9月4日の日経平均は806円高となり、5営業日ぶりに反発して65,000円台を回復しました。ただ、TOPIXの上昇は小幅にとどまり、日経平均だけを見ると分かりにくい強弱も見られました。米国市場でAI・ハイテク株が買われた流れは、なぜ日本市場でこれほど大きな日経平均の上昇につながったのでしょうか。
前夜の米国市場では、FRBのウォラー理事の発言から9月利上げへの警戒が和らぎ、米長期金利が低下。AI・ハイテク株に買いが入り、その流れが日本市場のAI・半導体関連にも広がりました。一方、国内では日銀の追加利上げ観測から円高が進み、自動車など輸出関連株には重さも見られています。日経平均を押し上げた銘柄が限られていたこともあり、指数の大幅高ほど全面的に強い相場ではなかった点は押さえておきたいところです。
この記事では、米国市場から日本市場へつながった一日の相場の流れとともに、楽天証券での自動運転関連銘柄のデイトレード、SBI証券で続けている高配当投資の売買動向、そして今回のトレードから感じた反省点を振り返ります。なお、本文でリンクを設定しているトレード銘柄の「銘柄名」からは、その銘柄に関する過去の取引記録を確認できるようにしています。日々変わる相場を一緒に振り返りながら、その時々の判断を見直し、次の投資判断を少しずつアップデートしていければと思います。
2026年9月4日の市況|日経平均65,000円台回復、米利上げ観測後退でAI・半導体株に買い戻し
主要指数(9月4日時点)
日経平均:65,020.94(+806.46)
TOPIX:4,103.23(+1.19)
NYダウ:53,686.11(+624.16)
NASDAQ:26,584.06(+366.23)
S&P500:7,747.71(+81.11)
米国市場(9月3日)
3日の米国市場は、主要3指数がそろって大幅に上昇しました。NYダウは53,686.11ドルで前日比+624.16ポイント、NASDAQは26,584.06で+366.23ポイント、S&P500は7,747.71で+81.11ポイントとなり、3指数はいずれも1%を超える上昇となりました。特にAI関連を中心とした大型ハイテク株への買いが強まり、NASDAQの上昇を押し上げました。
相場を大きく動かしたのは、FRBのクリストファー・ウォラー理事の発言です。ウォラー理事は、今後のインフレ指標で物価上昇圧力の鈍化が確認できれば、9月FOMCで政策金利の据え置きを支持する考えを示しました。これを受けて9月利上げへの警戒感が後退し、CMEのFedWatchでは利上げの織り込みが前日の63%程度から約50%まで低下しました。米10年国債利回りも4.756%付近まで低下し、金利上昇の影響を受けやすいハイテク株やグロース株への買い戻しにつながっています。
個別ではエヌビディアが1.8%上昇し、強い業績見通しを示したスノーフレイクは16%を超える上昇となりました。一方、ブロードコムは市場の期待に届かなかった売上高見通しを受けて2.7%下落するなど、同じハイテク関連でも業績内容によって明暗が分かれています。
経済指標では、米新規失業保険申請件数が20万6,000件となり、労働市場が急速に悪化している状況ではないことが示されました。一方、サービス業の投入価格は2022年10月以来の高水準まで上昇しており、インフレ懸念が完全に後退したわけではありません。市場では翌9月4日に発表される米8月雇用統計に注目が集まっており、結果次第ではFRBの金融政策見通しが再び変化する可能性があります。
VIX恐怖指数は14.32と前日から0.88ポイント低下し、株価上昇とともに市場の警戒感もやや後退しました。WTI原油先物は1バレル91.88ドルと前日比+0.58ドルとなり、ホルムズ海峡を巡る緊張などが供給不安につながっています。
為替市場では円高・ドル安が進み、ドル円は1ドル=155.47円付近まで下落しました。日銀の追加利上げ観測が強まった一方、米国では利上げ観測が後退したことで、日米の金融政策の方向性の違いが円買いを後押ししています。
米国市場全体のまとめ
1.NYダウは53,686.11ドル、NASDAQは26,584.06、S&P500は7,747.71となり、主要3指数がそろって1%を超えて上昇する強い一日だった。
2.ウォラーFRB理事の発言を受けて9月利上げへの警戒感が後退し、米10年国債利回りの低下とAI・ハイテク株への買い戻しにつながった。
3.翌日に8月の米雇用統計を控え、雇用者数や失業率の結果によってFRBの金融政策見通しが再び変化する可能性が意識された一日だった。
4.ホルムズ海峡を巡る緊張などを背景にWTI原油先物が91ドル台まで上昇し、原油価格を通じたインフレへの影響が引き続き警戒材料だった。
5.日銀の追加利上げ観測と米国の利上げ観測後退が重なり、ドル円は155円台まで円高・ドル安が進んだ一日だった。
日本市場(9月4日)
4日の日本市場は、前日の米国市場でAI・ハイテク株が上昇した流れを引き継ぎ、日経平均が大幅に反発しました。日経平均は前日比806.46円高の65,020.94円で取引を終え、5営業日ぶりに反発し、終値で65,000円台を回復しました。一方、TOPIXは1.19ポイント高の4,103.23にとどまり、日経平均ほどの強さは見られませんでした。
日経平均ではソフトバンクグループ、アドバンテスト、ファーストリテイリング、キオクシアホールディングスなど指数寄与度の高い銘柄が上昇し、この4銘柄だけで約823円押し上げました。日経平均の上昇幅を上回る寄与となっており、指数の大幅高に対して市場全体の上昇は限定的だったことが分かります。
東証プライムでは値上がり788銘柄、値下がり712銘柄と値上がりがやや優勢でしたが、東証33業種では11業種が上昇、22業種が下落しました。情報・通信業や電気機器、非鉄金属などが上昇した一方、鉱業、海運業、医薬品などは下落しており、業種ごとの強弱が目立つ一日となりました。
AI・半導体関連では、ソフトバンクグループやアドバンテスト、キオクシアホールディングスのほか、東京エレクトロン、フジクラ、イビデン、ディスコなどが上昇しました。一方、レーザーテックやKOKUSAI ELECTRIC、信越化学工業は下落しており、関連銘柄が一律に買われたわけではありません。トヨタ自動車や任天堂、商社株の一角も軟調でした。
為替市場では、日銀の追加利上げ観測を背景にドル円が一時1ドル=155円台前半まで円高となりました。円高は自動車など輸出関連株の重しとなり、TOPIXの上昇を抑える一因となりました。その後は156円台まで円安方向に戻り、警戒感はやや和らいでいます。
また、日本時間の夜には米8月雇用統計の発表を控えており、結果次第では米国の金融政策見通しが変化する可能性がありました。そのため、日経平均は大幅高となったものの、一部の値がさ株に買いが集中し、市場全体では慎重さも残る一日となりました。
日本市場全体のまとめ
1.日経平均は806.46円高の65,020.94円と5営業日ぶりに反発した一方、TOPIXは4,103.23と小幅高にとどまり、指数間で上昇の勢いに差が出た一日だった。
2.米ハイテク株高を受け、ソフトバンクグループやアドバンテストなどAI・半導体関連の値がさ株に買いが集中した相場だった。
3.日銀の追加利上げ観測によってドル円が一時155円台前半まで円高となり、自動車など輸出関連株には重しとなった一日だった。
4.東証33業種では22業種が下落し、日経平均の大幅高とは対照的に市場全体へ買いが広がったわけではない一日だった。
5.米8月雇用統計の発表を控え、FRBの金融政策見通しが再び変化する可能性から慎重な売買もみられた一日だった。
トレード銘柄|自動運転関連をデイトレ、単元未満株は4銘柄を買い増し
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
特定口座
- 336A ダイナミックマッププラット
株 価: 1,881.0円 → 1,931.0円
約定時間: 09:12:57 → 10:09:21
収 支: +5,000円
狙 い: 自動運転関連として連日強い値動きが続いており、テーマへの資金流入と上昇の勢いが継続すると考えてエントリー。 - 4440 ヴィッツ
株 価: 1,946.0円(※持ち越し)
約定時間: 10:22:55
狙 い: 自動運転関連への物色が続くなか、同テーマの銘柄として上昇の流れが継続することを期待してエントリー。 - 563A GXNAS100Dカバコ
株 価: 1,031.0円
数 量: +1口
合 計: 18口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 4502 武田薬品工業
株 価: 5,726.0円
数 量: +1株
合 計: 14株 - 7013 IHI
株 価: 2,588.0円
数 量: +1株
合 計: 33株 - 7327 第四北越フィナンシャルグループ
株 価: 2,613.0円
数 量: +1株
合 計: 36株 - 8904 AVANTIA
株 価: 830.0円
数 量: +10株
合 計: 180株
売却銘柄
- なし
8月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|ヴィッツ持ち越しとAVANTIA買い増し、売買ルールを改めて振り返る
昨日の反省を活かすことを意識しながらトレードに臨みました。最初にトレードしたダイナミックマッププラットについては、前日の反省点をある程度意識しながら売買できたと思っています。1,881円でエントリーした後、1,931円で売却し、結果として+5,000円の利益を確定することができました。自動運転関連として連日上昇している銘柄でしたが、利益が出ている段階でしっかりと決済できた点については、昨日よりも落ち着いて対応できた部分だったと思います。
一方、その後にエントリーしたヴィッツでは、反省を活かそうと意識しすぎた結果、今度は逆の事象が起こってしまいました。もともとはデイトレードを目的としてエントリーした銘柄でしたが、思うような値動きにならなかった後に「長期でも保有できるのではないか」という理由を探し、自分の中で持ち越すことを納得させる形になってしまいました。結果として、含み損を抱えた状態で翌営業日へ持ち越しています。自動運転技術そのものについては、一時的なテーマで終わったというより、実用化や普及に向けてこれから時間をかけて成長していく分野だと考えています。そのため、自動運転関連銘柄への関心そのものがなくなったわけではありませんが、「自動運転というテーマに将来性があること」と「デイトレード目的で買った銘柄を持ち越してよいこと」は本来別の話です。エントリーした後になって長期保有できる理由を探してしまうと、当初決めていた売買ルールが曖昧になってしまうため、今回のヴィッツについては、今後の値動きだけを見るのではなく、なぜデイトレードとして入ったポジションを持ち越す判断に変えたのかを改めて振り返る必要がありそうです。
自動運転関連への物色が続き、株価が再び上向いてくれればもちろん嬉しいところですが、それだけを前提に考えるのではなく、含み損がさらに広がった場合にどう対応するのかについても整理しておきたいと思います。テーマへの期待と実際の売買判断を混同しないようにすることは、今後のトレードでも意識しておきたい部分です。
単元未満株では、AVANTIAの買い増しについて改めて考える一日となりました。AVANTIAについては、4月に株価が自分の取得単価付近まで下落した際、当初保有していた200株のうち100株を一度売却しています。その後さらに株価が下落した場合には、その売却で得た利益を使いながら買い戻し、取得単価を下げていくという計画を立てていました。現在も株価の下落に合わせて少しずつ買い増しを続けており、今回10株を追加したことで保有株数は180株となりました。当初保有していた200株まで残り20株です。
買い増しを続けた結果、取得単価を1円下げることはできました。ただ、実際にここまで進めてみると、「この計画そのものが本当に良かったのか」という疑問も出てきました。取得単価を下げることだけを目的にすると、株価が下落するたびに買い増すことになり、結果として保有株数と投入資金が増えていきます。取得単価が下がるメリットがある一方で、一つの銘柄に資金が偏る可能性もあるため、そのバランスについては改めて考える必要がありそうです。現在の180株から当初の200株まで買い戻すのか、それとも残り20株についてはいったん様子を見るのか。今の株価水準を底と判断して買い進めるべきなのかについては、焦らず考えていきたいと思います。
今回のデイトレードと単元未満株の買い増しを振り返ると、「最初に決めた目的を途中で変えないこと」と「当初立てた計画であっても、状況が変化すれば一度見直すこと」の両方が必要だと感じました。トレードでは、その場の値動きを見ているとどうしても判断が揺れます。利益が出ているともう少し上がるように思え、含み損になると今度は長く持てる理由を探してしまいます。今回のヴィッツについては、まさにその部分が今後の課題になりそうです。AVANTIAについても、最初に立てた計画を機械的に続けるのではなく、残り20株をどうするかを含め、現在の状況を見ながら判断していきたいと思います。
2026年9月第1週の実現損益
2026年の9月の収支報告楽天証券
デイトレの合計収支(9月1日~9月4日):+7,300円
9月の合計収支:+7,300円
SBI証券
スイングの合計収支(9月1日~9月4日):+189円
9月の合計収支:+189円
配当・分配金(楽天+SBI):0円
トータル収支:+7,489円
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