今日の市況|米国の関税政策が市場に与える影響
トランプ大統領が米国に輸入される全ての鉄鋼およびアルミニウム製品に対し、25%の追加関税を課す方針を表明しました。さらに、貿易相手国が特定の製品に高い関税を課している場合、相手国からの同製品に対して同率の関税を適用する「相互関税」についても、近日中に発表する意向を示しています。
これらの発表を受け、米国市場ではインフレ懸念が高まり、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ継続に対する不透明感が増しています。市場関係者は、12日に発表予定の1月消費者物価指数(CPI)に注目しており、結果次第では市場の変動が予想されます。
これらの動きを受けて、本日の日経平均株価は38,801.17円(前日比+14.15円)と小幅な上昇となりました。投資家の皆様には、米国の政策動向や経済指標の発表に引き続き注視いただくことをお勧めします。
日本製鉄をめぐる動き|USスチール買収計画の行方
日本製鉄は2023年12月18日、米国の大手鉄鋼メーカーであるUSスチールを総額約141億ドルで完全子会社化する計画を発表しました。しかし、2024年9月、米国政府の対米外国投資委員会(CFIUS)から国家安全保障上のリスクが指摘され、審査が難航。最終的に2025年1月3日、バイデン大統領は正式に買収禁止命令を出し、計画は頓挫しました。
その後、2025年2月8日の日米首脳会談において、トランプ大統領は「買収ではなく、投資で合意した」と述べ、USスチールの株式の過半数取得は認めない方針を示しました。これに対し、日本製鉄の橋本会長は「過半数握らず」との発言について関知していないとコメントしています。
本日の日本製鉄の株価は、3,340円(-18円)と大きな変動も無く様子見をしているようでした。
このように、当初の買収計画は困難に直面していますが、投資という形での協力関係構築に向けた動きが見られます。今後の展開に注目が集まります。
デイトレ銘柄|本日の取引結果
- 6762 TDK 1,756.0円 → 1,757.5円(収支:+150円)
- 6981 村田製作所 2,631.5円 → 2,637.0円(収支:+550円)
先週決算発表を行ったNTTを楽天証券のNISA口座で購入し、SBI証券で配当目的として元々保有しているNTTが現在含み損であったため、取得単価を下げる目的で買い増しを行いました。
また、普段トレードすることが多いDeNAは先週の決算発表が良かったことから、本日S高しています。2月6日の決算発表を行ったルネサスエレクトロニクスと同様、このような急騰に飛びつくのは危険と判断しエントリーは見合わせていました。

※デイトレリストは時間経過で表記していますが、結果の画像はコード順となっているため順番が違います。
反省点|本日の取引を振り返って
本日のデイトレードでは、TDKと村田製作所の2銘柄で利益を上げることができました。しかし、エントリーのタイミングにおいて、もう少し慎重な判断が必要であったと感じています。特に、TDKのエントリーポイントでは、直近のサポートラインを確認せずに購入してしまい、リスク管理が不十分でした。
今後は、エントリー前にテクニカル指標やサポート・レジスタンスラインをしっかりと確認し、リスク管理を徹底すること、そして投資判断の際には市場全体の動向や他の投資機会も考慮に入れることを心掛けたいと思います。
以上、本日の市場動向と取引結果、そして反省点についてお伝えしました。引き続き、最新の情報収集と慎重な投資判断を心掛けてまいりましょう。