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日産自動車は救えるのか?中間配当と9,000人削減の背景を読む2024年第2四半期決算

2024年11月12日

2024年11月12日、日産自動車の株価に動きが見られましたので、11月7日に発表された決算内容と株価動向についてまとめました。

厳しい状況に直面する日産自動車、2024年第2四半期決算が示す現状と課題

2024年11月7日に発表された日産自動車の第2四半期決算で、売上高5.98兆円に対し、営業利益は前年同期比で90%減の32.9億円、純利益も94%減の19.2億円と大幅な減収減益となりました。これに伴い、通期業績見通しも下方修正され、日産自動車は厳しい再建期を迎えています。

中間配当の見送りと大規模な人員削減の発表

財務状況が悪化したことから、日産自動車は今年の中間配当を見送ると発表。これにより、株主還元への期待は大きく揺らぎました。同時に、世界各国で計9,000人規模の人員削減が計画されています。これにより人件費を削減し、経営再建に向けた財務の立て直しが期待されます。人員削減は国内外の製造工場や開発部門に大きな影響を与え、特に一部の工場閉鎖も含まれる可能性があるとされています。

米国市場の競争と電動車戦略:再建のポイント

日産自動車は今後、電動車や自動運転技術の強化に注力し、米国市場での競争力を維持するための戦略を打ち出しています。具体的には、低コストで製造可能なモデルの展開と、新しい電動車モデルの増強に力を入れ、コスト構造の改善を図ります。これにより、2025年以降の収益性向上を目指し、業績回復への期待が高まっています。

人員削減と再編成の影響:日産自動車の将来はどうなる?

9,000人の人員削減は、日産自動車にとって大規模なリストラ措置となります。これにより生産性の向上を図り、将来的な競争力確保を目指していますが、社員や関連業界にとっても大きな影響をもたらすと考えられます。この規模のリストラと再編成が財務体質の改善に寄与し、今後の持続可能な成長に結びつくかが注目されています。しかし、株価の底はどこなのでしょうか。再建にはまだまだ時間を要すと考えます。

アクティビストの保有観測と株価反応

11月12日、アクティビスト投資家による日産自動車の新規保有観測が報じられ、株価には新たな動きが見られました。これにより、市場では日産自動車の経営再建が進むと期待され、一部の投資家はポジティブな見通しを持つようになりました。この動向はアクティビスト投資家の参入によって、日産自動車の経営改革が加速し、経営の透明性や株主への還元が強化される可能性があると見られています。

参考までに、決算発表後株価は365.8円まで下落しましたが、12日の株価は一時444.6円まで急騰するも、終値は415.8円でした。その後のPTSでは411.5円となっていましたが、翌13日の株価はどのように推移するのでしょう。投資家の一人として、また一人の株主としても株価の推移に注視していく必要があります。

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