少額から始められて、しっかりリスク分散もできる――そんな魅力を持つ「S株」投資。1株単位で気軽に株式を購入できる仕組みを活用すれば、資金に余裕がなくても自分だけのポートフォリオをコツコツと作り上げることができます。この記事では、S株による少額投資で安定収入を目指す方法や、高配当株を取り入れた分散投資術について、実際の保有銘柄も交えてわかりやすく解説していきます。
少額から分散投資で目指す安定収入
S株(単元未満株)投資とは、1株単位で株を購入できる仕組みのことで、まとまった資金がなくても投資をスタートできるのが最大の魅力です。少額でも複数銘柄に分散投資ができるため、投資リスクを抑えつつ、安定したインカムゲイン(配当収入)を狙えるスタイルとして、特に初心者の方におすすめです。
たとえば高配当株を1株ずつ買い集めていけば、無理のない範囲で「自分だけの分散ポートフォリオ」が作れます。これがまさに、小さく始めて大きく育てるS株投資の醍醐味なんです。
S株投資の主なメリット
- 1株から購入できる
数万円の資金がなくても、気になる企業に1株から投資が可能です。まずは少しずつ市場に慣れていきたい方にぴったり。 - 業種の分散がしやすい
「食品」「銀行」「自動車」「通信」など、幅広い業種に分けて投資することで、どこかの業績が落ち込んでも全体への影響を抑えることができます。 - 高配当銘柄も狙える
1株から購入できるため、普段は手が出しにくい高配当株にもアクセス可能。効率的に配当を積み上げる戦略がとれます。 - 運用コストが低め
証券会社によってはS株の手数料が安く設定されており、手軽かつ経済的に運用が続けられます。
ポートフォリオ構築のポイント
少額投資でも堅実に資産形成を進めるには、S株を使って下記のような工夫をしてみましょう。
定期的なリバランスを行う
株価や企業の業績に応じて、ポートフォリオを定期的に見直すことで、健全な運用状態を保つことができます。
業種バランスを意識する
たとえば「銀行と製造業だけ」のような偏りは避け、複数の業界に分散させて安定性を確保しましょう。
高配当株を取り入れる
特に配当利回りの高い企業を選ぶことで、投資効率がアップします。長期保有にも向いています。
業種分散の一例
以下のように、さまざまな業種にまたがって銘柄を保有することで、リスクを分散させた投資が可能です。
- 輸送用機器:トヨタ自動車、本田技研工業
- 銀行業:三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ
- 食品:日本たばこ産業、日本ハム
- 不動産:三井不動産、サムティ
- 電力・ガス:東京電力
このように構成すれば、一部の業績が不調でも全体への影響を最小限に抑えることができます。
2022年2月8日時点のS株保有状況
現在の保有銘柄は、以下のとおりです。業種の偏りを避けつつ、配当利回りや企業の安定性を考慮して選んでいます。
- 4063 信越化学工業(化学)
- 4668 明光ネットワークジャパン(サービス業)
- 5401 日本製鉄(鉄鋼)
- 6981 村田製作所(電気機器)
- 7283 愛三工業(輸送用機器)
- 8008 ヨンドシーホールディングス(小売業)
- 8904 AVANTIA(不動産業)
- 9101 日本郵船(海運業)
- 9436 沖縄セルラー(情報・通信業)
今後もこのポートフォリオを土台にしながら、少額での積立と分散投資を継続していきます。1株ずつでも地道に投資を重ねることで、将来的には安定した資産形成につながるのがS株投資の魅力です。