2025年4月7日、トランプ大統領の強硬な関税政策発表により、世界の株式市場は大混乱。デイトレードを行う個人投資家にとっても、まさに試練の一日となりました。本記事では、ブログ運営者として実際に体験した収支や損切り戦略の反省点、そして暴落相場の心構えについて綴ります。市場の激動にどう向き合い、どのように立ち回ったのか。経験を通じたリアルな気づきを共有します。
2025年4月7日の市況|トランプ大統領の関税政策と市場の混乱
主要指数(4月7日時点)
日経平均:31,136.58(-2,644.0)
TOPIX:2,288.66(-193.40)
NYダウ:38,314.86(-2,231.07)
ナスダック総合:15,587.79(-962.82)
S&P500:5,074.08(-322.44)
米国市場(4月4日)
トランプ大統領が突如発表した新たな関税政策が、4月4日の米国市場に激震を走らせました。内容は「世界約90カ国からの輸入品に最低10%の関税を課す」というもの。これにより、貿易摩擦の激化や世界経済の減速懸念が一気に広がり、主要指数は急落。
特にダウ平均は2,231ドル安と大幅に下落し、ナスダックやS&P500も同様に大きく下げました。トランプ氏は「下げたいわけじゃないが、時には薬が必要」と語り、政策を“治療”と表現しましたが、市場はこの“薬”に強い拒否反応を示した格好です。
日本市場(4月7日)
この流れを受けて、日本市場も大混乱。日経平均は一時7%安と暴落し、終値は前日比2,644円安の31,136.58円と急落。TOPIXも大幅安で、投資家心理は冷え込みました。
アジア市場全体が軟調だったことに加え、為替の円高も重しとなり、日本株への売りが加速しました。前週の9%安に続く連続下落に、まさに“底なし沼”といった様相です。
個人的には、経済の健全化に向けた“薬”も必要だとは思うのですが、できれば「用法・用量を守って、正しく処方してほしい」と感じてしまいますね。
デイトレード銘柄|損切りと慎重な買い増しで対応
楽天証券
- 7011 三菱重工業
・株 価 2,871.0 → 2,130.0
・約定時間 3月17日 → 4月7日
・収 支 -74,100円
・根 拠 地合いの急変で当初の想定を大きく外れ、保有継続の判断が裏目に。結果として損切りの決断が遅れ、大きなマイナスに繋がりました。

SBI証券
2025年4月に入っての急落相場を受け、SBI証券ではポートフォリオの見直しを実施。リスクを抑えるために一部ポジションを調整しつつ、反発を見据えた打診買いを行いました。
買い増し銘柄(期間:3月31日~4月7日)
- 167A リョーサン菱洋
- 1605 INPEX
- 1719 安藤・間
- 1852 淺沼組
- 4063 信越化学工業
- 4996 クミアイ化学工業
- 5020 ENEOS
- 5406 神戸製鋼所
- 7272 ヤマハ発動機
- 8058 三菱商事
- 8306 三菱UFJ
- 8309 三井住友トラストグループ
- 8316 三井住友FG
- 8411 みずほ
- 8593 三菱HCキャピタル
- 8725 MS&AD
- 8904 AVANTIA
- 8917 ファースト住建
- 9104 商船三井
急落局面での逆張りはリスクも高くなるため、「資金を小分けにしながら、慎重に分散投資を進める」という方針を貫きました。底値はまだ見えませんが、今後の反発に向けた準備を着々と進めています。
反省点|損切りの遅れと戦略の転換
今回の相場で痛感したのは、「損切りの遅れ」のリスクです。トランプ氏の関税発言や、世界的な金利上昇懸念を受けた下落トレンドの中で、戻りを期待して保有を続けた結果、損失が大きく拡大してしまいました。
ようやく損切りを決断したことで、精神的な余裕も戻り、次の行動に移れました。また、その資金を活用して、SBI証券で単元未満株の買い増しに活用できたことは、戦略の切り替えとして評価できる点です。
損切りは“失敗”ではなく“戦術の一つ”と捉え、今後の取引に活かしていきたいと思います。相場の不透明感は続きますが、過信せず冷静な対応を心がけます。
暴落時の心構え|冷静な対応と長期的視点の重要性
株式市場の急落は投資家にとって避けがたい現象です。しかし、こうした局面での適切な対応が、将来の投資成果に大きく影響します。以下に、暴落時における心構えをまとめます。

(出典:myINDEX)
暴落相場に直面したとき、最も重要なのは「冷静さ」です。パニック売りに走らず、一度深呼吸して状況を客観視することで、冷静な判断ができるようになります。
また、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な目線で判断することも大切です。過去のチャートを振り返れば、どんな暴落もやがて回復してきた事実があります。
さらに、事前に決めた投資ルール(損切りラインや買い増し基準)を見直し、それに沿って機械的に動くことで、感情を排除した取引が可能になります。
リスク分散のためには、資産を特定の銘柄に偏らせず、業種や地域を分けて保有することも重要。冷静さと分散、そして計画的な行動。これが暴落相場を乗り切る鍵です。