7月相場のスタートダッシュとなった本日の相場展開は、皆さんの資産運用にとってどのような1日となりましたでしょうか。日経平均が大きく動く中で、どのタイミングでエントリーすべきか、または保有株の整理を進めるべきか、判断に迷った方も多かったのではないかと思います。
前夜の米国市場では、労働市場の底堅さを示す指標や大型ハイテク株への力強い買い戻しが相場を大きく押し上げ、NYダウが連日で最高値を更新する活況を見せました。この世界的なハイテク株買いの潮流がそのまま日本市場へも波及し、朝方から半導体関連の値がさ株を中心にまとまった買い注文が先行する展開となっています。さらに国内では、朝方に発表された6月調査の日銀短観が市場予想を上回る好調な結果となり、企業業績の上振れ期待という日本独自の好材料も加わったことで、市場全体の底堅さがより一層意識される1日となりました。
この記事では、米国市場から日本市場へと繋がった一日の相場の流れを詳しく紐解くとともに、楽天証券の特定口座を活用したデイトレードの成果や、SBI証券で行っている高配当投資をはじめとしたスイング口座での具体的な売買動向を公開します。さらに、他国市場の急な変化を察知したリスク管理のあり方や、下落局面における買い増し基準の葛藤といったトレードの振り返りについてもリアルに記録しました。なお、本文に記載している各トレード銘柄の銘柄名には、本日取引したそれぞれの銘柄に関する過去の取引記録へアクセスできる過去記事リンクを設定していますので、過去の戦略との比較にもぜひお役立てください。日々の相場環境を客観的に見つめ直し、投資判断を常にアップデートしながら、ともに投資家として着実に成長していきましょう。
2026年7月1日の市況|日銀短観の好結果と主力ハイテク株の押し上げで日経平均は3日続伸
主要指数(7月1日時点)
日経平均:70,474.96(+412.64)
TOPIX:4,011.50(+16.74)
NYダウ:52,319.20(+136.46)
NASDAQ:26,213.72(+393.58)
S&P500:7,499.36(+58.93)
米国市場(6月30日)
6月30日の米国市場は、労働市場の堅調さを示す強い雇用関連指標が相次いで発表されたことや、これまで売られていたハイテク株への買い戻しが急ピッチで進んだことに支えられ、主要3指数が揃って続伸する非常に力強い展開となりました。優良株が中心のNYダウは、前日比136.46ポイント高の52,319.20ポイントと連日で過去最高値を更新する活況ぶりを見せています。また、ハイテク株の比率が高いNASDAQは、前日比393.58ポイント高の26,213.72ポイントと大幅に反発しました。大型株で構成されるS&P500も前日比58.93ポイント高の7,499.36ポイントとなり、好調だった2026年上半期の取引を最高の形で締めくくっています。
この日の相場を大きく引っ張ったのは、生成AIブームの継続や半導体分野の将来的な成長期待が根強い大型ハイテク銘柄の存在です。特にエヌビディアを筆頭とした主要な半導体関連株へ一斉に買いが広がったことで、市場全体の投資家心理が劇的に改善し、NASDAQの上昇を強烈にプッシュしました。その一方で、良好な経済指標を受けて米10年債利回りが4.46%台まで急上昇したため、不動産や公益、生活必需品といった金利上昇の局面で売られやすいディフェンシブセクターには下押し圧力がかかり、業種間での明暗がくっきりと分かれる展開となっています。
マクロ環境に目を向けると、中東地域における地政学的リスクが後退するとの観測が広がったことで原油価格が下落に転じ、WTI原油先物は1バレル70.85ドルと前日比0.40ドル安で取引を終えました。エネルギーコストの低下が意識される一方で、外国為替市場では日米の金利差拡大が改めて意識されてドル買いが優勢となり、政府・日銀による為替介入への警戒感が依然として根強く漂う中でも、ドル円は1ドル162.61円近辺というドル高・円安水準での推移となっています。なお、投資家の不安心理を測る指標であるVIX恐怖指数は前日比0.07ポイント低下の17.58ポイントを記録し、市場は比較的落ち着いたムードを保ちました。
さらに上半期の最終取引日という季節要因もあり、当日は個人投資家だけでなく、多くのヘッジファンドや機関投資家がポートフォリオの資産配分を再構築するリバランスの動きを活発化させました。期末特有のまとまった売り注文が断続的に出たものの、それをしっかりとこなした後は、中長期的な景気の先行きに対する楽観的な見方が優勢となっています。下値では押し目買いの意欲が極めて旺盛であり、これから本格化する次期決算発表を前に市場の底堅さが改めて証明される形で、実りの多かった前半戦の幕を閉じました。
米国市場全体のまとめ
1.NYダウが連日で過去最高値を更新し、主要3指数が揃って続伸して取引を終えた。
2.生成AIや半導体関連の大型ハイテク株に強い買い戻しが入り、市場を大きく牽引した。
3.強い雇用関連指標を受けて米10年債利回りが4.46%台に上昇し、金利上昇が意識された。
4.金利上昇の背景から、不動産や公益などのディフェンシブセクターは軟調な動きとなった。
5.中東の地政学的リスク後退の観測から原油先物が下落し、投資家心理の支えとなった。
日本市場(7月1日)
前夜の米国市場において、人工知能や半導体分野の成長期待が根強い大型ハイテク銘柄を中心に力強い買い戻しが入った動きを受け、その良好な地合いがそのまま日本市場にも波及する形となりました。朝方から半導体関連の主力銘柄を中心に、目先の上昇を期待した旺盛な買い注文が先行しています。取引開始直後の買いが一巡した後は、短期資金を中心とした利益確定の手じまい売りに押されてやや失速する場面も見られましたが、下値では中長期投資家による安定的な現物買いがしっかりと支えに入り、終日底堅く推移しました。時間の経過とともに下値が切り上がる理想的な展開をたどり、日経平均は前日比412.64円高の70,474.96円と3日続伸を記録しています。また、TOPIXも前日比16.74ポイント高の4,011.50ポイントと、揃って上昇して引けました。
本日の相場を大きく牽引する主役となったのは、株価水準が極めて高い半導体や人工知能に関連したハイテク銘柄です。中でも指数への影響度が大きい東京エレクトロンが単独で日経平均を165.93円分も押し上げるなど、値がさ株に対する断続的な買い実需が、指数全体の押し上げに大きく寄与しました。一方で、東証プライム市場全体の売買傾向を細かく見ると、値上がり銘柄数が677だったのに対し、値下がり銘柄数は831、変わらずが50という結果になっています。個別株ベースでは値下がり業種や銘柄が上回る局面も多く、一部の主力ハイテク株へ資金が集中して買われたことが、市場全体の価格バランスを維持する歪みな相場環境であったことも窺えます。
日本独自の大きな好材料となったのが、朝方の取引開始前に発表された6月調査の日銀短観(全国企業短期経済観測調査)の結果です。市場の注目が集まっていた大企業製造業の業況判断指数は22、大企業非製造業は37となり、いずれも事前の市場コンセンサスを上回る非常に良好な実態が示されました。国内の主要企業の業績が今期さらに上振れするのではないかという期待感が一気に高まり、この調査結果が国内景気の先行きに対する強い安心感へとつながっています。これがマクロ派の外国人投資家や国内中長期投資家による現物株の継続的な買いを促す強力なバックボーンとなりました。
日本市場全体のまとめ
1.日経平均が3日続伸し、TOPIXとともに7月最初の取引を上昇でスタートした。
2.前夜の米国市場でハイテク株が広く買われた動きが波及し、東京エレクトロンなどの値がさ株が大きく上昇した。
3.朝方に発表された6月調査の日銀短観が市場予想を上回り、企業業績の上振れ期待が下値を支えた。
4.東証プライム市場では値下がり銘柄数が値上がり数を上回ったものの、主力銘柄への買いが指数を押し上げた。
5.買い一巡後は短期資金の手じまい売りに押されて上げ幅を縮小したものの、中長期資金の流入により底堅さが意識された。
トレード銘柄|資金効率を意識した半導体デイトレと、特定口座での1株積み増し
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
特定口座
- 6526 ソシオネクスト
株 価: 2,603.5円 → 2,614.0円
約定時間: 09:10:19 → 09:11:06
収 支: +1,050円
狙 い: 前日に引き続き売買代金を付けていたためエントリー。 - 3436 SUMCO
株 価: 4,311.0円 → 4,327.0円
約定時間: 09:13:28 → 09:13:35
収 支: +1,600円
狙 い: 昨日の上昇の勢いを引き継ぎ、本日も上昇が見られていることから取引に参加。 - 6752 パナソニックホールディングス
株 価: 4.689.0円 → 4,699.0円
約定時間: 09:42:00 → 09:43:41
収 支: +1,000円
狙 い: あらかじめ登録していた監視銘柄の中から選定してエントリー。 - 6762 TDK
株 価: 3,701.0円 → 3,709.0円
約定時間: 10:04:03 → 10:07:10
収 支: +800円
狙 い: こちらも監視銘柄の中から値動きを確認して選定。 - 6723 ルネサスエレクトロニクス
株 価: 5,080.0円 → 5,089.0円
約定時間: 13:17:55 → 13:19:12
収 支: +900円
狙 い: 後場に入っても値動きが堅調であったため、買いを入れた。

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 5016 JX金属
株 価: 4,219.0円
数 量: +1株
合 計: 37株
売却銘柄
- なし
6月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|他国指数の異変を察知した機敏なリスク回避と、ナンピン買い増しにおけるジレンマ
前夜の米国市場におけるハイテク主導のポジティブな流れを綺麗に引き継ぐ格好となり、日経平均は朝方から大きな窓を開けて高く始まりました。本日のデイトレード戦略についても、この強い相場環境に逆らわず、売買代金がしっかりと集まっている半導体関連株を中心とした攻めのトレードを組み立てました。
午前10:00を過ぎた頃、SNS上のリアルタイム情報で韓国の総合株価指数(KOSPI)が突如として下落に転じているのを目にしました。手元の監視銘柄リストを確認すると、日本の半導体関連銘柄の板の気配や上昇の勢いにも連動して鈍さが見られ始めたため、ここは欲張る場面ではないと判断し、前場のトレードは機敏に4銘柄のみでストップさせました。このリスク管理が功を奏し、後場に入って指数がやや持ち直す局面を迎えた際、その中でも一際チャートの形状が堅調だったルネサスエレクトロニクスのみをピンポイントで狙い撃ちし、後場は1銘柄のみの取引で手堅く利益を残せました。無駄なレバをかけず、危うい展開を未然に排除した確実性の高いトレードに終始できたことは大きな収穫です。7月最初のスタートダッシュとしては、非常に上手な立ち回りができたと満足しています。
一方、SBI証券のスイング口座で1株ずつコツコツと買い増しを進めているJX金属に関しては、今後のアプローチに少し課題が残ります。直近の同社株は右肩下がりの下落トレンドを描いており、幸いにも初期の取得単価が低いため口座全体ではまだ含み益を維持できています。しかし、このように株価が下がっている最中に追加注文を入れ続けると、平均取得単価が徐々に引き上がってしまい、将来的な利益率を圧迫するリスクが生じます。チャートの形状がしっかりと反転し、株価が上向くサインを出すまでは、JX金属の機械的な追加買い増しは一旦ストップした方が賢明ではないかと考え始めています。とはいえ、商品市況や日々の需給変化によってベストな判断は変わる可能性があるため、一歩引いた視点で冷静にアプローチを続けていく方針です。
