12月11日の相場は、米国と日本で明暗が分かれる展開となりました。米国ではFRBの利下げが市場の追い風となり、主要指数がそろって上昇。一方の日本市場は、前日の流れを引き継げず、材料が一巡したことで後半にかけて失速しました。個別銘柄の影響も大きく、値がさ株の動きが指数に強く反映された日でもあります。この記事では当日の相場状況に加え、実際のトレード内容や気づきも丁寧に振り返っていきます。
2025年12月11日の市況|下げに転じた日本株、米国は利下げで堅調
主要指数(12月11日時点)
日経平均:50,148.82(-453.98)
TOPIX:3,357.24(-31.78)
NYダウ:48,057.75(+497.46)
NASDAQ:23,654.16(+77.67)
S&P500:6,886.68(+46.17)
米国市場(12月10日)
10日の米国市場は、連邦準備制度理事会が予想どおり政策金利を0.25%引き下げたことで、主要指数が幅広く買われて取引を終えた。今回の利下げは2025年最後の位置づけとなり、投資家の間では2026年以降の金融政策にも関心が向かい始めている。金融環境が緩むとの見方から、市場全体のムードがやや明るくなり、特に大型株を中心に資金が集まりやすい状況が続きました。
NYダウは前日比で497.46ポイント高の48,057.75まで上昇し、上昇基調を維持した。金融緩和を意識した買いが大きく、値動きの幅そのものが市場の方向感を示すかたちとなった。S&P500も前日の終値から46.17ポイント値を切り上げ、6,886.68と10月の高値圏を再び意識する水準へ戻してきた。利下げによる金融環境の変化が指数そのものを押し上げた印象が強いです。
NASDAQはテクノロジー株が中心となり、77.67ポイント高の23,654.16で引けた。伸び幅こそ他の指数より控えめだったが、AI関連や半導体など市場を支えるテーマ株が買われ、底堅さが確認できた。派手な上昇ではないものの、下値の堅さが安心感につながったようです。
また、小型株のラッセル2000も33.36ポイント上昇し、2,559.61まで戻すなど好調だった。利下げによる信用環境の改善が意識され、小型株にも資金が入りやすい地合いが見られていました。
さらに、FRB議長の発言が市場に一定の安心材料を提供し、年末の買いが入りやすい時期とも重なったことで、投資家心理は比較的強気を維持した。この日、債券市場では10年債利回りが動く場面もあったが、株式市場に対して大きく不安を与える要素とはならなかった。総じて、利下げと年末特有の資金フローが市場全体を押し上げた印象です。
日本市場(12月11日)
11日の日本市場は、米国の利下げ決定を受けて序盤は買いが先行したものの、時間の経過とともに材料出尽くしの流れが強まり、後半にかけて下落幅を広げた。日経平均は最終的に50,148.82で前日比453円の下げとなった。朝方に見られた上昇ムードが後場にかけて薄れ、海外投資家のまとまった売りも相場の重しとなりました。
一時的に5万円を割り込む場面もあったが、押し目買いは一定程度入り、下げ幅をやや縮めて引けている。特にソフトバンクグループの株価が大きく下げたことが指数全体を押し下げ、個別企業の値動きが日経平均に影響を与える典型的な展開となっています。
TOPIXも3,357.24まで反落し、前日比で31.78ポイントの下落。前日は過去最高値を試す動きがあったが、この日は広い銘柄群で売りが優勢となった。米国の決算動向など外部環境の変化も重なり、市場全体の雰囲気は前日とは打って変わって慎重姿勢が強まりました。
米国企業決算が影響した銘柄や、米国市場の値動きに連動しやすい企業が弱含んだほか、為替動向や翌週の日銀会合への警戒感が売買を抑える要因となった。景気敏感株や値がさ株の動きもまちまちで、市場参加者が方向感をつかみにくい一日でした。
トレード銘柄|短期と積立の両輪で運用継続
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
- 6433 ヒーハイスト
株 価: 1,052.0 → 1,075.0
約定時間: 09:10:43 → 09:14:49
収 支: +2,300円
狙 い: フィジカルAI関連銘柄の菊池製作所は大きく株価を下げていたが、同テーマのヒーハイストはエントリー時は大きく上昇していた。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,195.0
数 量: +2口
合 計: 134口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 7272 ヤマハ発動機 +8株(合計200株)
売却銘柄
- なし
11月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|利確のタイミングに課題、とはいえ負けない立ち回りは維持
ヒーハイストのトレードでは、最初の急落により早めの利確につながったが、終わってみればその後の上昇を取りきれなかった点が反省点。より適切な押し目を見極められれば、利益を広げる余地があったかもしれません。
ヤマハ発動機については、保有株数が節目の300株に近づく中で、取得単価の調整をどう考えるかが今後の課題となる。一度に購入すれば効率は良いが、価格変動のリスクもあるため、慎重に判断したい。総じて、大きな損失を避けながら着実に運用を続けられた点は評価できる一日でした。
