2025年8月13日、日米株式市場はそろって史上最高値を更新しました。米国ではCPIが市場予想を下回り、利下げ期待が一気に高まったほか、トランプ大統領の発言や米中関税緊張の緩和も追い風に。日本市場でも好決算銘柄や円安の恩恵を受けた輸出株が買われ、「買いが買いを呼ぶ」展開となりました。本記事では、その日の市場動向と取引内容を振り返りをまとめます。
2025年8月13日の市況|経済と政治のダブル追い風で日米市場が史上最高値更新
主要指数(8月13日時点)
日経平均:43,274.67(+556.50)
TOPIX:3,091.91(+25.54)
NYダウ:44,458.61(+483.52)
NASDAQ:21,681.90(+296.50)
S&P500:6,445.76(+72.31)
米国市場(8月12日)
8月12日(火)の米国市場は、まるで真夏の夜空に花火が連続して打ち上がるような勢いで上昇しました。主役は7月のCPI(消費者物価指数)。前年同月比で2.7%と市場予想の2.8%を下回り、「インフレが落ち着きつつある」との安心感が広がりました。これにより、投資家の間では「9月のFRB会合で利下げがあるかもしれない」という期待が急速に高まり、利下げ確率は90%超へ。
S&P500は6,445.76(+72.31)、ナスダックは21,681.90(+296.50)、ダウは44,458.61(+483.52)と、主要3指数はそろって過去最高値を更新しました。まさに「利下げ期待」が相場を押し上げた格好です。
加えて、トランプ大統領の発言も市場のムードを加速。FRB議長パウエル氏を「敗者」と批判し、FRB関連支出への訴訟を示唆。さらには労働統計局トップの交代案など、政治的な動きも相場の話題に。米中間では「90日間の関税休戦延長」が発表され、貿易リスク後退の安心感も広がりました。結果的に、インフレ鈍化・利下げ期待・関税リスク後退・政治的インパクトが同時に作用した経済と政治のダンスパーティーのような一日でした。
日本市場(8月13日)
13日の日本市場では、日経平均が終値で43,274.67円とついに43,000円台を突破し、前日比+556.50円で史上最高値を更新。TOPIXも3,091.91と過去最高値を記録しました。
背景には、米国CPIの結果による利下げ期待の高まりと円安進行があります。輸出関連銘柄には追い風が吹き、好決算銘柄にも資金が集中。横浜ゴムが8%超、東京電力が7%超、ルネサスエレクトロニクスも7%近く上昇するなど、個別株の活躍が市場全体の勢いを押し上げました。さらに、トランプ大統領の関税一時停止発表により、関税リスクが後退したことも安心材料に。
結果として、「米国のインフレ鈍化」「利下げ期待」「円安」「関税リスク後退」「好決算銘柄買い」という複数の好材料が重なり、買いが買いを呼ぶピンポン相場が形成されました。
デイトレード銘柄|高配当銘柄の取得単価改善と利回り向上を狙った買い増し
楽天証券
- 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,093.0
数 量: +1株
合 計: 12株
SBI証券
買い増し銘柄
- 1719 安藤・間 +1株(合計36株)
- 4063 信越化学工業 +1株(合計26株)
- 7272 ヤマハ発動機 +1株(合計109株)
安藤・間とヤマハ発動機は高配当かつ利回りの上昇余地を見込み買い増し。信越化学工業は含み損の軽減を狙い、取得単価引き下げ目的で購入。前日にNTTを売却したことでポートフォリオを再構築中ですが、現在の上昇相場では買い場が限られるため、当面は慎重姿勢を継続します。
売却銘柄
- なし
反省点|上昇相場の中での慎重な立ち回り
全体としては、高配当銘柄の利回り向上や取得単価引き下げを目的とした堅実な買い増しができた一日でした。ただ、現在はポートフォリオの再構築中で、複数の候補銘柄を見つけながらも、ここ数日のような力強い上昇相場では買いのタイミングが難しく、割高感が否めませんでした。
相場格言「待つのも相場」を体現するように、無理にポジションを増やさず、有利な局面を待つ判断が功を奏する場面もあります。焦りは禁物。資金と気持ちを温存し、次の好機に備えることが、長期的なパフォーマンス向上につながると改めて実感しました。