日経平均が急落する局面では、買いからの取引だけでなく、相場の下落を利用する方法も選択肢となります。2022年2月24日は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて日本株が大幅に下落し、通常のデイトレードとは異なる対応が求められる一日となりました。
この日は日経ダブルインバース(1357)を200株売買して940円の利益を確保。さらに原油高を背景にINPEX、日本製鉄も取引し、3銘柄合計で1,490円の実現益となりました。一方、急変する相場では、利益確定だけでなく保有株全体のリスクにも注意が必要です。
記事では、ダブルインバースを利用した下落相場への対応と、INPEX・日本製鉄の売買結果を振り返ります。また、2月末の権利付き最終日を迎えた高配当株やS株の状況にも触れ、相場環境に合わせた売買判断と資産管理について考えます。
日経平均の急落にダブルインバースで対応|原油高と保有株のリスクを考える
2022年2月24日の日本市場は、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、リスク回避の売りが広がる厳しい展開となりました。
日経平均は5営業日続落し、終値は25,970円82銭と26,000円を割り込みました。相場全体が大きく下落するなか、今回は市場の動きに応じて売買対象を切り替えながら対応することにしました。
前場では日経平均が200~300円程度下落する場面があり、買いから利益を狙う通常のデイトレードには慎重にならざるを得ない状況でした。
そこで注目したのが、日経ダブルインバース(1357)です。
日経ダブルインバースは、日経平均の日々の騰落率に対して、おおむねマイナス2倍の値動きを目指す指数に連動するETFです。
日経平均が下落する局面では価格が上昇する方向に働くため、今回は相場全体の下落に対応する手段として200株を購入しました。
ただし、日経ダブルインバースは、保有する株式全体の損失を必ず相殺してくれる商品ではありません。日経平均と個別株の値動きには違いがあり、相場が反発すればダブルインバース自体に損失が発生する可能性もあります。
また、日々の変動率を基準に設計されているため、複数日にわたって保有した場合の値動きが、日経平均の累積騰落率の単純なマイナス2倍になるとは限りません。
今回は長期間の保有を目的とするのではなく、下落相場での短期的な取引として活用しました。
結果として449.0円で購入し、453.7円で売却。200株の取引で940円の利益を確保することができました。
一方、後場に入ると、原油価格やエネルギー関連株の動向にも注目しました。
この日はウクライナ情勢の緊迫化によって原油の供給不安が強まり、国際的な原油価格が急上昇していました。
原油価格の上昇は、エネルギー関連企業にとって追い風となる場合があります。ただし、実際の業績への影響は事業内容や生産コスト、為替などによっても異なるため、原油高だけで株価上昇を判断することはできません。
そうした状況のなかで購入したのが、INPEX(1605)です。
INPEXについては、原油価格の動向だけでなく、中期的な事業環境にも関心を持っていました。ただし、今回の取引では当日中に利益を確定しており、長期保有を目的とした買い増しとは区別しています。
購入価格は1,171.0円、売却価格は1,173.0円で、200円の利益となりました。
また、この日は2022年2月末を権利確定日とする銘柄の権利付き最終日でもありました。
SBI証券で保有しているS株(単元未満株)についても確認したところ、一部の銘柄では株価の下落に伴って予想配当利回りが上昇していました。
もっとも、配当金が変わらない状態で株価が下落すれば、計算上の配当利回りは上昇します。それだけで企業の配当方針や収益力が改善したことにはなりません。
高配当株を保有するうえでは、目先の利回りだけでなく、企業業績や配当の継続性を確認する必要があると感じています。
今回の相場では、ダブルインバースによって日経平均の下落に対応しながら、INPEXなど個別銘柄の売買機会も探しました。
ただし、相場が急変する場面では、利益を得られた取引だけでなく、保有株全体がどの程度のリスクにさらされているのかを考えることも重要です。
今後も市場の方向を決めつけず、売買する銘柄の特徴と投資目的を整理しながら、柔軟に対応していきたいと思います。
デイトレード銘柄|ダブルインバースなど3銘柄で1,490円利益
2022年2月24日は、日経ダブルインバース、INPEX、日本製鉄の3銘柄を売買しました。
- 1357 日経ダブルインバース
数 量: 200株
株 価: 449.0 → 453.7
収 支: +940円 - 1605 INPEX
株 価: 1,171.0 → 1,173.0
収 支: +200円 - 5401 日本製鉄
株 価: 2033.0 → 2036.5
収 支: +350円
この日の実現損益は、3銘柄合計で+1,490円となりました。
最も利益が大きかったのは日経ダブルインバースで、940円を確保しています。日経平均が大幅に下落する局面で、通常の買い取引とは異なる値動きをする商品を利用したことが、今回の収支につながりました。
また、INPEXでは原油高を背景としたエネルギー関連株の動きを意識し、200円の利益を確定しています。
日本製鉄でも350円の利益を確保でき、結果として3銘柄すべてがプラス収支となりました。

今回の取引では、日経平均が下落しているからといって、すべての売買機会を見送るのではなく、相場環境に応じて取引対象を考えることができました。
一方、日経ダブルインバースには相場が反発した場合のリスクがあり、INPEXや日本製鉄も市場全体の売りに巻き込まれる可能性があります。
今回は利益を確保できましたが、異なる値動きをする商品や銘柄を組み合わせたからといって、必ずリスクを抑えられるわけではありません。
今後も目先の値動きだけに頼らず、銘柄ごとの特性や保有状況を確認しながら、相場の変化に対応できる売買判断を身につけていきたいと思います。
実現損益
| 証券会社 | 収支 | 2022年2月累計 |
| 楽天証券 | +1,490円 | +2,768円 |
| SBI証券 | 0円 | 0円 |
| 分配金・配当金 | 0円 | 0円 |
| 合計 | +1,490円 | +2,768円 |


