2025年7月23日の日本市場は、トランプ大統領がSNSで発表した「相互関税」合意により、自動車株を中心に大幅反発。日経平均は一気に1,300円超の上昇を見せ、市場は久々の高揚感に包まれました。一方で鉄鋼・アルミの関税は据え置かれ、また「80兆円の投資」発言も飛び出すなど、情報の真偽と先行きに対する警戒感も同居する相場でした。本記事では、そんな一日の市況を振り返るとともに、デイトレードでの収支報告や狙い、反省点をブログ形式でまとめています。
2025年7月23日の市況|相互関税合意と自動車株急騰で急反発
主要指数(7月23日時点)
日経平均:41,171.32(+1,396.40)
TOPIX:2,926.38(+90.19)
NYダウ:44,502.44(+179.37)
NASDAQ:20,892.68(-81.49)
S&P500:6,309.62(+4.02)
米国市場(7月22日)
この日の米国株式市場は、企業決算と貿易関連ニュースが入り交じり、方向感の乏しい展開となりました。注目されたのは、ゼネラル・モーターズが第2四半期に関税負担として1〜1.1億ドルが発生すると発表し、株価が約8%急落したこと。同様に、RTXも通期の利益見通しを下方修正し、売られる展開となりました。
一方で、コカ・コーラなど好調な決算を発表した銘柄が相場を下支え。結果としてS&P500は小幅ながらも0.06%の上昇で過去最高値を更新。ダウ平均も0.40%の上昇となりましたが、ナスダックは半導体株の下落により0.39%安と、指数ごとに明暗が分かれる動きに。
市場の注目は、8月1日に迫る対中・対日関税発動の期限や、翌週に予定されるテスラ・アルファベットなど「マグニフィセント7」の決算に集まっています。
また、トランプ大統領がパウエルFRB議長を「numbskull(まぬけ)」と揶揄し、FRBへの圧力を強めたことから、米国債利回りやドルは軟化。中央銀行の独立性に対する市場の不安も依然くすぶっています。加えて、米中・米EU・日米間の貿易交渉が一進一退の状況で、世界的な政策リスクが引き続き相場の重石となっています。
日本市場(7月23日)
日本市場は7月23日、トランプ大統領が日本との間で「相互関税」15%での合意を発表したことで、好感ムードが一気に広がりました。この合意には自動車やトラック、コメといった主要品目が含まれ、従来の25%から15%へと関税が大幅に緩和される内容。
これを受けて日経平均は前日比+1,396.40円高の41,171.32まで急騰。特に自動車株が爆発的に買われ、マツダが約17.8%、トヨタが約14.3%と目立つ上昇を見せました。
ただし、鉄鋼やアルミニウムに対する関税(現行50%)は今回の合意には含まれておらず、引き続き交渉継続の見通しです。このため、素材株など資源関連には不透明感が残る展開に。
また、もう一つ市場をざわつかせたのが、トランプ氏がSNSで発信した「日本が米国に5500億ドル(約80兆円)を投資し、その90%の利益を米国が取得する」との投稿。真偽不明な内容で、具体的な投資の枠組みや配分については一切説明がなく、市場関係者の間では戸惑いの声も広がりました。
とはいえ、確定した材料である「関税引き下げ」の影響は大きく、日本市場は久々の全面高。今後の焦点は、鉄鋼など素材分野の関税交渉の行方や、トランプ氏発言の実態が明らかになるかどうかに移っていくでしょう。
デイトレード銘柄|朝の勢いに乗って効率よくエントリー
楽天証券
- 7711 助川電気工業
株 価: 2,494.0 → 2,526.0
約定時間: 09:11:25 → 09:13:53
収 支: +3,200円
狙 い: 寄り付き直後から出来高を伴って上昇していたため、売買代金ランキングから抽出。板の動きとローソク足の形状から上昇継続と判断し、短期決着を狙ってエントリー。

SBI証券
買い増し銘柄
- 2163 アルトナー +1株(合計36株)
地合いの強さにも関わらず反応が鈍く、安定志向での高配当投資戦略に基づいて少額を買い増し。取得単価は前日と変わらず。
売却銘柄
- なし
反省点|エントリー精度と選別力に手応えも
助川電気工業
寄り付き直後の勢いをいち早く捉え、板とローソク足の情報からトレンドを素早く判断。タイミングよくエントリーし、短時間でしっかりと利確できた点は、トレードの再現性を高める上でも重要な収穫となった。
総括
米中間の貿易交渉で「関税15%」への合意が伝わり、日本市場は久々に大きな上昇。自動車株が市場をけん引する中、トレードでは苦手とする業種を避けたことで候補は限られたが、そのぶん的確な判断で利益を得られた。
焦らず「見送り」も選択肢に加えた結果、無駄打ちを避けられたことは収穫。エントリーの精度と選別眼の大切さを改めて実感した一日となった。