11月14日の株式市場は、米国で利下げ期待が後退した流れをそのまま引き継ぎ、国内外ともに投資家が慎重姿勢を強めた一日となりました。米国ではAI関連を中心に調整が進み、日本でも半導体株に売りが広がる展開。その一方で、決算発表をきっかけに踏ん張る銘柄もあり、個別では明暗が分かれました。今週の動きを振り返りつつ、ポートフォリオの変化やトレード状況もまとめています。
2025年11月14日の市況|米利下げ期待後退で世界的にリスク回避ムード
主要指数(11月14日時点)
日経平均:50,376.53(-905.30)
TOPIX:3,359.81(-21.91)
NYダウ:47,457.22(-797.60)
NASDAQ:22,870.35(-536.10)
S&P500:6,737.49(-113.43)
米国市場(11月13日)
13日の米国市場は、政府機関の再開決定を受けてひとまず安心感が出たものの、材料が一巡したことで売りが先行しました。加えて、FRB高官の発言が相次ぎ、市場が期待していた年内の利下げ観測がやや後退。これが投資家心理を冷やし、序盤から全体的に重い展開となりました。
特にハイテク株は前日に続き軟調でした。AI関連への過熱感が意識され、エヌビディアやテスラ、ブロードコムなど主力どころが軒並み売りに押されました。エヌビディアは来週に決算を控えていることもあり、調整を意識した売りが増え、下落が目立つ一日となりました。
個別では、ディズニーが決算後に下げた一方、シスコは好決算を受けて買われました。ディラーズ、ナイキ、プラネット・フィットネス、スウィートグリーンなどは予想を上回る内容やポジティブな見通しが好感され、しっかりした値動きでした。
為替はドル円が154円半ばで推移。日本の為替介入への警戒が円売りを抑える場面もあり、方向感に欠ける状態でした。
日本市場(11月14日)
14日の日本市場は、米国の金利動向に対する警戒感が再び強まり、これが重しとなりました。日経平均は前日比905円安と大きく下落し、主力株を中心に売りが広がりました。TOPIXも21.91ポイント下落し、全体的に弱い値動きでした。
米国市場の軟調な流れをそのまま引き継ぐ形で、半導体やAI関連など成長期待の高い銘柄が売られました。東京エレクトロンやアドバンテストなどの値がさ株が指数の押し下げにつながっています。
一方で、食品や医薬品などディフェンシブ色の強い銘柄は底堅く、相場全体が崩れすぎるのをやわらげる場面もありました。この日はSQということもあり、先物の影響で一時的に値動きが荒くなる局面も見られました。
為替は米金利の上昇を背景に円安が進み、154円台後半で推移。輸出株には一定の追い風となりましたが、金利上昇がハイテク株には重しとなるなど、方向性が分かれた一日でした。
トレード銘柄|積み立てとスイング中心に淡々と運用
楽天証券|積み立て投資
- 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,178.0
数 量: +2口
合 計: 102口
本日のポートフォリオ内の決算銘柄
- 8729 ソニーフィナンシャルグループ
上期経常は赤字に転じましたが、株価は154円台を維持。信用買いが多くなっている点は少し気になります。短期で振れやすい局面が続きそうなので、しばらくは様子を見つつ動きを追いたいところです。
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 5016 JX金属 +2株(合計16株)
- 7272 ヤマハ発動機 +2株(合計162株)
売却銘柄
- なし
本日のポートフォリオ内の決算銘柄
- 261A 日水コン
3Q累計では増益でしたが、直近四半期は赤字。テーマ性は以前ほど強くないものの、生活に直結するインフラ関連としての意義は大きく、慌てて手放すほどではないと判断しています。 - 8306 三菱UFJ
上期は小幅ながら減益。一方で増配が発表され、安定感は変わらずといった印象です。引き続き中長期の軸として持ち続ける予定です。 - 8316 三井住友フィナンシャルグループ
今期最終を上方修正し、増配も実施。業績面では文句のない内容で、売る理由が見当たらない状態です。比重をどう整えるかは悩ましいものの、慌てて動く局面ではなさそうです。 - 8411 みずほフィナンシャルグループ
上方修正に加え、最高益予想と堅調な内容。保有数は多くないものの、安定して含み益が伸びており、タイミングを見て買い増しも検討しています。 - 8593 三菱HCキャピタル
上期は増益だったものの、直近四半期は減益。値動き自体は落ち着いており、保有数も多いことから、当面は様子を見ながら判断する予定です。株価が1,250円を明確に超えてくるようなら、検討の余地が出てきそうです。
反省点・総括|下落相場でも決算銘柄が下支え・AI株の扱いに慎重姿勢
昨夜の米国市場が大きく下げた影響もあり、日本株も朝から弱い展開でした。ポートフォリオ全体では含み益が減ったものの、INPEXが決算をきっかけにしっかり上昇し、全体の下落分をある程度カバーしてくれました。
その中で、値を下げていたJX金属やヤマハ発動機を追加購入しました。AI関連株は保有していなかったため、キオクシアの急落による影響は避けられましたが、今後の米国市場や週明けの日本市場の動きを見ながら、AI関連をどこで拾うか慎重に考えていく必要があります。
2025年11月第2週の実現損益
2025年の11月の収支報告楽天証券
デイトレの合計収支(11月10日~11月14日):+800円
11月の合計収支:+800円
SBI証券
スイングの合計収支(11月10日~11月14日):0円
11月の合計収支:0円
配当・分配金(楽天+SBI):0円
トータル収支:+800円
▶ 11月第1週
2025年の合計収支報告
楽天証券での合計収支(1月~10月):-21,510円
SBI証券での合計収支(同期間):+75,824円
配当・分配金(楽天+SBI):+192,451円
トータル収支:+246,765円
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