12月15日の市場は、米国ハイテク株の調整を起点に、日本株では指数ごとの動きの違いがはっきりと表れた1日となりました。米国ではAI関連を中心に利益確定売りが進み、日本市場では日経平均が大きく下落する一方、TOPIXは最高値を更新しています。指数の動きだけを見ると一見ちぐはぐですが、その裏にはセクターごとの資金の流れや投資家心理の変化が透けて見えます。本記事では、当日の市況を整理しつつ、自身のトレード内容と反省点を振り返り、次につながる視点をまとめます。
2025年12月15日の市況|米ハイテク調整と日本株の指数間格差が際立つ1日
主要指数(12月15日時点)
日経平均:50,168.11(-668.44)
TOPIX:3,431.47(+7.64)
NYダウ:48,458.05(-245.96)
NASDAQ:23,195.17(-398.69)
S&P500:6,827.41(-73.59)
米国市場(12月12日)
12日の米国市場は、主要3指数がいずれも終値ベースで下落しました。NYダウは48,458.05ポイントで取引を終え、前日比245.96ポイント安となっています。S&P500は6,827.41ポイント、NASDAQは23,195.17ポイントと、いずれも前日を下回る結果でした。
背景として大きかったのは、ブロードコムをはじめとする主力ハイテク株の動向です。利益率見通しに対する慎重なコメントが嫌気され、AI関連株全体に対する警戒感が強まりました。これにより、テクノロジーセクターが市場全体の重しとなり、特にNASDAQは他の指数に比べて下落幅が大きくなっています。
また、米10年債利回りの上昇とドル高の進行も、株式市場には逆風となりました。金利上昇局面では将来の成長期待が重視されるハイテク株ほど売られやすく、今回もその構図が鮮明に表れています。一方で、消費関連株の一部には好決算や業績見通しの引き上げを背景に買いが入り、指数内部ではセクター間の明暗が分かれる展開となりました。NYダウは景気敏感株や大型株への資金シフトもあり、相対的には下げが限定的でしたが、市場全体としては調整色の強い1日でした。
日本市場(12月15日)
15日の日本市場は、前週末の米国株安を受けて売り先行で始まり、その後も指数ごとに異なる動きが続きました。日経平均株価は50,168.11円で取引を終え、前日比668円44銭安と大幅な反落となっています。値嵩株の影響を受けやすい日経平均では、半導体やAI関連銘柄への売りが指数全体を押し下げました。
一方、TOPIXは3,431.47ポイントと上昇し、終値ベースで過去最高値を更新しました。こちらは幅広い銘柄で買いが入り、特に銀行株や内需関連株、小売株などが堅調に推移しています。日経平均が下落するなかでTOPIXが強さを保ったことで、日本株全体としては必ずしも全面安ではなく、資金が選別的に動いている様子がうかがえました。
為替面では一時的な円高が意識され、輸出関連株には慎重な見方も出ました。また、日銀の金融政策決定会合を控え、積極的な売買を控える動きやポジション調整も見られ、指数の動きに影響した可能性があります。結果として、日本市場は外部環境の影響を受けつつも、内側では底堅さを確認する形となりました。
トレード銘柄|短期確定と積み立て・買い増しを並行した運用
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
- 4449 ギフティ
株 価: 1,213.0 → 1,220.0
約定時間: 12月3日 → 12月15日 12:30:34
収 支: +700円
狙 い: 短期的な値幅取りを目的にエントリーしたが、想定とは異なり一時含み損を抱える展開となった。その後は値動きを観察し、下値を切り上げる動きが確認できたため、後場の戻り局面を利用してポジション整理を優先し売却した。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,194.0
数 量: +2口
合 計: 138口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 7272 ヤマハ発動機 +100株(合計300株)
売却銘柄
- なし
11月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|高値掴みの修正と許容範囲内での判断を次に活かす
今回のトレードを振り返ると、ギフティでは急騰局面でのエントリーが結果的に高値掴みとなり、しばらく身動きが取りづらい状況になりました。ただし、値動きの癖を観察し、下値を切り上げた局面で冷静に売却できた点は評価できると考えています。
ヤマハ発動機の買い増しについては、取得単価から見て許容範囲で購入の判断でしたが、長期視点ではまだ許容できる水準だと考えています。細かなタイミングの反省は残るものの、過度に完璧を求めず、ルールの範囲内で決断できたことは今後にも活かせそうです。相場が揺れる局面だからこそ、無理をせず、積み重ねを意識した運用を続けていきたいところです。
