今日の日本市場は朝方こそハイテク株を中心に力強く反発したものの、後半にかけて上値の重い展開となり、自分の保有銘柄やトレード結果がどう影響を受けたのか気になっている方も多いのではないでしょうか。前夜の米国市場では、中東を巡る地政学リスクの高まりから原油価格が上昇し、インフレ再燃への警戒感と米長期金利の上昇が株式市場全体の重荷となりました。こうした海外情勢の不透明感や円安の加速という緊張感の中で、本日の日本市場は寄り付き直後に日経平均が一時6万7000円台を回復したものの、国内金利の上昇や資源高への懸念から買い一巡後は押し戻される一筋縄ではいかない相場となりました。
この記事では、米国市場から日本市場への一日の一連の流れを分かりやすく整理するとともに、楽天証券で行ったデイトレードや、SBI証券での将来を見据えた高配当・成長株投資の売買動向を詳しく公開しています。さらに、直近のIPO銘柄であるティアフォーにおける需給リスクの考え方や、AI・半導体関連としての強みを持つ味の素の買い増し理由など、実践的なトレードの振り返りもまとめました。なお、本文に記載しているトレード銘柄の銘柄名には、本日取引したそれぞれの銘柄に関する過去の取引記録へスムーズにアクセスできるよう過去記事リンクを設定しています。これまでの取引の経緯とあわせて確認したい際にご活用ください。
日々の複雑な相場環境の中でも、一つひとつの取引から学びを得てリスク管理を徹底していくことが、長期的に投資成果を伸ばすための鍵となります。この記事を通じて一日の市況と自身のトレードをじっくり振り返り、明日からの投資判断をより洗練されたものへとアップデートしていきましょう。
2026年7月23日の市況|原油高と金利上昇が重荷となり主要指数が揃って反落
主要指数(7月23日時点)
日経平均:66,422.60(+307.00)
TOPIX:4,053.88(+20.75)
NYダウ:52,218.58(-6.06)
NASDAQ:25,690.90(-146.30)
S&P500:7,498.96(-10.24)
米国市場(7月22日)
22日の米国市場は、原油価格の急騰に伴うインフレ再燃への警戒感や、米長期金利の上昇が株式市場全体の重荷となり、主要指数が揃って反落する厳しい展開となりました。NYダウは前日比6.06ポイント安の52,218.58ポイントで取引を終え、わずかにマイナス圏へと沈んでいます。また、金利上昇の影響を受けやすいハイテク株を中心に売りが優勢となったNASDAQは前日比146.31ポイント安の25,690.90ポイントとなり、S&P500も前日比10.24ポイント安の7,498.96ポイントと、全体的に軟調な推移を余儀なくされました。
今回の相場を押し下げる大きな要因となったのは、イランを巡る情勢の緊張感が高まったことによる中東地域の不透明感と、それに伴うエネルギー供給の混乱懸念です。主要な大手ハイテク企業の決算発表を目前に控えている時期でもあるため、市場全体に様子見の雰囲気が広がりやすく、高値圏に対する警戒感からポジションを調整する売りが先行する形となりました。その一方で、市場の心理状態を示すVIX恐怖指数は16.64へと前日比0.41ポイント低下しており、株式市場全体の下落幅が限定的であったことから、投資家がパニックに陥るような無秩序な売りには至っていない様子が窺えます。
エネルギー市場においては、供給リスクの高まりを背景にWTI原油先物が前日比2.49ドル高の1バレル86.83ドルまで買われ、再びインフレが加速することへの警戒感を高める結果となりました。これに反応する形で米10年債利回りは4.668%まで前日比0.036%上昇し、金利の高止まりが株式の割高感を意識させる一因となった模様です。為替市場におけるドル円は1ドル163.20円前後の高水準で取引され、米国の金利高と原油高がドル買いを強力に誘発したことで、通貨当局による為替介入への緊張感が再び浮上する局面もありました。
今後に向けた変動要因としては、地政学リスクの継続による原油高と、それに伴うFRBによる金融締め付けの長期化懸念が強く意識されています。投資家の間では、これから本格化する主要IT企業の決算発表や重要なインフレ指標の結果を見極めたいとの思惑が強まっており、金利と原油の動向を慎重に見極めながら相場に臨む姿勢が続いています。今後もエネルギー価格の突発的なブレや金利水準の変化が市場のボラティリティを高める可能性があるため、関連する各指標の推移には引き続き注意を払っていくことが大切です。
米国市場全体のまとめ
1.NYダウは6.06ポイント安の52,218.58ポイントとなり、主要3指数が揃って反落する展開となった。
2.中東を巡る地政学リスクの浮上でWTI原油先物が上昇し、市場にインフレ再燃への懸念が広がった。
3.米10年債利回りが上昇したことで株式の割高感が意識され、ハイテク株を中心に売りが先行した。
4.為替市場でドル円が163円台前半まで高騰し、通貨当局による為替介入への警戒感が高まった。
5.主要企業の決算を控えた様子見ムードの中でもVIX恐怖指数は低下し、下値自体は限定的だった。
日本市場(7月23日)
前日の米国市場において主要な半導体関連銘柄が底堅く推移した流れを受け、23日の日本市場では朝方から半導体やAIに関連する銘柄を中心に積極的な買い注文が先行しました。指数に対する寄与度が高いハイテク株に資金が集中したことに加え、日本市場と連動性の高い韓国の総合株価指数が堅調に推移したことも投資家心理を明るくさせ、取引開始直後から広範囲に買いが広がる相場展開となりました。
日経平均は寄り付き後も順調に上げ幅を拡大させ、一時は前日比で900円を超える大幅な上昇となって節目の6万7000円台をあっさりと回復する場面が見られました。しかし、朝方の買いが一巡した後は、国内の長期金利が上昇傾向を見せたことや、原油先物価格の上昇による企業業績への悪影響が意識されるようになり、徐々に上値の重い展開へと変化していきました。前日までの利益を確定する売りや戻りを待っていた売りに押される形で午後は伸び悩み、日経平均の終値は前日比307.00円高の6万6422.60円での着地となっています。一方のTOPIXも同様の足取りを見せ、終値は前日比20.75ポイント高の4053.88ポイントと、両指数ともに反発して本日の取引を終えました。
東証プライム市場の売買代金は概算で8兆5,663億円という高い水準にのぼり、出来高も19億1,353万株を記録しています。ただし、銘柄数の傾向を細かく見ると、値上がり銘柄数が687銘柄であったのに対し、値下がり銘柄数は826銘柄、変わらずが45銘柄となり、指数全体は上昇したものの個別銘柄の単位で見ると値下がりが上回る高安まちまちの状況がうかがえます。
セクターや個別銘柄の動向に目を向けると、アドバンテストなどの主力半導体株が力強く買われて日経平均を大きく押し上げたほか、電気機器や非鉄金属、化学といったセクターが底堅い推移を見せました。その一方で、国内金利の上昇や資源高の負担を受けやすい内需関連銘柄や一部の小売業、不動産などは軟調な値動きとなり、市場全体の勢いを抑え込む要因となった模様です。
日本市場全体のまとめ
1.日経平均は307.00円高の6万6422.60円、TOPIXは20.75ポイント高の4053.88ポイントで揃って反発した。
2.米国株の半導体高や韓国株の上昇が好材料となり、日経平均は序盤に一時900円超上昇して6万7000円台に乗せた。
3.国内の長期金利上昇や原油高への警戒感から買い一巡後は失速し、上値の重い展開に変化した。
4.東証プライムの値下がり銘柄数が826と値上がり数を上回り、指数の強さに対して個別は高安まちまちだった。
5.アドバンテストなど半導体主力株が相場を引っ張った反面、小売や不動産などの内需セクターは軟調だった。
トレード銘柄|短期的な波に乗るデイトレードと長期視点の買い増し
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
特定口座
- 593A ティアフォー
株 価: 1,025.0円 → 1,031.9円
約定時間: 7月22日 13:13:52 → 7月22日 17:01:18
収 支: +690円
狙 い: 前日に強い上昇を見せて買い付けていた現物ポジションを、夜間のPTS取引を利用して安全に利益確定するために売却を行った。 - 2354 YEDIGITAL
株 価: 1,249.0円 → 1,265.0円
約定時間: 09:08:54 → 09:09:43
収 支: +1,600円
狙 い: 朝一番から強い寄り付きを見せ、勢いよく株価が上昇していたタイミングをとらえて利益を狙うべくエントリー。 - 593A ティアフォー
株 価: 1,137.0円 → 1,141.0円
約定時間: 10:02:45 → 10:03:06
収 支: +400円
狙 い: 昨日と同様にザラ場中で活発な値動きが確認できたため、短時間での値幅取りを目指してエントリー。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,284.0円
数 量: +1口
合 計: 290口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 2802 味の素
株 価: 5,258.0円
数 量: +1株
合 計: 1株
売却銘柄
- なし
6月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|自己ルールを守りつつIPOのリスクと需給を見極めたトレード
本日のデイトレは、YEDIGITALとティアフォーの2銘柄に絞って取引を行いました。YEDIGITALに関しては、先週エヌビディアCEOによる提携関連の発言があってから株価が上値を試す展開が続いており、本日も朝方から強い上昇が見られたため思い切ってエントリーしています。初めて触る銘柄だったこともあり、深追いせずに堅実に利益を確定させたため利幅自体はわずかなものとなりました。売却直後には一時的に大きく下落する場面があったものの、その後は見事な切り返しを見せて買値を上回る水準まで上昇していきました。全体的な地合いの影響なのか、それともこの銘柄特有の値動きのクセなのかを見極めるためにも、今後のチャート形状や出来高の変化をしっかりと観察していく必要がありそうです。
また、単元未満株の買い増しとして、本日は新たに味の素を1株購入しました。身近な調味料としての安定感や、景気動向に左右されにくいディフェンシブ銘柄という安心感があるのはもちろんですが、それだけが購入の理由ではありません。実は味の素は、パソコンやサーバーのCPUに使われる層間絶縁材料であるABF(味の素ビルドアップフィルム)において、世界で約100%という非常に高いシェアを誇っています。食品企業という顔を持ちながら、世界的なAIや半導体需要の拡大を陰で支える重要なハイテク関連銘柄としての側面も備えている点に魅力を感じ、コツコツと集めていきたいと考えて買い増しを実行しました。
一方のティアフォーについては、前日に保有していた現物分を夜間のPTS取引にて売却しました。事前に考えていた通り、1,010円付近での攻防や引受価格である1,009.05円という水準を考慮すると、主幹事証券会社などにとって株価下落による損失リスクを抑えるための売買が入ってくる可能性を頭に入れていました。もちろん、実際にそうした特定の動きがあったのかどうかを外部から正確に確かめることはできません。しかし、公募価格や引受価格を意識した需給の変化というのは、IPO銘柄を取引する上で必ず頭に入れておきたいリスク要因の一つです。
こうした売り圧力がどのようなタイミングで出てくるかは予測が難しいため、予期せぬ下落リスクを避ける意味でも、昨日の段階で一旦利益を確定させてポジションを綺麗に解消することを選びました。なお、これは決してティアフォーだけに言える特別な事情というわけではなく、IPO銘柄全般に共通して起こり得る一般的なリスクとして捉えています。
その後のPTSでの取引や本日の実際の値動きを見ていると、上場2日目ということもあって投資家の関心が高く、公募価格を上回る水準でもしっかりと買いが入っていることが確認できました。そのため、引受価格を意識したリスクは常に頭の片隅に置きつつも、実際の買い需要の強さをしっかりと確かめながら、本日はわずかな値幅を狙って再度トレードを行いました。無理のない範囲でしっかりと利益を残せたことは、リスク管理の観点からも良い経験になったと感じています。
