6月3日の日本市場は、なぜここまで強い上昇を見せたのか。前日の米国市場ではAI関連や半導体を中心に買いが続き、主要指数が高値圏を維持しました。さらに、金利動向や中東情勢、原油価格の上昇といった外部要因が意識される中、為替は円安方向へ進行。こうした複数の材料が重なり、日本市場にも資金が流れ込みやすい環境が整っていました。
米国市場ではAIインフラや半導体関連が相場を押し上げ、地政学リスクや原油高といった不安要素を抱えつつも、強いテーマ性が市場全体を支える形に。一方、為替は1ドル160円台と円安が進み、輸出関連株に追い風が吹いたことで、日本市場の上昇を後押ししました。結果として、日経平均は史上最高値を更新し、幅広い銘柄に買いが広がる展開となりました。
この記事では、前日の米国市場の動きから当日の日本市場の上昇要因までを整理し、デイトレードで取引した銘柄の選定理由や値幅、約定時間を具体的に振り返ります。また、別口座で進めているスイングトレード(高配当投資)の売買状況にも触れ、その日の判断がどのようにポートフォリオに影響したのかをまとめています。最後には、良かった点と改善点を整理し、読者とともに相場理解を深めていく姿勢で締めくくります。
相場の流れを理解しながら投資判断をアップデートしていきたい方に向けて、1日の動きをコンパクトに把握できる内容になっています。
2026年6月3日の市況|高値圏での推移が続く中、AI関連が相場を牽引した一日
主要指数(6月3日時点)
日経平均:68,402.13(+1,667.89)
TOPIX:3,996.20(+71.96)
NYダウ:51,307.79(+228.91)
NASDAQ:27,093.90(+7.09)
S&P500:7,609.78(+9.82)
米国市場(6月2日)
2日の米国市場は、主要3指数がそろって上昇し、引き続き高値圏での推移となりました。NYダウは51,307.79ドルと前日比228.91ドル高となり、取引時間中には過去最高値を更新する場面も見られました。S&P500は初めて7,600台での終値を付け、NASDAQも小幅ながらプラス圏を維持するなど、全体として底堅い動きが続いた一日でした。
この日の相場を支えたのは、AI関連を中心とした半導体・インフラ関連銘柄です。特に、データセンター向け半導体やネットワーク関連を手掛けるマーベル・テクノロジーが、エヌビディアのCEOから「次の1兆ドル企業になり得る」との発言が伝わったことを背景に急伸し、株価は32%高と大きく買われました。また、SOX指数は約6%上昇し、AI需要を背景とした半導体セクターへの資金流入が続いています。
一方で、メガテックの中では明暗が分かれました。アルファベットはAI投資拡大に向けた800億ドル規模の株式売り出し計画を発表し、その一部としてバークシャー・ハサウェイから100億ドルの投資を受けることが伝えられましたが、希薄化懸念などが意識され株価は約4%下落しました。同じテクノロジーセクターでも、AIインフラや半導体関連が買われる一方、資金調達やバリュエーションへの意識が強まる銘柄には売りが出るなど、選別が進む展開となりました。
個別では、ヒューレット・パッカード・エンタープライズが決算を受けて大幅高となりました。市場予想を上回る四半期決算に加え、通期見通しを引き上げたことが好感され、株価は19%超の上昇となりました。AIインフラ需要の広がりが業績に反映され始めていることが意識され、2018年以来のサプライズと報じられています。
また、ここ数週間にわたるAI関連銘柄中心の上昇により、指数が高値圏にあることへの警戒感も指摘されています。一部のポートフォリオマネージャーからは「特定のテクノロジー銘柄に上昇が集中している点には注意が必要」との声もあり、上昇トレンドが続く中でも物色の偏りやバリュエーションへの意識が高まっている様子がうかがえます。
マクロ面では、中東情勢、特に米国とイランの関係が引き続き市場の関心を集めました。イラン側が米国との間接協議を停止すると伝えられた一方、米国側は交渉継続に前向きな姿勢を示すなど、地政学的な不透明感が残る状況が続いています。原油価格は前日に続いて上昇し、WTI先物は1.74%高の93.76ドル、ブレント先物も1%超上昇して96ドルで引けました。エネルギー価格の上昇はインフレや企業コストへの影響が意識される一方、エネルギー関連銘柄には追い風となる側面もあり、引き続き注目されるテーマとなっています。
日本市場(6月3日)
3日の日本市場は大きく上昇し、主要指数がそろって高値圏で取引を終えました。日経平均株価は終値で68,402.13円となり、前日比1,667.89円高と大幅に反発。終値として初めて6万8,000円台を付け、年初来高値だけでなく史上最高値も更新しました。TOPIXも3,996.20と大幅高となり、日本株全体として強い上昇基調が鮮明な一日でした。
東証プライム市場の売買代金は概算で12兆2,712億円と非常に厚い商いとなり、売買高は約25億4,897万株。値上がり銘柄数は1,018、値下がり512、変わらず33銘柄と、上昇銘柄が優勢な地合いでした。日経平均が史上最高値を更新したことで、日本株全体への関心が一段と高まったとみられています。
個別では、中小型株やテーマ性の強い銘柄が値上がり率上位に並びました。さいか屋、エルアイイーエイチ、ビットコインジャパンなどが大きく上昇し、インスペック、ラサ工業、日本電波工業、テラスカイ、武蔵精密工業、SCREENホールディングス、モイなども大幅高となりました。半導体関連や成長期待の高いテクノロジー・インターネット関連が買われ、ハイテク株への物色が強まった印象です。
一方で、アクセルマーク、SHIFT、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、FFRIセキュリティ、広済堂ホールディングスなど、一部のグロース株や材料株は利益確定売りなどから下落する銘柄も見られました。市場全体が強い中でも、銘柄ごとの明暗が分かれる展開となりました。
この日の日本市場の上昇には、海外市場の動きと為替の影響が大きく作用しました。前日の米国市場ではAI関連投資の拡大を背景に主要指数が上昇し、SOX指数が大幅高となりました。その流れを受け、東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連銘柄に買いが入り、日経平均を押し上げました。
為替市場では、東京時間で1ドル160円台まで円安が進行し、自動車など輸出関連株には追い風となりました。円安は海外売上比率の高い企業の業績期待を高める要因として意識され、トヨタやホンダなどの輸出株にも買いが入りました。海外株高と円安という外部環境が重なり、日本市場の強い上昇につながった形です。
トレード銘柄|地合い追い風の中で短期売買
楽天証券|デイトレード
特定口座
- 6752 パナソニックホールディングス
株 価: 3,813.0円 → 3,829.0円
約定時間: 09:15:37 → 09:16:25
収 支: +1,600円
狙 い: 売買代金が多く、短時間で値幅が狙えると判断したため。 - 6762 TDK
株 価: 3,913.0円 → 3,926.0円
約定時間: 09:27:28 → 09:28:33
収 支: +1,300円
狙 い: 市場の活況を背景に、流動性が高く値動きが期待できると考えたため。 - 6526 ソシオネクスト
株 価: 3,142.0円 → 3,149.0円
約定時間: 09:50:06 → 09:50:19
収 支: +700円
狙 い: 半導体関連の強い地合いを踏まえ、短期的な値幅を取りにいったため。
NISA口座
- 1478 ISMSCI高配当ETF
株 価: 4,981.0
数 量: -10口
合 計: 0口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 2914 JT
株 価: 6,112.0円
数 量: +1株
合 計: 61株 - 3861 王子ホールディングス
株 価: 767.9円
数 量: +5株
合 計: 145株 - 4502 武田薬品工業
株 価: 4,748.0円
数 量: +1株
合 計: 7株 - 8904 AVANTIA
株 価: 809円
数 量: +5株
合 計: 115株 - 9757 船井総研ホールディングス
株 価: 1,055.0円
数 量: +5株
合 計: 50株
売却銘柄
- 1852 淺沼組
株 価: 781.0円
数 量: -100株
合 計: 40株
売却理由: 取得単価付近まで戻ったため一部を利益確定し、今後下落する場面があれば買い直しを検討するため。

5月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|地合いに乗りつつもリスク管理を意識した一日
本日のデイトレードは地合いの良さを背景に3銘柄を取引しました。いずれも半導体関連で値動きがあり、短時間で利益を確保できました。特にソシオネクストはエントリー後の値動きから下落リスクを感じ、早めに撤退したことで含み損を避けることができました。結果的に売却後は買値を下回る推移となっていたため、判断としては妥当だったと感じています。
また、NISA口座で保有していたISMSCI高配当ETFについては、分配金を待ちながら資産形成を進めるよりも、まずは現行のポートフォリオの売買や配当金で資産を積み上げる方が効率的と考え、一度手放す判断をしました。余力が増えた段階で再度こうしたETFを組み込む方針です。
SBI証券では株価が軟調な王子ホールディングス、AVANTIA、船井総研ホールディングス、6月配当銘柄のJT、株価が下落基調の武田薬品工業を買い増ししています。株価軟調な3銘柄については取得単価を下げることで利回りを高めることができました。またJTや武田薬品工業の高配当銘柄を買い増ししたことでポートフォリオ全体の底上げにつながる動きだったと感じています。また、淺沼組は一部売却し、今後の値動き次第で再度買い直す予定です。
