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【月次報告】関税警戒の相場の中で着実に収益確保|2025年7月の収支まとめ

2025年7月31日、日本市場は関税リスクによる不透明感が漂う中で上昇しました。FRBによる政策金利の据え置きや世界的な関税強化の影響もあり、米国市場ではまちまちの展開に。デイトレードブログとしては、こうした市況の中でも収支を着実に積み上げられるかが鍵となります。本記事では、7月最終日の市況と当日の取引結果、そして月間の総まとめをお届けします。

2025年7月31日の市況|関税不透明感の中、日本株は年初来高値を更新

主要指数(7月31日時点)

日経平均:41,069.82(+415.12)
TOPIX:2,943.07(+22.89)
NYダウ:44,461.28(-171.71)
NASDAQ:21,129.67(+31.38)
S&P500:6,362.90(-7.96)

米国市場(7月30日)

7月30日(水)、アメリカの中央銀行にあたるFRBは、政策金利を4.25~4.50%のレンジで据え置きました。これで5回連続の据え置きとなり、市場では「利上げも利下げもしばらく様子見」との認識が広がっています。パウエル議長は引き続き「経済データを見ながら柔軟に対応する」と強調し、政治的圧力から独立している姿勢を改めてアピールしました。

ただ、今回はFRB理事の2人が利下げを主張し、反対票を投じた点も注目されました。利下げ派が公式に異議を唱えるのは珍しく、市場の一部では「秋以降に政策転換の可能性もあるのでは」といった見方も出ています。

この日の市場はやや様子見ムード。NYダウとS&P500は小幅に下落しましたが、NASDAQはテック株への買いが入り、わずかに上昇しました。経済指標では、4-6月期のGDP成長率が年率3%と予想を上回る結果に。ただ、住宅市場や雇用の伸び悩みが続いており、楽観一辺倒というわけにはいかないようです。

7月は関税をめぐる話題が市場を大きく揺さぶりました。トランプ政権による大規模な「相互関税」の導入で25〜50%の関税が課され、平均実効関税率は18.4%まで上昇。家計への負担感も強まっており、物価は1.8%前後上昇。靴や衣料品では30〜40%の値上がりも見られます。

FRBのベージュブックでも、企業の多くがコスト増を受けて値上げを行っているものの、消費者の価格に対する敏感さから見送りを選ぶケースもあるとされ、企業収益には逆風も。利下げを急げばインフレリスク、据え置けば成長鈍化リスク…まさに綱渡りのような金融政策が続いています。

加えて、IMFはアメリカの関税が世界経済に与えるインフレ圧力を警告。EUとの間で一部例外措置を含む15%の関税合意が成立したものの、未交渉国への追加関税が8月1日に発動予定で、市場には依然として不透明感が漂っています。

日本市場(7月31日)

日経平均株価は前日比+415.12円の41,069.82円と、大きく上昇して取引を終えました。日本株はアジア市場の弱さをよそに堅調で、7月最終日としては鮮やかな締めくくりとなりました。

材料となったのは日銀の金融政策です。据え置きを決定した一方で、インフレ見通しを引き上げたことで「いよいよ金融正常化に動くかも?」という思惑が浮上し、市場の関心を集めました。

さらに、アメリカのテック株好決算も追い風となり、半導体や電気機器など輸出関連株が大きく買われました。加えて、米韓貿易協定の進展が安心材料となったことも、外需関連の買いを後押ししています。

7月全体を振り返ると、日経平均は約3%上昇と強いトレンドを描いた一ヶ月となりました。特に輸出関連株の回復が目立ち、米国との貿易リスクが警戒される一方で、しっかりと地に足のついた上昇だったとも言えるでしょう。

日銀は物価上昇率の見通しを2.7%に引き上げたものの、政策金利は据え置き。これは、物価高が続く中でも、利上げには慎重な姿勢を崩していないことを示しています。食料品価格などの上昇が背景にあるため、企業物価・消費者物価ともに警戒が必要です。

8月1日からトランプ大統領の「相互関税」が発動され、日本にも15%の関税が適用される見通し。自動車など輸出品目への影響は避けられず、まだ正式合意文書が出ていないこともあって、市場には不安材料が残されています。特に自動車部品や農畜水産物などは今後の価格や需要に影響を受けやすく、投資判断に慎重さが求められそうです。

8月以降は為替や米国との交渉状況も含め、重要な分岐点となりそうです。

デイトレード銘柄|決算銘柄や売買代金上位から堅実に利確

楽天証券

  • 4263 サスメド
    株  価: 856.0 → 860.0
    約定時間: 09:33:54 → 10:10:07
    収  支: +400円
    狙  い: 売買代金ランキングにランクインしていたため、注目度と出来高を期待してエントリー。
  • 2158 FRONTEO
    株  価: 1,121.0 → 1,123.0
    約定時間: 10:33:22 → 10:33:37
    収  支: +200円
    狙  い: 売買代金が高水準で推移していたため、瞬発的な値動きを見込み短期決着狙いでエントリー。
  • 3648 AGS
    株  価: 1,291.0 → 1,295.0
    約定時間: 10:56:25 → 11:00:09
    収  支: +400円
    狙  い: 前日に発表された1Q決算で経常利益が前年比2.8倍に。材料が継続して効いていると判断し、上値余地に期待して入ったトレード。
  • 6971 京セラ
    株  価: 1,791.5 → 1,793.5
    約定時間: 14:05:03 → 14:05:28
    収  支: +200円
    狙  い: 前日の1Q決算では売上が前年比で減少したものの、進捗率が53%と想定より高く、ポジティブに捉えられた様子。後場のタイミングで需給も落ち着きつつあったため、安定した動きを狙ってイン。

SBI証券

買い増し銘柄

  • 1719 安藤・間 +1株(合計29株)

高配当投資の観点から継続して積み増し。

売却銘柄

  • なし

本日のポートフォリオ内での決算銘柄

  • 8053 住友商事
    1Qは35%増益。バフェット関連銘柄でもあり、今後も押し目での買いを検討。
  • 8319 三井住友フィナンシャルグループ
    1Qは7%減益。まだ先は長く、巻き返しに期待。
  • 8411 みずほフィナンシャルグループ
    今期最終を9%上方修正、最高益予想を更新。増配も視野に入れたい。
  • 9513 Jパワー
    経常2.1倍増益&EPS2倍で、株価への寄与にも期待。
  • 4204 積水化学工業
    1Qは24%減益。太陽電池などの将来性を見込み、キャピタル狙いで保有中。
  • 2914 JT
    10期ぶりの最高益&配当14円増額。高配当銘柄として引き続き注目中。

反省点|含み損・板読み・値動きの鈍さへの対応をどう改善するか

サスメド
 反発を見込んでやや高値で入ったが、しばらく含み損に。エントリータイミングをもう一段落ち着いて見極める慎重さが必要だった。

FRONTEO
 板の厚みを頼りに入ったが、意外と早く消化され、想定より早く利確。板の動きの変化をもう少し丁寧に追う必要がある。

AGS
 決算材料を評価して入ったが、値動きが鈍くなり板が膠着。利益を焦って早めに手放したが、もう少し時間をかけた粘りもアリだったか。

京セラ
 安定した値動きの中でスムーズに利確できたが、もう少し様子を見れば値幅を狙えたかもしれない。慎重さと強気さのバランスが課題。

総括
 決算や売買代金といった材料を丁寧に読み取り、エントリー理由としては的確だった一日。ただし、含み損に対する耐性や時間軸のとり方には改善の余地あり。慌てず、冷静な判断を積み重ねていきたい。

2025年7月のまとめ|高配当投資と収支の両立を目指して

楽天証券

今月のトレード数:53件
利確:50件
損失:3件

SBI証券

SBI証券での7月の配当金は全3銘柄、合計1,979円でした。詳細は以下の通りです。

details table thead tr th { background-color: #eefaff !important; color: #000000 !important; } details summary .arrow { color: red; クリックで配当金の詳細を表示
コード 銘柄名 金額
8316 三井住友フィナンシャルグループ 495円
8917 ファースト住建 1,005円
4996 クミアイ化学工業 479円

今月買い増した銘柄は以下の通りです。また、売却した銘柄はありませんでした。

details table thead tr th { background-color: #eefaff !important; color: #000000 !important; } details summary .arrow { color: red; クリックで購入銘柄を表示
コード 銘柄名 理由 購入数 合計
1719 安藤・間 高配当投資の為 9株 29株
2163 アルトナー 高配当投資、7月配当銘柄であった為 30株 50株
4063 信越化学工業 7月24日の1Qの決算発表で下落し
取得単価を下げる為
4株 24株
4208 UBE 高配当投資の為 5株 5株
5406 神戸製鋼所 高配当投資、単元化の為 3株 100株

7月31日時点での年間配当金累計は119,314円(先月比+4,454円)となりました。ポートフォリオ全体での配当利回りは4.42%(先月比-0.01%)と、堅調な水準をキープしています。

利回りはわずかに低下しましたが、信越化学など割安タイミングでの買い増しが主な要因。今後も市況や決算を丁寧に読み取りつつ、収支と配当の両立を意識した投資を継続していきます。

2025年7月第5週の実現損益

2025年の7月の収支報告
楽天証券
デイトレの合計収支(7月28日~7月31日):+11,000円
7月の累計収支:+12,950円

※上に掲載したスクリーンショットと誤差がありますが、この金額はiSPEEDのスクリーンショットから算出しています。
SBI証券
スイングの合計収支(7月28日~7月31日):0円
7月の累計収支:0円

配当・分配金(楽天+SBI):+12,720円

トータル収支:+25,670円
7月4週 |  7月3週 |  7月2週 |  7月1週

2025年の各月の収支報告
楽天証券での合計収支(1月~7月):-38,320円
SBI証券での合計収支(同期間):+34,487円
配当・分配金(楽天+SBI):+119,316円
トータル収支:+115,483円
6月の収支報告5月の収支報告4月の収支報告3月の収支報告2月の収支報告1月の収支報告2024年の収支報告

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