2025年12月24日の株式市場は、米国株が史上最高値を更新する一方で、日本株は年末特有のポジション調整が意識され、対照的な動きとなりました。米国ではGDPの底堅さを背景にリスクオンの流れが継続し、日本市場では高値圏での利益確定が優勢となっています。本記事では、当日の米国市場・日本市場の動向を整理するとともに、実際のトレード内容とそこから得られた気づきを振り返ります。
2025年12月24日の市況|米株最高値更新と日本株の年末調整色が交錯
主要指数(12月24日時点)
日経平均:50,344.10(-68.77)
TOPIX:3,407.37(-15.88)
NYダウ:48,442.41(+79.73)
NASDAQ:23,561.84(+133.01)
S&P500:6,909.79(+31.30)
米国市場(12月23日)
23日の米国市場は、年末相場らしいリスクオンムードが継続する中で、主要3指数がそろって上昇しました。
NYダウは前日比79.73ポイント高の48,442.41と4日連続の上昇となり、米国経済の堅調さを背景に大型株や景気敏感株を中心に買いが広がりました。
NASDAQは前日比133.02ポイント高の23,561.84で取引を終え、AI関連やメガキャップ銘柄の強さが指数全体を押し上げました。S&P500も31.30ポイント高の6,909.79と終値ベースで史上最高値を更新し、投資家の企業業績に対する期待感の高さを映しています。
こうした株高の背景には、遅れて発表された米国第3四半期GDPが年率4.3%成長と市場予想を上回ったことが挙げられます。FRBの利下げ期待はやや後退したものの、金融環境が急激に引き締まるとの見方は限定的で、年末の手仕舞い買いやいわゆるクリスマスラリー的な資金流入が相場を支えました。
また、VIX指数が低下傾向にあることからも、投資家心理が比較的落ち着いていることが確認できる一日でした。
日本市場(12月24日)
24日の日本市場は、年末の薄商いの中で方向感に欠ける展開となりました。
日経平均株価は前日比68.77円安の50,344.10円と4営業日ぶりに反落し、年初来高値圏での利益確定売りが指数を押し下げました。為替市場で円高方向への警戒感が意識されたことも、投資家心理を慎重にさせた要因と考えられます。
TOPIXも3,407.37ポイントと下落し、こちらも4日ぶりの反落となりました。業種別では保険業や空運業などが軟調で、指数の重しとなりました。
前場は前日の米国株高を受けて半導体関連株などが買われ、日経平均が上昇する場面も見られましたが、後場に入ると次第に上げ幅を縮小し、最終的にはマイナス圏での着地となりました。
個別銘柄では、半導体製造装置関連の一部が堅調に推移した一方で、ソフトバンクグループやメガバンクなどの大型株が弱含み、指数全体の足を引っ張る形となっています。年末を控えたポジション調整の影響が色濃く出た一日と言えそうです。
トレード銘柄|小さな利益を積み重ねる一日
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
- 1407 ウエストホールディングス
株 価: 1,528.0 → 1,532.0
約定時間: 09:09:59 → 09:10:11
収 支: +400円
狙 い: 売買代金ランキングから選定。最近上昇傾向でありエントリー。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,219.0
数 量: +1口
合 計: 145口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 1605 INPEX +2株(合計97株)
売却銘柄
- なし
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反省点・総括|急騰急落銘柄を前に「見送る勇気」を再確認
ウエストホールディングスは想定通りに利確できた一方、その後に注目していたテクノホライゾンの値動きは改めて相場の難しさを感じさせるものでした。
買い指値を入れたものの約定せず、その後ストップ高をつけたかと思えば、急落して1,111円まで下落するなど、1日で427円もの値幅を記録しています。
結果的にエントリーしなかった判断はリスク回避という意味では正解でしたが、同時に値動きの荒い銘柄に対する向き合い方を再確認する機会となりました。
年末相場では特に、利益を追いに行くよりも「見送る勇気」を持つことの重要性を改めて意識した一日です。
