日経平均株価がついに30,000円台を回復しました。決算シーズンでは好業績を発表する企業が相次ぎ、増配や自社株買いといった株主還元も活発になるなか、日本株全体への注目が一段と高まっています。さらに、東証による資本コストや株価を意識した経営への要請もあり、PBR1倍割れをはじめとした企業価値向上への取り組みが意識されていることも、現在の相場を考えるうえで見逃せません。
ただ、日経平均が上昇しているからといって、どの銘柄を買っても利益になるわけではありません。本日のデイトレードでも、エクサウィザーズでは損切りとなる一方、アルメディオでは利益を確定し、好決算を材料に上昇していたシェアリングテクノロジーは売却のタイミングを逃して持ち越す結果となりました。日経平均30,000円回復の背景を整理しながら、本日のトレードを振り返り、三菱HCCやNTTを買い増した中長期投資についても考えていきます。
日経平均が30,000円突破、日本株上昇を支える3つの背景
本日の日経平均株価は30,093.59円と前日比250.60円高となり、ついに30,000円台を回復しました。30,000円という数字自体に企業価値を判断する特別な意味があるわけではありませんが、大きな節目を突破したことで日本株への注目がさらに高まりそうです。
現在の日本株上昇には複数の材料が重なっています。経済活動の正常化が進むなか、決算シーズンでは好業績を発表する企業が目立ち、増配や自社株買いなど株主還元を強化する動きも広がりました。保有株でも三菱UFJや三菱HCCが増配を発表するなど、利益を株主へ還元する企業が増えていることを実感しています。
さらに注目しているのが、東証による資本コストや株価を意識した経営への要請です。特にPBR1倍割れの企業が意識されやすくなり、企業側にも資本効率や企業価値を高める取り組みが求められるようになっています。
こうした複数の材料によって日本株が買われ、日経平均30,000円回復につながっていると考えられますが、株価上昇そのものを企業の成長と混同しないことも重要です。現在の強い相場が一時的な評価の変化で終わるのか、それとも日本企業の収益力や資本効率の改善を伴った長期的な上昇につながるのかを見極めていきたいところです。
PBR1倍割れ改善だけではなく企業の成長戦略にも注目
PBR1倍割れ企業への注目が高まるなか、増配や自社株買いによって株主還元を強化する企業も増えています。株主としては配当が増えたり、自社株買いによって1株当たりの価値向上が期待できたりすることは歓迎したい動きですが、還元策だけで企業が持続的に成長できるわけではありません。
企業が稼いだ利益には株主へ還元するだけでなく、設備投資や研究開発、人材、新規事業、M&Aなどへ投資し、将来さらに大きな利益を生み出すという使い方もあります。配当や自社株買いによる短期的な株価への影響だけを見るのではなく、企業がどのような方法で資本効率を改善し、将来の利益を成長させようとしているのかまで確認することが重要だと思います。
日経平均が30,000円を突破して日本株全体への期待が高まっているときほど、相場の勢いだけを理由に銘柄を選ぶのではなく、業績、株主還元、成長投資を含めて企業の将来性を判断していきたいところです。
デイトレード銘柄
楽天証券
- 4259 エクサウィザーズ
数 量: 200株
株 価: 389.0円 → 384.0円
収 支: -1,000円 - 7859 アルメディオ
数 量: 200株
株 価: 416.0円 → 422.0円
収 支: +1,200円 - 3989 シェアリングテクノロジー
株 価: 576.0円(※持ち越し)
最初のトレードで損失が出ると、どうしても「次のトレードで取り返したい」という気持ちが出てきます。結果として今回はアルメディオで損失分をカバーできましたが、損失を取り返すこと自体を目的に次の銘柄へ入れば、普段なら見送る場面でも無理にエントリーしてしまう可能性があります。
日経平均が30,000円を突破するほど地合いが強くても、エクサウィザーズのようにエントリー後に下落する銘柄は当然あります。指数の強さを個別銘柄の上昇理由にせず、損切りした後も一度トレードをリセットし、次の銘柄に入る根拠が本当にあるのかを確認することが大切だと感じた一日でした。
もう一つ売買したのがシェアリングテクノロジーです。直近の決算では利益が前年同期から大きく伸び、前日にはストップ高まで買われていたため、その勢いが続くことを期待して576円でエントリーしました。
しかし、今回は利益確定のタイミングを逃してしまい、そのまま持ち越すことになりました。好決算を材料に大きく上昇した銘柄は、その勢いが翌日以降も続けばさらに上値を狙える一方、短期間で上昇した反動から利益確定売りが出る可能性もあります。
本来デイトレードとしてエントリーした銘柄を持ち越すのであれば、「売れなかったからそのまま保有する」のではなく、持ち越してもよいだけの根拠が残っているのかを改めて考える必要があります。今回は好決算という材料がありますが、それだけで翌日の上昇が保証されるわけではないため、寄り付き後の値動きや売買の勢いを確認しながら出口を判断したいと思います。

SBI証券
デイトレードとは別に、SBI証券では中長期投資として三菱HCCとNTTをS株で買い増しました。日経平均が30,000円を突破する高値圏にあるため積極的に株数を増やす場面なのかは慎重に考える必要がありますが、指数だけで判断するのではなく、それぞれの企業の業績や株主還元を確認しながら少しずつ購入しています。
三菱HCCは増配を継続しており、配当目的で保有する銘柄として株主還元の姿勢を評価しています。高配当株では現在の配当利回りだけに目が向きやすいものの、長期間保有するのであれば、利益成長とともに配当を増やせる企業なのかという点も重要です。
一方のNTTは、1株を25株とする大規模な株式分割を発表したことで注目が集まっています。分割によって企業価値そのものが増えるわけではありませんが、1株当たりの価格が大幅に下がれば個人投資家が参加しやすくなり、これまで以上に幅広い株主が保有できる銘柄になります。
ただし、増配や株式分割が発表されたから無条件に買い続けるのではなく、株価が上昇して取得単価が大きく上がる場合には買い増す数量を調整する必要があります。中長期投資では一度の売買で大きな利益を狙うのではなく、企業の成長と株主還元を確認しながら無理のない価格で保有株を積み上げていきたいと思います。
まとめ|日経平均30,000円突破でも銘柄選定とリスク管理を忘れない
日経平均はついに30,000円台を回復し、日本株への注目が一段と高まっています。好調な企業決算や経済活動の正常化に加え、増配や自社株買いなど株主還元の強化、東証による資本コストや株価を意識した経営への要請など、現在の日本株には複数の追い風があります。
一方で、指数が強いことと個別銘柄で利益を出せることは別問題です。本日のデイトレードでもエクサウィザーズでは損失となり、アルメディオでは利益を確定、シェアリングテクノロジーは売却できず持ち越すなど、同じ日に売買しても結果はそれぞれ異なりました。相場全体が上昇しているときほど強気になりやすいため、エントリーの根拠と損切り、利益確定の基準を曖昧にしないことが重要です。
中長期では増配を続ける三菱HCCと株式分割を発表したNTTをS株で買い増しましたが、日経平均が高値圏にある以上、取得単価を無視して買い続けるつもりはありません。30,000円突破という相場の節目に浮かれることなく、短期では値動きとリスク管理、中長期では業績・配当・成長性を確認しながら、それぞれの投資目的に合わせて銘柄を選んでいきたいと思います。

