最近の市場動向を背景
ここ数日、日経平均株価が28,000円台に復帰し、強い推移を見せています。しかし、地政学的リスクが高まる中で、相場は上下どちらにも大きく動く可能性があります。こうした状況では、上昇しやすい銘柄と下落しやすい銘柄を推測し、慎重にトレードを行う必要があります。
トレードの内容
今日のトレードは、普段監視している銘柄リストから選びました。エントリー時点では、比較的安値で購入できたため、当初の判断は良好でした。しかし、トレードで最も難しいのは、利確(利益確定)のタイミングです。実際に、今日はある価格帯で厚い売り板が出現し、株価の上昇が停滞しました。その結果、しびれを切らして利確した直後、株価は再度上昇を開始するという経験をしました。
- 8002 丸紅(1,461.5→1,457.0)
- 1605 INPEX(1,460→1,461)
このようなシナリオは多くのトレーダーが直面するジレンマですが、以下の要因が影響している可能性があります。
- アルゴリズム取引の影響:近年、AIやアルゴリズムによる自動取引が増加しており、一定の売買条件を満たした際に大量の注文が実行されることがあります。これにより、株価が一気に動く場面が発生し、個人投資家が予測するタイミングでの売買が困難になることがあります。
- 機関投資家の動向:機関投資家は、大量の資金を持ち、特定の価格帯で買い増しを行うことがあります。多くの個人投資家が売却したタイミングで機関投資家が買い注文を入れることで、株価が上昇する場合があります。
- 投資家心理の影響:多くの個人投資家が似たタイミングで売買を行うため、売却後に株価が上がるのを見て後悔することがよくあります。この心理的な反応が次回のトレードにも影響し、逆の行動を取ってしまうことが多いです。
- テクニカル指標の影響:多くの投資家がサポートラインやレジスタンスラインなどのテクニカル指標を基に売買を行うため、これらのラインで反発が起こりやすくなります。その結果、売却後に株価が上昇することが頻繁に見られます。
- 市場の流動性:流動性の低い銘柄では、少量の売買注文でも株価が大きく動くことがあります。売却後、少数の買い注文が入ることで株価が再び上昇することがあります。
これらの要因が絡み合い、売却後に株価が上昇する現象が起こり得ます。こうした状況では、感情に流されず、計画的にトレード戦略を立てることが重要です。自分の描いたシナリオ通りにトレードが進んだ場合、その後の株価変動に対して過度に感情的になるのではなく、「シナリオ通りに成功した」と考えることで、次回のトレードにも冷静に対応できるでしょう。