2026年6月26日の日本市場は、なぜ日経平均株価が3,000円を超える歴史的な急落を見せることになったのでしょうか。
その背景を紐解くと、前日の米国市場において人工知能関連や半導体大手の銘柄に利益確定売りが広がり、NASDAQを中心にテクノロジーセクターが大きく上値を抑えられた流れがあります。さらに、インフレ関連指標の落ち着きに伴う金利低下という安心材料はあったものの、アップルの製品値上げ方針による需要警戒感が市場の重荷となりました。この海外でのハイテク株安の動きに加え、米オープンAIの上場延期報道が世界的な警戒感を誘発。当日の日本市場では後場に入り、韓国市場で半導体株の暴落から今週2度目となるサーキットブレーカーが発動されたことで投資家心理が一気に冷え込み、これまで相場を引っ張ってきた主力の半導体・人工知能関連株へ売りが集中する全面安の展開となりました。
この記事では、激動の1日となった米国市場から日本市場への流れを分かりやすく整理してお届けします。また、このような大荒れの地合いに負けないために実践した、デイトレード銘柄の具体的な選定理由や約定時間、狙い通りの値幅を取るためのプロセスを公開。あわせて、デイトレとは別口座で進めているスイングトレード(高配当投資)の当日の売買状況や最新のポートフォリオの動向についても触れていきます。
あらかじめ決めていたシナリオ通りに動けた良かった点や、乱高下するチャートに直面して見えてきた改善点など、ピンチを乗り切るためのリアルなリスク管理の振り返りも網羅しました。市場の急な変化に惑わされず、読者の皆さまと一緒に相場の本質を理解し、一歩ずつ投資家として成長していけるような内容を目指しています。
日々の相場の流れを丁寧に読み解きながら、急落局面でもブレない投資判断とリスク管理法をアップデートしたいと考えている方は、ぜひ本日の記録を参考にしてみてください。
2026年6月26日の市況|相場の急変とセクター間の明暗が際立った一日
主要指数(6月26日時点)
日経平均:69,360.88(-3,005.46)
TOPIX:3,963.36(-53.11)
NYダウ:51,920.62(+71.72)
NASDAQ:25,358.60(-118.03)
S&P500:7,357.49(-0.73)
米国市場(6月25日)
25日の米国市場は、主要指数がそれぞれまちまちの動きを見せる結果となりました。NYダウは51,920.62ドルと前日比で71.72ポイント上昇し、景気敏感株を中心に底堅さが意識される展開となりました。一方で、NASDAQは25,358.60ポイントと118.03ポイントの下落となり、ここ最近相場を引っ張ってきたハイテク株や成長株に対して、利益をいったん確定させようとする売りが出やすい流れが続いたと言えるでしょう。S&P500は7,357.49ポイントと0.73ポイントの小幅安にとどまり、市場全体としては明確な方向感に乏しいものの、セクター間での強弱がはっきりと分かれる一日となりました。
この日の米国市場を振り返ると、人工知能関連株や半導体関連株を中心に値動きが非常に大きくなりました。半導体大手のマイクロン・テクノロジーが市場予想を上回る好調な決算を発表したことで、株価は大きく上昇して投資家心理を一時的に支える場面が見られました。しかしその後は、これまで積み上がってきたハイテク株全体への利益確定売りが広がる形となり、結果としてナスダックを押し下げる大きな要因となりました。
一方で、アップルに関してはMacやiPadなどの主力製品の価格を引き上げる方針が伝わったことで、製品需要への悪影響を警戒した売りが優勢となりました。この価格改定の背景には、メモリの供給制約に伴うコスト上昇への対応という側面があるものの、実際の値上げが消費者や企業の購買行動にどのような影響を与えるのかをまずは見極めたいという投資家の慎重な姿勢が強まったとみられます。こうした個別の動きから、テクノロジーセクターは全体として上値の重さが意識される一方、工業株や一部の景気敏感株には資金が逃避する形で向かい、NYダウをしっかりと下支えする形になりました。
また、注目されていた米国のインフレ関連指標が概ね市場の予想に沿った内容に落ち着いたことで、長期金利はやや低下する動きを見せました。金利の落ち着き自体は株式市場にとって一定の安心材料となり、過度なリスク回避の動きにはつながらなかったとみられます。ただし、人工知能関連銘柄を中心に市場のポジションがかなり積み上がっていたこともあり、好材料が出たとしても短期的には利益確定の売りが出やすい地合いが続いている印象を強く受けます。
投資家の心理状態を示すことで知られるVIX恐怖指数は18.89となり、前日終値の18.63からやや上昇しました。市場がパニックになる基準とされる20を大きく超える水準ではないものの、ボラティリティが足元でじわりと高まりつつある状況をうかがわせる水準です。これはハイテク株を中心に日中の値動きが荒くなっていることが、そのまま数字に反映されていると言えるでしょう。
原油市場に目を向けると、WTI原油先物が69.67ドルで取引を終え、大台である70ドルをやや下回る水準での推移となりました。直近の取引レンジの中では安値圏に位置しており、5月末以降の価格推移をじっくり振り返ってみると、69.07ドルがこの期間の最安値となっていることから、需給のバランスや今後の景気見通しを市場が慎重に織り込む動きが続いている様子がうかがえます。これはエネルギー関連株にとっては収益期待の調整要因となりやすく、株式市場の指数全体の上値を抑える一因になった可能性は十分に考えられます。
日本市場(6月26日)
26日の日本市場は、前日の急激な上昇に対する反動の動きと、海外市場での株安の流れが重なったことで、日経平均とTOPIXがそろって大きく下落する苦しい展開となりました。日経平均は前日比3,005円46銭安の69,360円88銭と、大台の7万円を割り込んで取引を終え、今年最大、そして過去を振り返っても3番目の大きさとなる記録的な下げ幅となりました。TOPIXも53.11ポイント安の3,963.36となり、市場の広範囲で売りが優勢となる非常に厳しい一日だったと言えそうです。前日に日経平均が3,100円を超える猛烈な上昇を見せていた反動もあり、短期的な買いの過熱感が意識されやすく、何かきっかけがあれば利益確定売りが一気に出やすい地合いだったと考えられます。
この日の日本市場の大きな特徴は、全体の指数を表す下げ幅の大きさに比べて、個別銘柄の値動きが非常にはっきりと二極化していた点にあります。東証プライム市場の全体を見渡すと、値上がり銘柄数が全体の約6割を占めるという意外な結果である一方で、日経平均などの指数への影響度が極めて大きい人工知能・半導体関連の主力銘柄に売りが集中してしまいました。アドバンテストや東京エレクトロン、レーザーテック、ディスコといった半導体製造装置の代表格に加えて、ソフトバンクグループやキオクシアホールディングスなど、これまで相場を力強くけん引してきたスター銘柄が大きく値を崩し、これが日経平均の下落幅を決定的に拡大させた形です。その一方で、トヨタ自動車や三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、サンリオ、三井不動産などは非常に堅調に推移しており、石油・石炭や鉱業、輸送用機器、不動産といった一部のセクターにはしっかりと実需の買いが入っていました。
こうした急落の背景としては、前日の米国市場でアップルやマイクロソフトなどの主要なハイテク株が軒並み下落したことに加え、米国オープンAIの上場時期が延期される見通しであると報じられたことで、世界的に人工知能関連株全体の先行きに対する警戒感が一気に強まったことが挙げられます。これにより、これまで市場を引っ張ってきた人工知能インフラや半導体関連の企業評価を見直す動きが意識され、日本市場でも主力の関連銘柄から資金をいったん引き揚げる動きが広がったようです。
さらにこの日は、隣国である韓国市場の動向が日本市場の後場の取引に非常に大きな影を落とすこととなりました。韓国の総合株価指数(KOSPI)では、サムスン電子やSKハイニックスといった世界的な半導体大手の株に対して売り注文が殺到し、最終的に8%を超える急落を記録して売買を一時停止するサーキットブレーカーが発動されました。これは今年に入って5回目、そして今週だけでも実に2度目となる異例の売買停止措置であり、特定の半導体セクターへの資金集中と、それに伴う需給バランスの急激な変動が急落の主な原因であると分析されています。米国ハイテク株の軟調な地合いや、オープンAIの新規株式公開の延期報道など、人工知能関連を巡る世界的な投資家の心理変化が韓国市場に強烈な波紋を広げ、その市場の動揺がそのまま日本市場の後場の下げ幅拡大へとつながったとみられます。
今週の日本市場全体の流れを改めて振り返ってみると、実は火曜日の6月23日にも日経平均が2,565円58銭安の69,788円38銭、TOPIXが104.67ポイント安の3,990.38と大きく反落する場面があり、その際も人工知能・半導体関連株への激しい利益確定売りが目立っていました。驚くべきことに、この火曜日の局面でも韓国市場で総合株価指数が約10%も急落してサーキットブレーカーが発動されており、サムスン電子などの半導体株の暴落が日本市場の後場の売り圧力を一段と強めたとされています。つまり、今週起きた火曜日と金曜日の二度の大幅な急落劇は、いずれも人工知能・半導体関連銘柄を中心としたポジション調整の動きと、韓国市場でのサーキットブレーカー発動という、全く共通した外部要因が重なり合って引き起こされた一週間だったと言えるでしょう。
その一方で、市場の全体像を冷静に見つめると、特定の人工知能や半導体関連だけに極端に偏っていた上昇相場の反動が出ている一方で、石油や自動車、金融、不動産といった、これまで相対的に割安なまま出遅れていたバリューセクターへと資金が綺麗に循環していくローテーションの動きも見られました。東証プライム市場の売買代金は12兆円を超える極めて高い水準を維持しており、国内外の機関投資家や海外勢を含む大口のプレーヤーによる大規模なポジション調整が着々と進んでいる様子もうかがえます。短期的には価格の上下が激しい難しい局面が続いていますが、セクター間での資金の引っ越しや、海外市場との連動性をしっかりと意識しながら、常に冷静にマーケットの動きを追いかけていくことが大切な局面と言えそうです。
トレード銘柄|激しい値動きの中で実践した日々の取引記録
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
特定口座
- 485A パワーエックス
株 価: 1,933.0円 → 1,946.0円
約定時間: 09:13:08 → 09:16:04
収 支: +1,300円
狙 い: 前日の引け後に業績の上方修正に関する発表が出ており、これが株式市場で強い好材料として受け止められ、朝方から強い買い気配を伴って株価が綺麗に上昇トレンドを描いていたため、その短期的な上昇の勢いに乗る形でエントリー。 - 6723 ルネサスエレクトロニクス
株 価: 5,068.0円 → 5,085.0円
約定時間: 09:21:11 → 09:21:55
収 支: +1,700円
狙 い: 当日の売買代金ランキングをチェックしていたところ、上位にランクインして非常に活発な商いがこなされていたことから、流動性が高くデイトレードに適したボラティリティがあると判断して選定。 - 3436 SUMCO
株 価: 3,905.0円 → 3,916.0円
約定時間: 09:59:54 → 10:19:29
収 支: +1,100円
狙 い: 売買代金ランキングにおいて上位に入っており、投資家からの注目度と取引ボリュームが非常に高くなっていたため、値動きの活発さを味方につけて細かなサヤを抜く目的で銘柄を選定。 - 6752 パナソニックホールディングス
株 価: 4,604.0円 → 4,610.0円
約定時間: 11:05:52 → 11:07:00
収 支: +600円
狙 い: 売買代金ランキングの上位からスクリーニングを行い、大口の資金がしっかりと流入して日中の流動性が十分に確保されていることを確認した上で、短期的なリバウンドや値動きの節目を捉えるために選定。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,288.0
数 量: +2口
合 計: 263口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 5016 JX金属
株 価: 4,567.0円
数 量: +1株
合 計: 34株
売却銘柄
- なし
5月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|荒れる地合いの中で見えた課題とこれからのトレード判断のあり方
本日の日経平均は、昨日の大幅な上昇に対する反動が強く出てしまい、非常に大きめの売り圧力にさらされる一日となりました。しかし、本日のデイトレードにおいては、そのような厳しい地合いの中でも、しっかりと資金が流入して上昇している個別の銘柄に的を絞ってエントリーを試みています。蓄電池関連のニュースで株価が大きく動いていたパワーエックスですが、ここ最近は株価の下落基調が続いており、直近の取引ではストップ安も記録しているようなボラティリティの非常に激しい銘柄です。しかし、昨日上方修正を発表しておりそれを交換され株価は上昇していました。自分自身、今回初めて触る銘柄ということもあり、心の中では恐る恐る慎重にタイミングを計りながらのエントリーとなりましたが、なんとか利益を確保することができました。やはり過去の細かな値動きの癖が分からない初めての銘柄は、次にどう動くかの展開が読みにくい部分もあり、トレードとしての難易度の高さを改めて実感させられます。
その一方で、取引を行ったSUMCOにおいては、エントリーした直後に想定内の損切り範囲の中ではあるものの、急激な下落に見舞われてしまい、一時は含み損を抱えてしまう苦しい展開となりました。ただ、この手の銘柄は大きな下落の後にその反動をきっかけとして一度強く反発して上昇する傾向があるため、慌てて狼狽売りをすることなく、じっくりと手元のチャートを観察しながら、価格がしっかりとリバウンドして上昇したタイミングを見極めて利益確定を行うことができました。しかし、今日のSUMCOの細かな値動きを振り返ってみると、日経平均全体の急激な下落スピードに引っ張られていたためか、典型的なデッドキャットバウンスのような一時的なダマシの反発に近い動きをしていました。結果的には良いタイミングで上手く逃げ切る利確ができたと言えますが、ほんの少しタイミングがずれていれば、再び大きな含み損を抱え込んでしまうリスクも十分にはらんでいたと感じます。日経225に採用されているような主要銘柄を扱う際には、個別銘柄のチャートだけでなく、日経平均全体のリアルタイムの地合いの強さや方向性にも細心の留意を払っていく必要があると痛感しました。パナソニックホールディングスでの取引についても、本日の値動きのパターンはSUMCOと全く同じことが言えるのではないかと思います。特に前場だけでなく、後場に入ってからの容赦ない大幅な一段安の展開もあったため、トレードの基本である損少利大を常に突き詰めていくことがベストなのでしょうが、その場の刻一刻と変わる地合いを冷静に見極めつつ、その時その時の状況に応じて柔軟に判断を変えていく柔軟性が何よりも大事なのだと身に沁みて実感した一日でした。
2026年6月第4週の実現損益
2026年の6月の収支報告楽天証券
デイトレの合計収支(6月22日~6月26日):+18,110円
6月の合計収支:+128,681円
SBI証券
スイングの合計収支(6月22日~6月26日):0円
6月の合計収支:+200円
配当・分配金(楽天+SBI):0円
トータル収支:+128,881円
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