SVB破綻とその影響:来ないで欲しい月曜日
先週末、米国のシリコンバレー銀行(SVB)の破綻がニュースを席巻しました。この破綻は、アメリカ銀行業界で史上2番目の規模とされており、特にスタートアップ企業に多大な影響を与えています。さらに暗号資産関連の取引で知られる米シグネチャー・バンクも破綻を発表し、市場の混乱が加速しました。
これに対処するため、米国政府は新たな流動性対策「Bank Term Funding Program(BTFP)」を導入。これにより預金保護を強化し、金融システム全体の「システミックリスク」を抑えることを目指しています。しかし、突然の銀行破綻が投資家心理に与えた影響は大きく、VIX(恐怖指数)は27.14ptと上昇。ドル円相場も円高方向に動き、現在は133.0円付近を推移しています。
円安メリット株である輸出関連企業にとっては厳しい状況が続いており、トヨタ自動車の株価も本日32円下げて1,864円となっています。今後、VIXや為替の安定が、株式市場の回復に重要な役割を果たすと予想されます。
今日のマーケット:大きな影響を避けた日経平均
SVB破綻を受け、日経平均は一時500円以上の下落を記録する場面もありましたが、大引けでは27,832.96円(-311.01)と一定の持ち直しを見せました。
業種別の動向を見ると、値上がり率トップは海運業、続いて鉱業、陸運業が健闘。一方で、保険業と銀行業が大きく下落し、市場全体は依然として不安定な状況です。このような中、投資家にとって重要なのは、値下がりした銘柄を適切なタイミングで拾い、含み益の拡大を目指すことです。
デイトレ銘柄の選定と結果
3月13日のトレード結果
市場の不安定さが続く中でも、値上がりする銘柄にうまく乗ることで利益を確保できる場面があります。本日は昼休みの短時間で以下のトレードを行いました。
- 4892 サイフューズ(1326→1333)
トレード開始前、セルシードのS高(ストップ高)の可能性を考慮しましたが、リスクを避けるため取引を見送りました。結果的にサイフューズでは安定的に利益を確保でき、短時間のトレードとしては成功でした。
なお、SBI証券では本日は取引を行いませんでした。今後もリスク管理を徹底しつつ、短期的なチャンスを逃さない戦略を心がけます。