2025年10月20日、日本市場は日経平均株価が1,600円超の急騰で史上最高値を更新。米国市場の反発や地銀不安の後退、国内政局の安定化期待、そして日銀の利上げ観測後退などが重なり、全面高の展開となりました。
本記事では、日経平均の急騰要因、米国株式市場の反発背景、主要指数の終値、そして当日のスイングトレード・積立投資の実績と反省点を詳しく記録しています。
2025年10月20日の市況|日経平均が49,185円で史上最高値
主要指数(10月20日時点)
日経平均:49,185.50(+1,603.35)
TOPIX:3,248.45(+78.01)
NYダウ:46,190.61(+238.37)
NASDAQ:22,679.97(+117.44)
S&P500:6,664.01(+34.94)
米国市場(10月17日)
10月17日の米国株式市場は、主要3指数が揃って反発しました。ダウ工業株30種平均は+238.37ドル高の46,190.61ドル、S&P500種株価指数は+34.94ポイント高の6,664.01ポイント、ナスダック総合指数は+117.44ポイント高の22,679.97ポイントで取引を終えています。
この反発の背景には、まず米地銀の信用不安が一時的に後退したことが挙げられます。前日までに不良債権償却を発表したザイオンズ・バンコーポレーションの影響が一巡し、フィフス・サード・バンコープやリージョンズ・ファイナンシャルなどの地方銀行株が買い戻されました。これにより、金融セクター全体が持ち直し、相場の安定感が増しました。
次に、米中通商交渉に対する楽観的な見方が広がったことも投資家心理の改善につながりました。トランプ大統領が中国との交渉に前向きな姿勢を示したことで、貿易摩擦への懸念が和らぎ、株式市場に安心感が広がりました。
また、前日までの下落による反動買いも入りました。週初から続いていた神経質な値動きが一服し、割安感のある銘柄に買いが集まりました。
さらに、VIX指数(恐怖指数)が前日比-4.53ポイントの20.78と大きく低下したことも、投資家心理の改善を示す材料となりました。市場の不安感が和らいだことで、リスク資産への選好が強まりました。
一方で、個別銘柄ではオラクルがAI関連クラウド需要への懸念から売られ、ケンビューは英国で提起されたベビーパウダー関連の訴訟報道を受けて約13%の急落となりました。ケンビューは2023年にジョンソン・エンド・ジョンソンからスピンオフした企業で、今回の訴訟では親会社に9億6,600万ドルの損害賠償が命じられています。
日本市場(10月20日)
10月20日の日本市場は、日経平均株価が前週末比+1,603円35銭高の49,185円50銭となり、史上最高値を更新しました。TOPIXも+78.01ポイントの3,248.45と大幅に上昇し、東証プライム市場の約9割の銘柄が値上がりする全面高の展開となりました。
まず、前週末の米国市場が揃って反発したことが、東京市場にも好影響を与えました。米地銀の信用不安が一時的に後退し、米中通商交渉への楽観的な見方が広がったことで、投資家心理が改善。これにより、週明けの日本市場にもリスクオンの流れが波及しました。
次に、国内政局の安定化期待が強まりました。自民党と日本維新の会による連立協議が進展し、翌21日には自民党の高市早苗総裁が首相に選出される見通しとなったことで、政局の不透明感が後退。高市氏の政策スタンスは積極財政と金融緩和に軸足を置いており、これが投資家の安心感につながりました。
また、日銀の金融政策に対する思惑も市場を押し上げる要因となりました。高市氏の金融緩和姿勢が意識される中、日銀の利上げ観測は後退。これにより、金利上昇による株価への圧力が和らぎ、特に金融株を中心に買い戻しが進みました。
加えて、景気敏感株への買いが広がったことも注目すべきポイントです。銀行、電気機器、情報通信などのセクターに資金が流入し、業種別でも幅広く上昇。投資家のリスク選好が強まったことがうかがえます。
最後に、東証プライム市場全体の動きとして、約9割の銘柄が上昇するという圧倒的な買いの勢いが見られました。これは、個別材料だけでなく、相場全体に対する強い買い意欲が背景にあることを示しています。
トレード銘柄|レアメタルと業績見通しに着目した買い増し
楽天証券|積み立て投資
- 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,137.0
数 量: +1口
合 計: 73口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 3036 アルコニックス +2株(合計2株)
- 4996 クミアイ化学工業 +5株(合計100株)
- 5016 JX金属 +2株(合計2株)
- 5482 愛知製鋼 +2株(合計2株)
- 7272 ヤマハ発動機 +1株(合計152株)
売却銘柄
- なし
反省点|神戸製鋼所との比較で愛知製鋼を選好
本日の買い増しについて補足すると、アルコニックスとJX金属はレアメタル関連の将来性を見越して購入。愛知製鋼は7月31日の決算で上方修正と増配を発表しており、減益・減配の神戸製鋼所と比較して優位性があると判断。今後は神戸製鋼所の保有比率を減らし、愛知製鋼の比率を高める方針です。なお、神戸製鋼所については業績次第で再度買い増しを検討します。