朝方は前場だけで1,300円を超えるような記録的な上昇を見せていたのに、午後に入った途端に下げ足が速まり、結局マイナスで終わってしまって戸惑った方も多かったのではないでしょうか。前夜の米国市場では、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の上昇や円安の進行があったものの、AIや半導体関連の主力株へ買戻しが入ったことで主要指数がそろって力強く反発しました。この好調な流れをそのまま引き継ぐ形で本日の日本市場も力強くスタートしましたが、急激な円安や原油高による国内インフレへの警戒感が次第に重荷となり、後場は一転して利益確定売りに押されるという波乱含みの展開をたどっています。
この記事では、米国市場から日本市場へ至る一日の市場の流れをわかりやすく紐解きながら、楽天証券を用いたデイトレードとSBI証券での高配当・スイング投資における具体的な売買動向を公開しています。また、当日のトレードで直面した立ち回りの課題や、IPO銘柄特有の値動きに対する反省点についても詳しくまとめてみました。なお、本文内に記載している各トレード銘柄の銘柄名には、本日取引したそれぞれの銘柄に関する過去の取引記録へアクセスできる過去記事リンクを設定しております。これまでの経緯や相場観の移り変わりが気になる方は、ぜひあわせて参考にしてみてください。
相場の急な変化や想定外の値動きに直面するとヒヤッとすることもありますが、失敗も含めてトレードのプロセスを一つひとつ丁寧に振り返ることで、次の取引へ向けた貴重な糧が得られるはずです。日々の市況や自身のトレード結果を客観的に見つめ直し、一緒に投資家としての視点を養いながら、より納得のいく投資判断を目指していきましょう。
2026年7月22日の市況|日米市場の明暗を分けた主要株価指数の動向
主要指数(7月22日時点)
日経平均:66,115.60(-116.59)
TOPIX:4,033.13(+18.18)
NYダウ:52,224.64(+385.38)
NASDAQ:25,837.21(+329.13)
S&P500:7,509.20(+65.92)
米国市場(7月21日)
21日の米国市場は、前週末に発生した中東地域の緊迫化に伴う原油先物価格の上昇や、為替市場での急激な円安ドル高の進行といった外部環境の変化を背景に、これまで売られていたハイテク株を中心に力強い買い戻しが優勢となり、主要3指数が揃って大きく反発する展開となりました。NYダウは前日比385.38ポイント高の52,224.64ポイントで取引を終え、直近続いていた連敗に歯止めをかけています。ハイテク株の構成比率が高いNASDAQは前日比329.13ポイント高の25,837.21ポイントと大幅に伸長し、S&P500も前日比65.92ポイント高の7,509.20ポイントと良好なパフォーマンスを見せました。半導体やAI分野における主力銘柄へ資金が再び流入したことが市場全体の底上げを力強く牽引し、前週から続いていた下落トレンドを打ち消す格好となっています。
投資家の心理状態やリスク許容度を示す指標においては、不透明感を映し出すVIX恐怖指数が16.90ポイント付近まで下落し、前日までのボラティリティ急増から一転してリスクオンの姿勢が強まりました。WTI原油先物は中東における主要な海上輸送ルートへの脅威や供給途絶への懸念から反発し、1バレル84.34ドルで取引を終えています。その一方で米10年債利回りは4.68%前後へと上昇し、根強いインフレ懸念やFRBによる金融引き締め政策の長期化に対する思惑が根強く残っていることを示しました。為替市場においては、ドル円が162.80円前後と一時163円台に迫る大幅なドル高・円安水準で推移し、日米の金利差を意識した取引が根強く続いています。
週末の間に生じた大きな動揺の要因としては、中東情勢の緊張激化とそれに伴うエネルギー供給懸念の急高下が挙げられます。ホルムズ海峡や紅海周辺での地政学リスクが高まったことで原油相場に強い上昇圧力が加わり、世界的なインフレ再燃への警戒感が市場全体に広がりました。これにより、週末にかけて投資家の間では金融政策の先行きに対する慎重な姿勢が広がっていたものの、過度な懸念が一巡したことで週明けの市場では過小評価されていた主要株に対する買いが先行した形です。
さらに、今週から本格化する主要企業の決算発表を目前にして、好業績への強い期待感が投資家心理をしっかりと支える重要な材料として機能しました。インフレ圧力や長期金利の高止まりといった警戒材料は依然として残るものの、AI市場の拡大に伴う強力な半導体需要が改めて確認されたことで、市場のリスク許容度が順調に回復する展開となりました。債券利回りの上昇という重荷を抱えつつも、株式市場は企業業績の力強さを素直に評価し、地政学リスクをうまく吸収しながら買い戻しを進める1日となっています。
米国市場全体のまとめ
1.主要3指数は主力ハイテク株や半導体銘柄の買戻しが主導して揃って反発。
2.週末の中東情勢緊迫化を受けて原油先物価格が1バレル84ドル台へと上昇。
3.米10年債利回りが4.68%台へ上昇しインフレと金融引き締めへの警戒感が残った。
4.為替市場では米長期金利の上昇を受けてドル円が162円台後半まで円安が進んだ。
5.決算発表シーズンを控えた業績期待が地政学リスクによる売り圧力を吸収。
日本市場(7月22日)
前日の米国市場で半導体関連株が大きく買われた流れをそのまま引き継ぎ、朝方の日本市場は半導体や人工知能関連の主力銘柄を中心に大きな買い注文が先行する展開となりました。前場の日本市場では日経平均が一時1,300円を超える記録的な上げ幅を見せ、午前の取引終了時点でも高い水準をしっかりと維持していました。アジア市場における台湾や韓国などの主要株価指数が終始堅調に推移していたことも、国内投資家のリスク志向を後押しする好材料として働いています。
しかしながら、午後に入ると市場の買い一巡感から戻り売り圧力が一段と強まり、日経平均は急速に上げ幅を消し去る荒い展開へと変化しました。前場に盛んに買われていた銘柄群にも利益確定売りが広がり、最終的に日経平均は前日比116.59円安の6万6,115.60円と反落して本日の取引を終えています。その一方で、市場全体の幅広い銘柄の動きを反映するTOPIXは前日比18.18ポイント高の4,033.13ポイントとなり、小幅ながらプラス圏を維持して大引けを迎えました。
東証プライム市場の売買代金概算は10兆4,377億円、売買高概算は22億6,69万株に達し、連日で極めて高水準な取引が続いています。値上がり銘柄数は840銘柄で全体の約54パーセントを占めたのに対し、値下がり銘柄数は671銘柄、変わらずは47銘柄という結果になりました。個別の銘柄群を見ますと、売買代金トップとなったキオクシアホールディングスが大幅続急伸を見せたほか、太陽誘電や村田製作所、イビデン、ディスコといった電子部品や半導体周辺株がしっかりと買われ、みずほフィナンシャルグループなどのメガバンクや三井金属をはじめとする非鉄金属株も力強い推移を見せました。
その一方で、東京エレクトロンやKOKUSAI ELECTRIC、SUMCOといった半導体製造装置関連の一角は後場にかけて売りが勝る軟調な動きへと転じ、ファーストリテイリングなどの値がさ株の下落も指数を下方へ押し下げる要因となりました。また、外国為替市場で1ドル=163円台前半まで急速に円安ドル高が進む中で、中東情勢の混迷に由来する原油価格の上昇も重なり、国内におけるインフレ再拡大への警戒感が投資家の買い控えにつながりました。輸出関連株にとっても、あまりに急激な円安進行は手放しでの買い材料とはならず、後場の戻り売りに押される一因となった模様です。
日本市場全体のまとめ
1.日経平均は前場に1,300円以上値上がりしたものの後場に売りが強まり前日比116.59円安で反落した一方、TOPIXは18.18ポイント高と上昇して取引を終了。
2.米国市場で半導体関連銘柄が買われた動きが波及し朝方は人工知能や半導体周辺の主力株を中心に買い注文が集中。
3.外国為替市場で1ドル163円台まで急速に円安が進むとともに原油高が重なり国内のインフレに対する警戒感が強まった。
4.キオクシアホールディングスや太陽誘電などの電子部品関連やメガバンク銘柄が上昇した一方で東京エレクトロンなどの半導体製造装置株は後場にかけて値を下げた。
5.東証プライム市場の売買代金は10兆4,377億円に達し全体の約54パーセントに相当する840銘柄が値上がりした。
トレード銘柄|本日の取引結果とエントリー時の意図
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
特定口座
- 485A パワーエックス
株 価: 1,901.0円 → 1,924.0円
約定時間: 10:19:07 → 10:30:18
収 支: +2,300円
狙 い: 売買代金ランキングで上位にランクインしており、活発な資金流入と高い流動性が期待できたためエントリー。 - 593A ティアフォー
株 価: 1,019.0円 → 1,027.0円
約定時間: 10:36:52 → 10:50:05
株 価: 1,031.0円(※持ち越し)
平均単価: 1,025.0円
収 支: +200円
約定時間: 13:13:56
狙 い: 新規上場したばかりのIPO銘柄であり、上場直後ならではの旺盛な買戻しや力強い上値追いの勢いに乗ることを目的として狙った。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,281.5円
数 量: +2口
合 計: 289口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 141A トライアルホールディングス
株 価: 3,005.0円
数 量: +1株
合 計: 19株
売却銘柄
- なし
6月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|ティアフォーの取引における立ち回りと今後の課題
本日のトレードにおける最大の反省点は、ティアフォーへの対応にあったと感じています。1度目のエントリーの段階で200株を一括して投入していれば、このような難しい局面に巻き込まれずに済んだはずですが、前場と後場でポジションを分散させてしまったことが裏目に出ました。後場にチャートを確認した際には綺麗な上昇トレンドを描いていたため追加でエントリーしたものの、その直後に株価が急落し、1,010円の節目で横ばいとなる重苦しい動きに変化してしまいました。
この不自然な値動きに疑問を感じて詳しく調べてみたところ、公開引き受けを行った証券会社の引受価格を境にして熾烈な売買が行われていたようです。引受価格である1,009.05円を下回ってしまうと主幹事証券会社等にとって損失が発生するリスクが生じるため、それを防ごうとする防衛的な売買の動きが入っていたと考えられます。
結果として、この1,010円という強い攻防の板に捉われてしまったことで期待していたほどの利益が出ず、最終的にポジションを翌日へ持ち越してしまう形となりました。今後の株価の展開に対して不安が残る状態となってしまったため、夜間のPTS取引で注文が成立するようであれば、リスク回避を優先して早めに売却を完了させたいと考えています。
詳しくは「やさしいIPO株のはじめ方」を参照してください。
