本記事では、米中貿易摩擦や円高進行といった外部要因が日本市場に与えた影響に加え、実際のデイトレードにおける収支の実例も紹介します。投資ブログとして、リアルな取引の背景や判断理由も詳しく解説。相場の変動をどう読み解き、柔軟に立ち回るか——日々の気づきが詰まっています。
2025年6月2日の市況|米中貿易摩擦と円高が日本市場を圧迫
主要指標(6月2日時点)
日経平均:37,470,67(-494.43)
TOPIX:2,777.29(-24.28)
NYダウ:42,270.07(+54.34)
NASDAQ:19,113.77(-62.11)
S&P500:5,911.69(-0.48)
米国市場(2025年5月30日)
5月30日の米国株式市場は、主要3指数がほぼ横ばいの展開となりました。S&P500は一時1.2%下落する場面もあったものの、終盤には買い戻しが入り、前日比0.01%安の5,911.69で取引を終了しました。
この日の市場には以下の要因が影響しました。
- 月末の利益確定売り
5月はS&P500が6.2%上昇する好調な相場でしたが、月末には利益確定売りが出やすく、相場の上値を抑えました。 - 米中貿易摩擦の再燃
トランプ大統領が「中国は合意に違反している」と発言し、さらに中国テック企業への制裁拡大方針が報道されると、投資家心理が冷え込みました。 - インフレ懸念の和らぎ
4月の個人消費支出(PCE)価格指数が前年比+2.7%と市場予想どおり。これにより、FRBの利下げ期待が高まり、金利への過度な警戒感はやや後退しました。
日本市場(2025年6月2日)
月2日の東京株式市場は大幅安。米中貿易摩擦の再燃に加えて、為替市場での円高進行が重しとなり、主力株中心に売りが広がりました。特に半導体関連株に下落が目立ち、日経平均は大きく値を下げました。
下落の背景には以下の要因が絡み合っています。
- 米中関係の緊張
米国による対中制裁報道を受け、輸出依存度の高い日本株には逆風が吹きました。 - 円高進行
為替相場ではドル円が円高方向に振れ、輸出企業の収益悪化を懸念した売りが出ました。 - 半導体関連株の調整
米国市場でテック株が冴えず、日本の半導体セクターにも売りが波及。リスク回避の姿勢が強まりました。
これらの要因が複合的に作用し、6月2日の日本市場は下落基調となりました。
デイトレード銘柄|スイングからデイトレへの柔軟な対応
楽天証券
- 5612 日本鋳鉄管
- 株 価:1,509.0円 → 1,520.0円
- 投資期間:5月30日 → 6月2日
- 収 支:+1,100円
- 根 拠:下水道関連の国策銘柄としてスイングトレード目的でエントリー。だが板が薄く、流動性に不安を感じたため、早期利確を選択。高値圏での売却は戦略的判断。

SBI証券
- 6月2日の買い増し銘柄
- 2914 日本たばこ産業:+1株(計52株)
- 5105 TOYO TIRE:+1(計21株)
- 5201 AGC:+1株(計2株)
- 5406 神戸製鋼所:+1株(計82株)
- 7272 ヤマハ発動機:+1株(計81株)
- 売却銘柄:なし
- 注目銘柄:5105 TOYO TIRE
英ファンド「パリサー・キャピタル」が企業価値向上に向けた提言を発表。これを好感した買いが入るとの見方から、売却は見送り、打診買いを実施。
反省点|情報のスピードと流動性への意識
TOYO TIREのように、外部ファンドの動きが短期的な株価に影響するケースがあるため、情報収集のスピードが今後の鍵となります。
また日本鋳鉄管では、流動性と出来高の少なさを素早く見極め、保有を引っ張りすぎずに利益確定できた点は良判断。今後も「板の厚み」や「流動性」を意識した立ち回りが求められます。