日経平均が一時1,500円近くも急落する衝撃的な展開となった本日の相場ですが、みなさんの保有株の調子はいかがでしたでしょうか。好決算を発表したはずの海外大手が急落し、連鎖的に国内の主力株まで大きく売り込まれる様子を前に、今後の戦略について不安を感じている個人投資家の方も少なくないと思います。
前夜の米国市場では主要3指数がそろって上昇し、NYダウが連日で史上最高値を更新するなど一見すると追い風が吹いているような状況でした。しかし、週明けの外国為替市場で1ドル162円台を維持する根強いドル高・円安基調が続く中、アジア近隣市場で巻き起こった想定外の急落劇が国内の投資家心理を一気に冷やす結果となっています。特にこれまで市場を牽引してきた半導体セクターの主力銘柄を中心に利益確定の売りが集中したことで、日経平均とトピックスの間で値動きの温度差が際立つ1日となりました。
この記事では、米国市場から日本市場へとつながる本日の相場の流れをファクトベースで詳しく解説するとともに、楽天証券でのデイトレードやSBI証券を活用した高配当投資のリアルな売買動向、そして私自身のトレードの振り返りについて余すところなくお届けします。なお、本文に記載している各トレード銘柄の銘柄名には、本日取引したそれぞれの銘柄に関する過去の取引記録へアクセスできる過去記事リンクを設定していますので、これまでの売買プロセスや戦略の変遷が気になる方はぜひクリックして参考にしてください。激しいボラティリティに振り回されがちな局面だからこそ、具体的な市場の事実を一つずつ整理しながら、ともに投資家として着実に成長していきましょう。
2026年7月7日の市況|日経平均1,400円超の大幅急落と米国ハイテク買い戻しの明暗
主要指数(7月7日時点)
日経平均:68,256.96(-1,480.73)
TOPIX:4,,062.26(-39.70)
NYダウ:53,055.91(+155.84)
NASDAQ:26,121.16(+288.49)
S&P500:7,537.43(+54.19)
米国市場(7月6日)
週明けとなった米国市場は、それまで利益確定の売りが続いていたハイテク関連株を中心に買い戻しの動きが活発となり、主要な株価指数がそろって上値を追う展開となりました。特にNYダウは、前営業日と比べて155.84ポイント高い53,055.91ポイントまで買われ、連日で史上最高値を更新しています。相場を牽引する主要な大型ハイテク銘柄が総じて堅調に推移したことに加え、金融セクターなど幅広い業種にも買いの手が伸びたことで、市場全体が力強く下支えされました。
ハイテク株の比率が高いことで知られるNASDAQ市場も、288.49ポイント高の26,121.16ポイントと大幅に続伸し、主要500社で構成されるS&P500指数も54.19ポイント高の7,537.43ポイントで取引を終えています。もっとも、取引時間の途中に発表された米国の6月非製造業景況指数や購買担当者景気指数確定値が市場の予想を下回る低調な結果となった局面では、景気の先行き減速に対する警戒感が一時的に強まり、NYダウがマイナス圏に沈む場面もありました。それでも長期金利の低下やハイテク株の持ち直しが支えとなり、取引終盤にかけて再びプラス圏を奪い返すなど、市場の底堅さが意識されています。
投資家の心理を映し出すとされるVIX恐怖指数は、前営業日から0.24ポイント低下して15.57ポイントとなり、市場のリスクオン姿勢を裏付ける結果となりました。また債券市場では、米国の10年債利回りが前営業日比で0.016%低い4.470%へと小幅に低下したことで、株式市場に安心感をもたらしています。個別銘柄の動きを見てみると、ボーイングやアイビーエム、ゴールドマンサックスといった主要銘柄が買われて指数を押し上げた一方で、メルクやアムジェンなどのヘルスケア関連、コカコーラをはじめとする生活必需品セクターの一角は冴えない展開となりました。
外国為替市場に目を向けると、ドル円は前営業日の終値と比べて75銭程度のドル高・円安水準となる1ドル162.09円で取引を終了しています。一時は1ドル162.43円までドルが買い進まれるなど、約40年ぶりの高値水準に迫る根強いドル高基調が続いています。一方、エネルギー市場のWTI原油先物相場は、前営業日比0.14ドル安の1バレル68.55ドルへと反落しました。週末のOPECプラスの会合で8月からの生産枠引き上げが合意されたことや、サウジアラビアがアジア向けの公式販売価格を引き下げたことが伝わり、供給過剰感への懸念から売りが優勢となっています。
米国市場全体のまとめ
1.NYダウが155.84ポイント高の53,055.91ポイントとなり、連日で史上最高値を更新した。
2.中東情勢の安定化を背景にホルムズ海峡の海運が正常化へ向かい、地政学リスクプレミアムが後退した。
3.OPECプラスが日曜日に8月からの増産を承認したことで、原油の供給過剰懸念が強まった。
4.米国の6月ISM非製造業景況指数などの経済指標が低調だったことで、景気減速への警戒感が一時的に広がった。
5.前週に利益確定の売りが出た反動から、週明けは主要な大型ハイテク株に買い戻しが入った。
日本市場(7月7日)
米国市場で半導体関連の銘柄が幅広く買われた動きが国内の市場にも波及し、朝方の取引開始直後は一部の銘柄に対して買い戻しが先行する動きも見られました。しかし、その後はアジア近隣市場、とりわけ韓国の株式市場が急激な下落に見舞われたことが国内投資家の心理に強い影を落とす結果となり、先物への断続的な売りを主導として一気に売り圧力が強まる展開へと一変しています。買いが一巡した後は下値を探る展開が一段と強まり、これまで相場の上昇を力強く支えていた主力銘柄群に対して、利益確定の売りを急がせる流れとなりました。
日経平均の終値は、前日比で1,480.73円安という大暴落となり、68,256.96円と大きく値を下げて今日の取引を終えています。取引時間中には節目の水準を大きく割り込むほど売り込まれる場面もあり、大引けベースでも1,500円に迫る大幅な下げ幅となりました。一方でTOPIXの終値は、前日比39.70ポイント安の4,062.26ポイントとなり、7営業日ぶりに反落しています。日経平均の下落率が2%を超えて大きく売り込まれたのに対して、TOPIXの下落率はその半分程度にとどまるなど、2つの指数の間で明確な温度差が浮き彫りになる1日でした。
東証プライム市場の売買代金は、活発な取引を反映して概算で11兆4,351億円という巨大な規模に膨らみ、売買高は24億9,323万株を記録しています。市場全体の値上がり銘柄数が746だったのに対し、値下がり銘柄数は772、変わらずが40となっており、市場全体がパニック的な全面安に陥ったというよりは、特定の大型主力株が集中的に売られて指数を大きく引き下げる格好となりました。セクター別の動向を見ても、これまで市場の過熱感をリードしてきた半導体関連や電子部品株に売りが集中した一方で、比較的割安感のあるセクターや内需系の銘柄へと資金を避難させる動きが確認されています。
個別の主力銘柄では、東京エレクトロンが1銘柄だけで日経平均を286.61円分も押し下げる形となり、マイナス寄与度のトップとして相場の大きな重荷となりました。さらに、キオクシアをはじめとする他の主要な国内半導体関連銘柄にもまとまった大口の売り注文が飛び交っています。この背景には、朝方に発表された韓国サムスン電子の4-6月期決算において、人工知能向け半導体の売上高が空前の規模に達したにもかかわらず、現地の韓国総合株価指数(KOSPI)が厳しい売り反応を示して急落した事実があります。好決算という強力な材料が出たにもかかわらず利益確定売りに押された隣国市場では、株価の乱高下を抑制するために取引を一時的に見合わせるサーキットブレーカーが発動されました。この措置は今年に入ってから早くも6回目を数えており、隣国市場の極めて激しい変動性が、そのまま国内の半導体セクターから資金を吐き出させる引き金となりました。
日本市場全体のまとめ
1.日経平均は前日比1,480.73円安の68,256.96円と続急落し、TOPIXも39.70ポイント安の4,062.26ポイントと7営業日ぶりに反落した。
2.サムスン電子の好決算後に韓国KOSPI指数が急落し、今年 6回目となるサーキットブレーカーが発動されたことで投資家心理が冷え込んだ。
3.東京エレクトロンなどの大型半導体関連株や電子部品株に売りが集中し、日経平均を大きく押し下げる要因となった。
4.東証プライムの売買代金が概算で11兆4,351億円に膨らむ中、値上がり744銘柄、値下がり769銘柄と個別株では粘り強い動きもみられた。
5.急成長してきたAI関連株から資金を抜き、過熱感の乏しい内需系株などへ投資対象を切り替える動きが強まった。
トレード銘柄|積立投資の継続と地銀株の着実な買い増し
楽天証券|積み立て投資
特定口座
- 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,309.0
数 量: +3口
合 計: 273口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 7327 第四北越フィナンシャルグループ
株 価: 2,205.0円
数 量: +1株
合 計: 23株
売却銘柄
- なし
6月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|半導体急落の荒波を回避したポートフォリオと今後の立ち回り
本日の日本市場は、キオクシアホールディングスをはじめとする国内のAI・半導体関連銘柄が軒並み激しい下落に見舞われる、非常に厳しい地合いとなりました。隣国の韓国市場において、韓国総合株価指数(KOSPI)が急落したことで今年6回目となるサーキットブレーカーが発動され、好決算を叩き出したはずのサムスン電子までもが10%安に沈むという異常事態が起きています。後場に入ると、このサーキットブレーカー発動に伴う動揺が東京市場にもダイレクトに押し寄せた格好となり、日経平均も一段と下落のスピードを加速させた印象を強く受けました。
このような厳しい市場環境の中で、昨日購入したばかりのソシオネクストも地合いの悪化のあおりを受ける形となり、取引時間中には一時大幅に値を下げる厳しい展開となりました。しかし、そこから売り一巡後には持ち直して反発する底堅い値動きも見せており、下値の硬さがしっかりと垣間見えていた点は今後の安心感に繋がりそうです。
その一方で、私の個人ポートフォリオ全体を見渡してみると、もともと半導体関連銘柄をほとんど組み込んでいない構成にしているため、本日これだけ日経平均が暴落したにもかかわらず、大きな波風が立つことはありませんでした。それどころか、これまで足を引っ張っていた含み損の銘柄たちの株価がじわじわと上昇し、ちらほらと含み益に転じそうな好位置まで浮上してきている状況です。市場の資金がこれまでのハイテク一辺倒から、別のセクターへと流れているというリアルな「資金シフト」の動きを、まさに肌で実感する1日となりました。
本日は日経平均が大幅に下落し、全体的な地合いが悪かったことから、ソシオネクストに関しては軟調な展開を余儀なくされました。今後は、日経平均が再び上昇に転じた時に、この銘柄がどのようなリバウンドや展開を見せるのかをじっくりと見極めながら様子見をしたいと考えています。ただし、市場全体の資金シフトが一時的なものではなく、明確なトレンドとして固定化するような動きがさらに強まるようであれば、状況に応じて柔軟に損切りを行うことも視野に入れて慎重に立ち回る予定です。
