5月15日の日本市場は、なぜ前場の強さから一転して大幅続落となったのか。前日の米国市場ではAI関連を中心に買いが続き、NASDAQとS&P500は最高値圏を維持しました。しかし、金利動向やアジア市場の不安定さといった外部要因が重なり、その流れが素直に日本株へ波及しなかった一日でもあります。
米国ではAIインフラ関連の好材料が相場を押し上げた一方、インフレ指標や米中協議などのテーマも意識され、投資家心理は慎重さと期待が入り混じる状態でした。為替や金利、地政学リスクといった外部環境も相まって、日本市場ではハイテク株を中心に利益確定売りが広がり、後場にかけて下げ幅が拡大しました。
この記事では、米国市場から日本市場への流れを整理しつつ、当日のデイトレードの狙いと値動き、別口座で行っているスイング(高配当投資)の売買状況、そしてその日のトレードの振り返りまでをまとめています。相場の背景を理解しながら、自分の投資判断をアップデートしていきたい読者に向けた内容です。一緒にその日の相場を振り返り、次の判断につながる視点を育てていきましょう。
2026年5月15日の市況|日米で明暗が分かれた一日と個別物色の強まり
主要指数(5月15日時点)
日経平均:61,409.29(-1,244.76)
TOPIX:3,863.97(-15.30)
NYダウ:50,063.46(+370.26)
NASDAQ:26,635.22(+232.88)
S&P500:7,501.24(+56.99)
米国市場(5月14日)
14日の米国市場は、主要指数がまちまちの動きとなりながらも、全体としてはリスク選好の流れが続いた一日でした。NYダウは小幅安で引けたものの、成長株中心のNASDAQは堅調に推移し、終値ベースで過去最高値を更新。S&P500も最高値圏を維持し、AI関連を中心とした買いの強さが改めて意識されました。
特に市場の注目を集めたのがシスコシステムズで、AI関連の受注拡大が評価され株価が約16%上昇。S&P500とNASDAQの上昇に大きく寄与し、AIインフラ関連への資金流入が続いていることを象徴する動きとなりました。企業向けネットワーク需要の底堅さも追い風となり、AI関連テーマの強さが際立つ展開です。
セクター別では、ヘルスケアや生活必需品といったディフェンシブ領域が相対的に強く、ヘルスケアセクターETFは約2%高、生活必需品セクターETFも1%超の上昇となりました。一方で、ここまで相場をけん引してきた情報技術セクターは利益確定売りが優勢となり、セクター全体としては軟調でした。11セクター中7セクターが上昇、4セクターが下落と、全体としては買いがやや優勢なバランスです。
また、中小型株にも資金が広がりつつあり、US2000やUS400といった指数も堅調に推移。大型ハイテク一辺倒ではなく、相場の裾野が広がっている点は投資家心理の改善を示す材料となりました。
さらに、米中首脳会談を控えた政策動向も市場の関心を集めました。米政府がNVIDIAのH200チップについて一部中国企業向け販売を認めたとの報道があり、対中輸出規制の緩和期待が高まったことでNVIDIAが上昇。AI半導体関連全体にも追い風となりました。
インフレ指標は依然として注目されているものの、この日は企業業績やAI関連テーマが相場を主導。VIXは17.87と落ち着いた水準にとどまり、市場全体としては過度なリスク回避には傾いていない様子がうかがえました。
日本市場(5月15日)
15日の日本市場は、前場の上昇から一転して大きく値を崩す展開となりました。日経平均は前日比1,244.76円安の61,409.29円と大幅続落。TOPIXも続落し、主力株を中心に幅広い銘柄が売りに押されました。
寄り付き直後は欧米株高や好調な決算を背景に一時500円超の上昇となりましたが、短期的な過熱感が意識されるなかで半導体やAI関連など値がさ株に利益確定売りが広がり、上げ幅を急速に縮小。その後は売りが売りを呼ぶ展開となり、後場にかけて下げ幅が拡大しました。
背景には、国内金利の上昇やアジア市場の不安定さがあります。寄り付き前に発表された4月の企業物価指数が予想を上回り、インフレ懸念から国内金利が上昇。バリュエーションの高いハイテク株には逆風となりました。また、韓国KOSPIが一時7%近く急落したことでアジア全体にリスク回避ムードが広がり、日本株の上値を重くしました。
東証プライムの売買代金は概算11兆4,254億円と過去最大規模に膨らみ、売買高も非常に活発。指数は大きく下げたものの、個別では上昇銘柄も一定数見られ、資金が銘柄間で大きく振り替わった一日でした。
業種別では、非鉄金属、化学、不動産など景気敏感セクターが軟調。一方で、石油・石炭製品、保険、輸送用機器など金利上昇局面で恩恵を受けやすいセクターには買いが入りました。
個別では、アドバンテストやフジクラなどAI・半導体関連の主力株が急落し、指数を押し下げる要因に。決算が市場期待に届かなかったラサ工業やTOPPANホールディングスは大幅安となり、決算をきっかけとした銘柄選別が一段と鮮明になりました。
一方で、ウシオ電機やデクセリアルズなど決算を好感した銘柄には強い買いが入り、ストップ高となる銘柄も見られました。任天堂や野村総合研究所など出遅れ株にも見直し買いが広がり、個別物色の強さが目立つ一日でした。
トレード銘柄|スイング中心の運用と決算銘柄の動向
楽天証券|積み立て投資
特定口座
- 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,253.0
数 量: +1口
合 計: 232口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 4204 積水化学工業
株 価: 2,331.5円
数 量: +1株
合 計: 27株 - 7013 IHI
株 価: 2,662.5円
数 量: +1株
合 計: 15株
売却銘柄
- なし
ポートフォリオ内の決算銘柄
- 261A 日水コン
1Q経常は6%減益。進捗率は高いものの、営業利益率の低下が嫌気され売られる展開。インフラ関連として保有しているが、株価への反映には時間がかかっている。 - 3036 アルコニックス
今期経常は12%増益、配当も増額。売上減少が重しとなり株価は軟調。レアアース関連として保有しているが、上値の重さが続く。 - 3861 王子ホールディングス
今期経常は11%増益。1Qも前年同期比3.2倍と好調で株価上昇に寄与。ただし、2月末の高値にはまだ距離がある。 - 5105 TOYO TIRE
1Q経常は17%増益。進捗率も良好だが営業利益率の低下で一時売られた。その後は株価を戻し、恩株化も達成済み。今後も押し目を拾いながら再度恩株化を狙いたい。 - 7272 ヤマハ発動機
1Q最終は35%増益。通期計画の進捗も良好で株価は大幅上昇。低迷期に買い増しできなかった点は反省材料。 - 7327 第四北越フィナンシャルグループ
今期経常は20%増で6期連続最高益。地銀再編や地域基盤の強さを評価し保有。 - 8306 三菱UFJ
今期最終は11%増で4期連続最高益。利上げ環境も追い風。取得単価が低く利回りも高いが、追加購入は慎重に判断したい。 - 8593 三菱HCキャピタル
今期最終は1%減益。1Q最終利益は大幅減となったが、長期的には堅調に成長している銘柄として保有継続。
5月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|前場の強さから一転、後場の失速をどう捉えるか
朝方は日経平均が勢いよく上昇したものの、その後は失速しマイナス圏で推移。TOPIXも同様に上昇幅を縮小しましたが、ヤマハ発動機の決算を受けた株価上昇がポートフォリオ全体の含み益拡大に寄与しました。
本日は積水化学工業とIHIを買い増し。テクニカルでは弱さが見えるものの、ファンダメンタルやテーマ性を重視した判断です。また、前日に大きく下落したフジクラは買い増しを検討したものの、キオクシアの決算発表を控えていたため、週明けに判断を持ち越しました。
2026年5月第2週の実現損益
2026年の5月の収支報告楽天証券
デイトレの合計収支(5月11日~5月15日):+620円
5月の合計収支:+620円
SBI証券
スイングの合計収支(5月11日~5月15日):0円
5月の合計収支:+16,284円
配当・分配金(楽天+SBI):0円
トータル収支:+16,904円
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