2025年8月1日の日本市場は、東京エレクトロンの急落が象徴するように半導体関連が軟調となり、関税リスクが全体相場に影を落としました。一方で、TOPIXはプラス圏で推移するなど、業種ごとに明暗が分かれる展開に。そんな中でのデイトレードは、ランキング上位からの銘柄選定を軸に挑戦。今回はその収支や気づきをブログにまとめました。
2025年8月1日の市況|関税リスクで日本株まちまち、半導体に明暗
主要指数(8月1日時点)
日経平均:40,799.60(-270.22)
TOPIX:2,948.65(+5.58)
NYダウ:44,130.98(-330.30)
NASDAQ:21,122.44(-7.22)
S&P500:6,339.39(-23.51)
米国市場(7月31日)
米国株式市場は、メタとマイクロソフトの好決算を材料に前場は堅調に推移しましたが、後半はトランプ大統領による大規模な関税発動のニュースが響き、失速する形で終えました。ダウは330ドル安、S&P500も0.4%の下落、ナスダックもわずかに下げて取引を終了。
週次で見れば、ナスダックはわずかにプラス、年初来では+9%と健闘している一方、ラッセル2000(中小型株)は週で2.2%安と軟調。投資家心理は明らかにリスク回避方向へと傾いています。
マクロ経済指標では、6月のPCEインフレ率が+0.3%、コアPCEが年率+2.8%と、やや高止まり傾向。これにより市場の利下げ期待がやや後退。FRBは金利を据え置きつつも、今後の関税影響を注視する方針を明らかにしました。
企業決算では、メタが広告収入の増加で約11%の急騰、マイクロソフトはクラウド事業の好調で時価総額が4兆ドルに迫る勢い。しかし、半導体関連は総じて軟調で、ハイテク全体への波及は限定的でした。
最もインパクトが大きかったのは、米国による複数国への報復関税措置。カナダに35%、ブラジルに50%、インドに25%、台湾に20%など、かなり大規模な内容で、8月7日からの発動が正式に通達されました。この影響で先行きへの警戒感が広がり、ドル買いが優勢に。7月は今年初のドル高月間となりました。
「好決算の光も、関税という影でかき消された」ような相場展開でした。
日本市場(8月1日)
日本市場は、日経平均が40,799.60(前日比-270.22)と下落。ただし、TOPIXは逆にプラスを維持するという動きに。これは東京エレクトロンが前日比で約5,000円安という大幅下落したことが要因の一つと考えられ、これだけで日経平均を500円近く押し下げる要因となりました。
しかし、すべてが下げたわけではありません。業種別では、電力・ガス、建設、不動産、陸運といったディフェンシブ系セクターが堅調で、TOPIXは2,948.65(前日比+5.58)と底堅さを見せました。
個別銘柄でも、富士電機が14%高、コナミが10%上昇、NGK日本碍子も7%超の上昇など、主力以外では強さが光る場面も。一方で、日立製作所は8%超安、HOYAも約9%の下げと、半導体・精密機器関連には逆風が吹きました。
背景には、米国の関税政策が再び地政学的リスクと結びつき、アジア市場全体に影響を与えたことが挙げられます。東京市場もその例外ではなく、ハイテク系を中心に不安が拡がる形となりました。
市場全体としては「下がる一方」ではなく、業績が評価された銘柄やセクターにはしっかり買いが入りました。東京エレクトロンの重さが目立った一方で、底堅さや買い戻しの動きも見え隠れする、そんな一日だったと言えます。
今後は、半導体関連の業績動向や、TOPIX構成銘柄の強弱が注目ポイントに。特に、関税影響が個別銘柄にどこまで及ぶのか、市場の目はシビアになりそうです。
デイトレード銘柄|利益確保はしたが、課題は「時間効率」
楽天証券
- 4263 サスメド
株 価: 894.0 → 902.0
約定時間: 09:09:44 → 11:02:55
収 支: +800円
狙 い: 売買代金ランキング上位に入っていたため、流動性の高さと短期的な値動きを期待してエントリー。 - 6330 東洋エンジニアリング
株 価: 1,452.0 → 1,458.1
約定時間: 12:57:01 → 13:13:36
収 支: +610円
狙 い: 値上がり率ランキングから注目。直近の強い上昇トレンドを確認し、上昇の勢いが継続すると判断してエントリー。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,113.0
数 量: +1株
合 計: 1株
※安定した配当目的で、今日からカバコを毎日コツコツ購入スタート。地味でも「続ける力」は正義。
SBI証券
買い増し銘柄
- 4063 信越化学工業 +1株(合計25株)
- 4204 積水化学工業 +1株(合計5株)
売却銘柄
- なし
本日のポートフォリオ内での決算銘柄
- 5201 AGC
今期最終利益を29%下方修正したが、高配当と言うことで今後も買い増しを行っていく - 9433 KDDI
4–6月期(1Q)最終利益が前年比3%減だが、ディフェンシブ銘柄でもありポートフォリオのバランスを保つためにも今後も買い増していきたい。
反省点|エントリーは悪くないが、時間と効率の課題あり
サスメド
流動性が高く短期トレード向きと判断したが、節目ごとに反落する動きに翻弄され、結局は長めの保有に。利益は出たものの、約2時間も拘束されて他銘柄に手が出せなかったのは痛い。今後は「効率」を意識してエグジット判断を早めたい。
東洋エンジニアリング
やや高値圏でのエントリーだったが、値動きは想定通り。終始冷静に対応でき、しっかり利確。特にメンタル面でブレずにトレードできたのは自信につながるポイント。
総括
ランキングからの銘柄選定は的確で、材料をしっかり拾ったエントリーができていた。しかし、保有時間が長くなりやすく、トレード効率には改善の余地あり。「粘る勇気」より「切り替える勇気」を次のテーマに据えて臨みたい。
2025年8月第1週の実現損益
2025年の8月の収支報告楽天証券
デイトレの合計収支(8月1日):+1,410円
8月の累計収支:+1,410円
SBI証券
スイングの合計収支(8月1日):0円
8月の累計収支:0円
配当・分配金(楽天+SBI):0円
トータル収支:+1,410円
2025年の各月の収支報告
楽天証券での合計収支(1月~7月):-38,320円
SBI証券での合計収支(同期間):+34,487円
配当・分配金(楽天+SBI):+119,316円
トータル収支:+115,483円
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