2025年10月16日の日本市場は、政局の安定化期待と政策への思惑が交錯し、日経平均株価は大幅続伸となりました。米国市場ではテクノロジー株の堅調さが目立ち、国内では新政権誕生への期待が投資家心理を押し上げています。本記事では、米国・日本市場の動きから、筆者のスイングトレード記録、そして今後の注目点までをわかりやすく解説します。
2025年10月16日の市況|政局安定期待で日経平均が大幅続伸
主要指数(10月16日時点)
日経平均:48,277.74(+605.07)
TOPIX:3,203.42(+19.78)
NYダウ:46,253.31(-17.15)
NASDAQ:22,670.08(+148.38)
S&P500:6,671.06(+26.75)
米国市場(10月15日)
10月15日の米国株式市場は、米中貿易摩擦の懸念が残るなかでも、好調な銀行決算とFRBによる金融緩和期待が相場を下支えしました。モルガン・スタンレーやバンク・オブ・アメリカが予想を上回る好決算を発表したことで投資家心理が改善し、特にASMLをはじめとする半導体関連株が買われ、テクノロジーセクター全体が上昇を牽引しました。
指数別では、S&P500が6,671.06(+26.75)、NASDAQが22,670.08(+148.38)と堅調に推移。一方、NYダウは46,253.31(-17.15)と小幅安で終え、業種間の温度差が見られました。小型株中心のラッセル2000指数も上昇を見せ、幅広い銘柄に買いが広がる展開となりました。
全体としては、米中リスクが完全に後退したわけではないものの、FRB議長の発言を受けた利下げ期待が相場を押し上げ、投資家のリスク選好姿勢が強まった一日でした。
日本市場(10月16日)
日本市場では、政局の安定化への期待が高まり、日経平均株価は大幅続伸。終値は48,277.74(+605.07)と節目の48,000円台を明確に回復し、投資家心理の改善が鮮明に表れました。
特に注目されたのは、自民党と日本維新の会による連立協議の進展です。維新が高市早苗総裁を首相指名選挙で支持する意向を示したことで、衆院過半数確保の可能性が高まり、政治の安定化が市場に安心感を与えました。臨時国会は10月21日に召集予定で、首相指名選挙が実施される見通しです。
経済面でも、安定政権誕生による政策遂行力の向上が意識されました。景気刺激策や減税への期待に加え、「高市政権では日銀の追加利上げが遠のく」との観測が広がり、株式市場には追い風に。利上げが見送られれば企業の資金調達コストが抑えられるため、株価にとってプラスに働きます。
さらに、米国長期金利の落ち着きと円安基調が輸出関連株の追い風となり、半導体や自動車などの主力銘柄が買われたことも上昇を後押ししました。初心者の方にとっては、「政治が安定=経済も安定しやすい」「金利上昇=株価の逆風」「円安=輸出企業にプラス」という関係性を押さえておくと、今後の相場がより理解しやすくなるでしょう。
今後は、新政権の政策内容や為替動向が引き続き市場の焦点となります。投資家は、政治動向と企業業績をバランスよく見極めることが重要です。
トレード銘柄|政局安定局面でのスイングポジション調整
楽天証券|積み立て投資
- 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,031.0
数 量: +2口
合 計: 70口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 4208 UBE +1株(合計27株)
- 4502 武田薬品工業 +1株(合計2株)
- 4996 クミアイ化学工業 +10株(合計90株)
- 7272 ヤマハ発動機 +2株(合計149株)
- 8904 AVANTIA +5株(合計145株)
- 9433 KDDI +1株(合計10株)
売却銘柄
- なし
反省点|ポートフォリオ調整と買いタイミングの難しさ
国内政治が安定しつつある中、14日(火)に下落した分を15日・16日の上昇で取り戻し、日経平均は48,000円台を回復しました。株価の急回復局面では、単元未満株の買い増しが難しくなるものの、ポートフォリオ内で含み損を抱える銘柄や、最近やや勢いを欠くKDDIなどを中心に買い増しを実施しました。