中東情勢の緊張再燃や米利上げ観測によって主要指数が反落する中、本日の日本市場も売り先行で始まりました。前場には指数寄与度の高い半導体株へ売りが集中し、日経平均を引き下げる展開となりましたが、後場に入ると業績好調な銘柄や割安感のある銘柄へ押し目買いが広がり、TOPIXは4日続伸と底堅さを見せています。原油高や為替の動き、そして個別企業の決算内容によってパフォーマンスが大きく分かれた一日となりました。
この記事では、前夜の米国市場から本日の日本市場への詳しい流れをはじめ、楽天証券でのデイトレードやSBI証券でのスイングトレードにおける実際の売買動向、さらにはポートフォリオ内にある決算発表銘柄の精査まで詳しく解説しています。なお、記事内に記載しているトレード銘柄の銘柄名には、それぞれの過去の取引記録へスムーズにアクセスできるリンクを設定していますので、これまでの投資戦略の経緯や変化もあわせてご確認いただけます。
相場の環境変化が激しい時期だからこそ、日々の市況や売買の意図を丁寧に振り返る姿勢が大切だと感じています。相場の波に振り回されず、ご自身の投資判断やポートフォリオ管理をより強固なものへアップデートしていくためのヒントとして、本日の記録をお役立ていただければ幸いです。
2026年8月7日の市況|中東地政学リスクの再浮上と日経平均反落!波乱の相場を読み解く
主要指数(8月7日時点)
日経平均:65,606.71(-76.55)
TOPIX:4,074.93(+19.08)
NYダウ:53,885.10(-464.02)
NASDAQ:26,348.35(-15.09)
S&P500:7,709.96(-13.59)
米国市場(8月6日)
6日の米国市場は、主要3指数が揃って売り優勢となり、前日までの上昇一服から下落へ転じる展開となりました。NYダウは前日比464.02ポイント安の53,885.10ポイントとなり、6取引日ぶりに反落を記録しています。また、S&P500は前日比13.59ポイント安の7,709.96ポイント、NASDAQも前日比15.09ポイント安の26,348.35ポイントと、小幅ながら続落して取引を終えました。連日で過去最高値圏を推移していた反動から利益確定の売りが広がりやすかったことに加え、外部環境の突発的な悪化が投資家心理に重くのしかかった格好です。
コモディティ市場に目を向けると、WTI原油先物価格が前日比0.45ドル高の77.74ドルへと上昇を見せました。原油高によるインフレ再燃への警戒感が広がる中、債券市場では長期金利の指標とされる米10年債利回りが4.672%へと0.002%上昇しています。為替市場では米金利の底堅い動きを受けてドル買いが優勢となり、ドル円相場は1ドル158円台半ばでの推移となりました。市場の不確実性や警戒感を示すVIX恐怖指数は前日比0.10ポイント上昇の15.25となりましたが、パニック的な売りではなく、なお一定の落ち着きを保った水準にとどまっています。
相場を押し下げた主な要因は、中東情勢を巡る地政学リスクの急浮上と、FRBによる早期利上げ観測の強まりです。ホルムズ海峡の航行規制に関する対イラン協議の不透明感が強まる中、イラン国内で規制法案が審議されているとの報道が伝わり、供給懸念から原油価格が急伸しました。さらにFRB高官からインフレ抑止に向けた追加利上げを支持する発言が相次ぎ、金利の先高感が一段と広がったことで、株式市場全体に持ち高調整の売りが広がりました。
個別銘柄やセクターの動向では、原油高の恩恵を受けるエネルギー関連や電気通信サービス株が買われた一方、金利上昇の打撃を受けやすい銀行株やハイテク株の一角が軟調な展開となりました。企業別では、好決算を発表したラルフローレンや今期の赤字縮小が好感されたハーツ・グローバル・ホールディングスが買われたものの、資金調達計画を発表したアルファベットや、創業者による大規模な株式売却が判明したアマゾン・ドット・コムが売られました。金利上昇と原油高というダブルの警戒感が広がる中で、業績内容や独自の個別材料に応じた選別色が非常に強く表れた一日でした。
米国市場全体のまとめ
1.NYダウが464.02ドル安と6取引日ぶりに反落し、主要3指数が揃って軟調な推移となった。
2.ホルムズ海峡の航行問題を巡るイランの動向から供給懸念が強まり、WTI原油先物が77ドル台へ急伸した。
3.FRB高官によるインフレ抑止に向けたタカ派発言を受け、米10年債利回りが4.672%へ上昇した。
4.原油高によるインフレ圧力と金利先高感が重石となり、ハイテク株や銀行株を中心に売りが優勢となった。
5.決算内容の良し悪しや資金調達・株式売却といった個別材料による銘柄選別が顕著にあらわれた。
日本市場(8月7日)
前日の米国市場で中東情勢を巡る不透明感や原油価格の上昇により主要指数が下落した流れを受け、7日の日本市場も寄り付きから売りが先行する厳しい滑り出しとなりました。前場には、直近で決算を発表した銘柄を中心に、指数への影響度が大きい値がさの半導体関連株へ売りが集中し、日経平均を引き下げる場面が見られました。しかし後場に入ると、業績が堅調な銘柄や指標面で割安感が目立つ銘柄を中心に押し目買いや買い戻しの動きが急速に強まり、相場を下支えしました。
日経平均の終値は前日比76.55円安の65,606.71円と小幅に続落して取引を終えました。その一方で、TOPIXの終値は前日比19.08ポイント高の4,074.93ポイントと4日続伸を記録しており、主要指数の間で明暗がはっきりと分かれる結果となっています。
東証プライム市場の売買代金は概算で10兆8,960億円という大商いとなり、売買高も28億7,610万株に達しました。値上がり銘柄数は939とプライム全体の6割近くを占めており、半導体関連など一部の特定銘柄に集中的な売りが出た反面、幅広いセクターの銘柄に対して押し目買いが入っていたことが窺えます。セクター別では、原油高を背景に石油・石炭製品が買われたほか、その他製品や非鉄金属などが上昇した一方、建設業やその他金融業などは連日で軟調な推移となりました。
個別材料としては、決算発表の内容が株価の明暗を分ける最大の要因となりました。前日に減益決算を発表したソフトバンクグループや、事前に寄せられていた高い市場期待に届かなかったアドバンテスト、レーザーテックといった主力株が売りを集め、日経平均を大きく押し下げました。その一方で、上方修正など好調な決算が好感されたフジクラが大幅高となって相場を支えたほか、四半期決算で市場予想を上回る好成績を示したロート製薬やバンダイナムコホールディングスにも買いが集まり、全体の底堅さにつながりました。
日本市場全体のまとめ
1.日経平均は76円安と小幅続落したものの、TOPIXは19ポイント高で4日続伸となり指数間で明暗が分かれた。
2.東証プライムの売買代金が10兆8,960億円に膨らみ、値上がり銘柄数が全体の約6割を占めた。
3.中東情勢の緊張に伴う原油高を受けて石油・石炭製品などの資源関連セクターが買われた。
4.アドバンテストやソフトバンクグループなど、決算内容や市場期待とのギャップから半導体・主力株が売られた。
5.業績の上方修正を発表したフジクラや市場予想を超えたロート製薬など、好決算銘柄への押し目買いが旺盛だった。
トレード銘柄|決算リスクを考慮したサンリオの利益確定と保有銘柄の精査
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
本日は、楽天証券での取引はありませんでした。
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- なし
売却銘柄
- 8136 サンリオ
株 価: 1,383.0円
数 量: -100株
合 計: 0株
売却理由: あらかじめ出口戦略として設定していた目標株価水準に接近してきたこと、および直近に控える決算跨ぎの波乱リスクを回避したかったため、本日付けで利益確定の売却を実施しました。

本日のポートフォリオ内の決算銘柄
- 1605 INPEX
今期最終利益を5,100億円に上方修正し、年間配当も4円増額修正されました。原油の販売数量自体はやや減少傾向にあるようですが、販売価格の上昇と為替の円安進行が利益を強力に押し上げている模様です。中東の地政学リスクなど先行きには不透明感が残るものの、確実な増配姿勢は保有上の大きな安心感につながります。現在1単元を保有していますが、株価の上昇が続いており、買い増しのタイミングが難しい局面です。多少の取得単価上昇は容認しつつ、タイミングを見て買い進める必要があると感じています。 - 4208 UBE
第1四半期(4-6月期)の経常利益が前年同期比81%増益で着地しました。原油価格高騰に伴うコスト面の影響で最終利益は抑えられたものの、AIや半導体関連の事業が非常に好調に推移しているようです。最近DOE(株主資本配当率)を引き上げたことも株価の上昇に寄与しています。現在の保有数は少ないものの、ポートフォリオ全体を支える一角として順調に成長してくれています。 - 5020 ENEOS
第1四半期(4-6月期)の最終損益が前年同期の赤字から黒字浮上を果たしました。石油製品価格の上昇や円安の進行により、海外事業の利益が大きく押し上げられたことが要因と見られます。投資を始めて最初に購入した思い出深い銘柄でもあります。現在はしっかりとした含み益が出ていますが、原油価格に業績が左右されやすい側面もあるため、現時点での買い増し判断は見送っています。 - 5105 TOYO TIRE
今期の経常利益予想を6%上方修正しました。原材料や物流コストの負担、販売環境の悪化、欧州事業の再編による採算低下などの課題はあるものの、北米市場向けの高付加価値商品が堅調に伸びているようです。この銘柄に関してはすでに恩株化(投資元本回収済み)が完了しているため、急いで買い増す判断はしていません。ただ、恩株化後の保有数が少なめなので、今後の株価位置を見て再度買い増しを行い、再び恩株化を目指すのも選択肢と考えています。 - 5108 ブリヂストン
上期の最終利益が前年同期比79%増益となり、第1四半期単体でも2.9倍の増益と極めて好調な着地となりました。売上自体が非常に良好に推移しています。今年1月に株式分割を行って以降、株価はしばらく軟調な展開が続いていましたが、ここへ来てようやく上向きの兆しが見えてきました。9月には国内市販用タイヤの価格改定が控えているため、今後の業績や株価への影響には引き続き注意を払いたいところです。 - 5803 フジクラ
今期経常利益を43%上方修正し、過去最高益予想をさらに上乗せしました。AIやデータセンター向けの需要が極めて好調に推移しているようです。5月の本決算発表、その後の新中期経営計画の開示、そして今回の力強い上方修正と、株価の動きが非常に激しい状態ですが、AI・データセンター向けという強い追い風があるため、株価の押し目を丁寧に見極めながら買い増しを検討していきたいと考えています。 - 8354 ふくおかフィナンシャルグループ
第1四半期(4-6月期)の経常利益が27%増益で着地しました。国内の金利上昇に伴い、資金運用収益が増加したことが大幅増益の大きな原動力となっているようです。あわせて貸出金利息も順調に伸びています。今後は日銀による追加利上げのペースやタイミングを見極めつつ、売買の判断を行っていきたいと考えています。 - 8593 三菱HCキャピタル
第1四半期(4-6月期)の経常利益は42%減益での着地となりました。前年同期の業績が非常に好調だった反動で弱く見えてしまいますが、過去のトレンドを振り返ると通常の巡航速度に戻った印象です。不動産売却益の減少や航空機リース収益の低下など一部に弱さが見られるのも事実ですが、安定した株価推移と魅力的な配当があるため、このままじっくりと保有を継続する方針です。
7月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|好決算でも売られる相場環境を見越し、事前リスク管理を徹底
本日は個人的な用事もあったため、短期のデイトレードは休みし、長期間にわたり保有してきたサンリオの売却のみを行いました。
売却の判断理由としては、当初から出口戦略として定めていた目標株価の水準に到達したこと、そして8月10日に控える決算発表の波乱を避けたかったことが挙げられます。企業の業績自体は非常に良好であり、アナリスト陣からも高いコンセンサスが設定されていると推測されます。
しかしながら、最近の相場傾向として「業績自体は悪くないものの、市場の高い期待(コンセンサス)にわずかに届かず売り崩される」という展開が多く見受けられます。決算通過後の予期せぬ急落リスクを回避するため、良い波が来ているタイミングであらかじめ利益を確定させました。リスク管理の観点からも納得のいく取引ができたと考えています。
2026年8月第1週の実現損益
2026年の8月の収支報告楽天証券
デイトレの合計収支(8月3日~8月7日):+13,900円
8月の合計収支:+13,900円
SBI証券
スイングの合計収支(8月3日~8月7日):+39,000円
8月の合計収支:+39、000円
配当・分配金(楽天+SBI):0円
トータル収支:+52,900円
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