12月18日の株式市場は、日米ともにリスク回避の動きが強まり、主要指数がそろって下落する展開となった。米国市場ではAI関連株やハイテク株への売りが目立ち、日本市場では日銀の政策金利引き上げを受けて投資家心理が慎重化している。こうした環境下での指数動向やセクター別の反応、実際のトレード内容と反省点を整理し、今後の相場対応を考える一日となった。
2025年12月18日の市況|日米株式市場はリスク回避姿勢が一段と強まる展開に
主要指数(12月18日時点)
日経平均:49,001.50(-510.78)
TOPIX:3,356.89(-12.50)
NYダウ:47,885.97(-228.29)
NASDAQ:22,693.32(-418.14)
S&P500:6,721.43(-78.83)
米国市場(12月17日)
17日の米国株式市場は、主要3指数がそろって下落する重たい展開となりました。とりわけ売り圧力が強まったのはテクノロジー株や人工知能関連銘柄で、NASDAQ総合指数の下げが際立つ一日となっています。
NYダウは前日比228.29ポイント安の47,885.97と4日続落となり、S&P500も78.83ポイント下落して6,721.43で取引を終了しました。NASDAQは418.14ポイント安の22,693.32と、3指数の中で最も大きな下落率を記録しています。これらの値動きからは、投資家のリスク許容度が明確に低下している様子がうかがえます。
背景には、AI関連投資計画の資金調達が想定より遅れるとの報道があり、成長期待の高かった分野に対する見方が一段と慎重になったことが挙げられます。エヌビディアやオラクルといった主力ハイテク株が売られたことで、市場全体にも波及的な影響が広がりました。
一方で、生活必需品や公益事業などのディフェンシブセクター、さらにはエネルギー株の一部には買いが入る場面も見られました。ただし、指数全体を押し上げるほどの力強さには欠け、結果として株式市場全体は調整色の強い一日となっています。
米国国債利回りや原油価格といった他市場は比較的落ち着いた動きを保っていましたが、投資家は直近の雇用統計や今後発表されるインフレ関連指標を見極めようと様子見姿勢を強めており、市場の方向感は定まりにくい状況が続いています。
日本市場(12月18日)
18日の東京株式市場では、日経平均株価が49,001.50円(-510.78円)、TOPIXが3,356.89ポイント(-12.50ポイント)と、いずれも大幅に下落して取引を終えました。前日の比較的堅調な流れから一転し、調整色の強い一日となっています。
この日の最大の材料は、日本銀行が政策金利を0.5%から0.75%へ引き上げた決定でした。これは約30年ぶりとなる高い水準であり、企業収益の改善や賃上げの定着、行き過ぎた円安への対応などを背景とした判断とされています。市場では事前にある程度織り込みが進んでいたものの、実際の発表を受けて投資家心理は慎重に傾きました。
特に影響を受けたのは、輸出関連株や高バリュエーション銘柄で、金利上昇による収益圧迫や株価評価の見直しが意識され、売りが目立つ展開となりました。一方、金融株については利ざや拡大への期待が根強く、相対的には底堅い値動きを維持しています。
需給面では、年末を意識した損益通算売りやポートフォリオのリバランスといった動きも重なり、短期的な売り圧力が強まりました。ただし、中期的には株主還元の強化や企業統治改革への評価は引き続き意識されており、下値では押し目を狙う動きも見られています。
生成AIや半導体関連といった成長分野は調整局面に入っているものの、テーマ性の強さから完全に資金が抜けているわけではなく、今後の値動き次第では再評価の余地も残されています。
トレード銘柄|幅な利確と積立継続でリスク管理を優先
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
- 6433 ヒーハイスト
株 価: 729.0 → 733.0
約定時間: 09:20:39 → 09:22:43
収 支: +400円
狙 い: 売買代金ランキングを参考に短期資金の流入を意識。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,193.0
数 量: +2口
合 計: 142口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 1605 INPEX +1株(合計91株)
売却銘柄
- なし
11月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|利益の伸ばし方と地合いへの対応力が引き続き課題
全体的に地合いの悪い一日であったため、デイトレードは比較的値動きのあるヒーハイストに絞って臨みました。上昇の勢いを確認してエントリーしたものの、その後の押しや再上昇局面で過度に警戒してしまい、結果として利益を伸ばしきれなかった点は反省材料です。毎回意識している課題ではあるものの、なかなか改善に結びついていないのが現状です。
SBI証券でのINPEXについては、日銀の利上げ発表後も株価への影響は限定的で、ポートフォリオ全体としても大きな変化は見られませんでした。今日の含み益の変動は、個別要因というよりも地合いに左右された印象が強く、改めて相場環境を意識したポジション管理の重要性を感じる一日となりました。
今後は、短期売買では利益を伸ばすための判断基準を明確にしつつ、中長期ではブレない積立と分散を継続することで、相場変動への耐性を高めていきたいところです。
