2025年2月のマーケットは、再登場したトランプ大統領の“関税砲”に世界中が振り回された1ヶ月でした。特にカナダ、メキシコ、中国への追加関税発表が相次ぎ、米国市場だけでなく、日本市場や半導体株にも深刻な影響を与えました。本記事では、そんな荒波の中でのデイトレードや高配当投資の実績、そして収支の詳細を公開します。リアルな反省点や戦略の見直しも交えて、デイトレード初心者〜中級者の方に役立つ視点をお届けします。
2025年2月の経済状況|トランプ関税に右往左往する日々
2025年2月の米国市場は、トランプ大統領の関税政策によって大きく揺れ動きました。特にカナダ、メキシコ、中国からの輸入品に対する追加関税の発表が市場に不安をもたらし、世界的な株価下落を引き起こしました。これにより、日本の株式市場にも波紋が広がり、日経平均も影響を受けています。
米国市場の動向
2月1日、トランプ氏はカナダ・メキシコからの全製品に25%、中国からの全製品に10%の追加関税を課す大統領令に署名。これを受けてS&P500指数は一時2%近く下落し、市場は敏感に反応しました。さらに2月13日には、「相互関税(リタリトリー・タリフ)」導入を指示し、相手国の関税に応じて同水準の関税を課す方針を打ち出しました。
これらの動きは米経済への先行き不安を強め、投資家のリスク回避姿勢が広がっています。加えて、半導体大手エヌビディアの決算後の株価急落がハイテク株全体に波及し、市場全体の下押し要因となりました。
日経平均への影響
米国市場の不安定さは日本市場にも波及。2月20日には、トランプ氏が輸入車に対する25%の追加関税を示唆したことで、日経平均株価は一時600円超の下落を記録しました。
エヌビディアの下落に伴って、日本の半導体株も売られ、日経平均の下落を後押ししました。加えて、円高傾向も輸出関連企業の業績見通しに暗い影を落としています。2月26日のニューヨーク外為市場では、ドルが一時反発したものの円高トレンドは継続しており、企業収益への影響が懸念されています。
デイトレード銘柄
- 3382 セブン&アイ・ホールディングス
- 株価:2,155.5→2,239.5
- 収支:-1,600円
- 根拠:前日に伊藤忠商事による買収提案の断念報道で株価が下落。反発を狙ってエントリーしましたが、タイミングが遅く損失につながりました。
2025年2月の収支報告
楽天証券
今月の最大の敗因はGENDA(9267)です。2月26日の記事株価が横ばい状態で推移し、上昇の兆しが見られなかったにも関わらず、損切りが遅れました。コツコツ積み上げた利益を帳消しにするような損失で、リスク管理の重要性を再認識しました。
SBI証券
買い増し銘柄
- 167A リョーサン菱洋
- 1605 INPEX
- 1852 淺沼組
- 5406 神戸製鋼所
- 7272 ヤマハ発動機
- 8058 三菱商事
- 8904 AVANTIA
- 8917 ファースト住建
- 9432 NTT
これらの銘柄は、株価下落の為買い増しを行っています。
- 261A 日水コン
- 1719 安藤・間
- 1812 鹿島建設
- 4204 積水化学工業
この4銘柄は水道インフラ関連銘柄として購入しました。特に、安藤・間は高配当であることから、今後も積極的に購入を検討しています。
売却銘柄
- 2117 ウェルネオシュガー
- 1928 積水ハウス
- 5401 日本製鉄
売却の理由は、受取配当金よりも含み益が上回ったこと、株価の下落、または目標株価に到達しなかったことです。特に、日本製鉄に関しては、USスチールの買収問題が進展しないことから、一旦売却を決断しました。状況を見ながら、再度の購入も検討していきます。
今月の売買により、年間配当金は95,274円(先月比:6,969円)、利回りは4.01%となりました。
反省点|期待と現実のギャップに要注意
リスク管理の甘さ
全体として、情報収集の精度と損切りラインの設定が不十分。来月は業績・需給の両面からより慎重な判断を意識します。
過度な期待の落とし穴
GENDA株に対する期待が高すぎ、損切り判断を誤りました。法人税支払い開始やEPS減少予想など、業績リスクを軽視していました。
エントリーの遅さ
セブン&アイはニュースを確認してからの反発狙いでしたが、判断が遅くタイミングを逃しました。
2025年2月のまとめ
2025年の2月の収支報告楽天証券
デイトレの合計収支(2月17日~2月28日):-20,450円
2月の累計収支(2月1日~2月28日):-17,360円
SBI証券
スイングの合計収支(2月17日~2月28日):0円
2月の累計収支(2月1日~2月28日):+2,074円
配当・分配金(楽天+SBI):+19,753円
トータル収支:+4,467円
▶ 2月第3週 | 2月第2週
2025年の各月の収支報告
楽天証券での累計収支(1月~2月):-34,540円
SBI証券での累計収支(1月~2月):+2,074円
配当・分配金(楽天+SBI):+41,926円
トータル収支:+12,195円
▶ 1月の収支報告 | 2024年の収支報告