下落。米国とイランの協議進展や、イラン産原油の販売を一定期間認める米財務省の措置が供給不安を和らげ、利益確定売りが出やすい状況となりました。
セクター間では、エネルギーや不動産が堅調だった一方、工業株やコミュニケーション関連は3%超の下落銘柄もあり、指数全体としては上値の重さが意識されました。特にAI関連や宇宙関連などテーマ性の強い銘柄に調整が広がり、NASDAQの下げ幅を大きくしたとみられます。
マクロ面では、週後半のPCE物価指数が意識され、FRBの利上げ時期を見極めるムードが続いています。金利敏感なハイテク株には慎重姿勢が強まりやすい環境です。一方、中東情勢の最悪シナリオへの懸念が和らいだことで、景気後退を過度に織り込む動きにはなっていないようです。
米10年債利回りは4.5%台前半へ小幅上昇し、株式市場には逆風。ただしディフェンシブ株には資金が向かっており、資金が一斉に逃げているというよりは、銘柄選別が進んでいる印象です。
日本市場(6月23日)
23日の日本市場は、前日までの上昇基調から一転して大きく調整しました。日経平均は69,788.38円と前日比2,565.58円安となり、節目の7万円を割り込んで取引を終了。TOPIXも104.67ポイント下落し、主力株を中心に広く利益確定売りが出た一日でした。
背景には、日経平均が8営業日連続で上昇し高値圏にあったことから、短期的な過熱感を意識した売りが出やすかった点が挙げられます。加えて韓国株の急落が投資家心理を冷やし、リスクを抑える動きが強まったとみられます。
AI関連や半導体関連など、これまで相場をけん引してきたセクターに売りが集中し、ソフトバンクグループ、キオクシアホールディングス、東京エレクトロン、アドバンテストなどが大きく下落しました。
一方で、内需系の一部には資金が向かい、陸運、水産・農林、小売などが相対的に堅調。業種別では非鉄金属、電気機器、情報・通信が下落した一方、水産・農林、陸運、海運が上昇し、ハイテクからディフェンシブへの資金シフトが意識されました。
東証プライムの売買代金は概算で13兆7,350億円と高水準。前日までの上昇で積み上がったポジション整理が一気に進み、短期筋の売買が指数の振れを大きくした印象です。
個別では、フジクラ、Orchestra Holdings、テスホールディングス、エア・ウォーターなど材料のある銘柄には買いが入り、大幅高となった銘柄も見られました。指数は大きく下げたものの、銘柄ごとの選別は続いており、一方向に崩れているわけではない点が特徴的でした。
トレード銘柄|
楽天証券|積み立て投資
特定口座
- 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,298.0円
数 量: 1口
合 計: 259口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 2914 JT
株 価: 5,953.0円
数 量: +1株
合 計: 67株 - 5016 JX金属
株 価: 5,033.0円
数 量: +1株
合 計: 31株
売却銘柄
- なし
本日のポートフォリオ内決算銘柄
- 8136 サンリオ
常務取締役の不正受給問題で決算発表が遅れていたものの、本日決算が公表されました。今期経常は14%増で3期連続の最高益を更新。前期配当は3円増額、今期も実質増配となりました。アパレルカテゴリーの売上が伸び、本業の強さが数字に表れています。ガバナンス問題で株価は軟調でしたが、事業の底堅さが確認され、今後の市場評価を見ながら売買を検討していきたいところです。
5月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|地合いの悪化でデイトレは難しい一日
今日は私用があったためデイトレは行わず、単元未満株の買い増しのみとなりました。結果的に日経平均やTOPIXが大きく下げた地合いだったため、仮に時間があってもデイトレは難しかったのではないかと感じています。
AI関連株は急ピッチで上昇していたため、どこかで利益確定の動きが出るとは思っていましたが、ここまで大きな下落になるとは予想しづらい展開でした。しばらくはデイトレを控え、地合いの落ち着きを待つのも一つの選択肢だと考えています。
買い増ししたJTとJX金属は終値ベースで昨日より下落していましたが、JTは権利確定月でもあり、引き続き買い増しを検討しています。JX金属も将来性を考えると、今回の下落はむしろ押し目として捉えています。
