市場の雰囲気が一変して株価が戻り始める中、どのような基準でエントリー判断をすれば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。前夜の米国市場ではエネルギー供給への懸念が和らいだことで原油価格が下落し、米長期金利が低下したことが株式市場の支えとなりました。この安心感から日本市場でも朝方のハイテク株安を通過した後に買い戻しが広がり、値上がり銘柄が8割を超える堅調な展開を見せています。こうした外部環境の連動性を知ることは、日々の取引判断を磨く上で非常に重要です。
本記事では、米国市場から日本市場へつながる一日の相場展開を整理するとともに、楽天証券でのデイトレードとSBI証券での積立・スイング投資のリアルな売買動向をまとめています。また、エントリーのタイミングや心理的な葛藤に関する個人的な反省点も詳しく記述しました。なお、本文内に記載している各トレード銘柄の銘柄名には、本日取引したそれぞれの銘柄に関する過去の取引記録へアクセスできるリンクを設定しています。気になる銘柄の推移を振り返りたい際にご活用ください。
毎日の相場環境の変化を丁寧に振り返り、自身のトレードにおける課題を整理することは、投資家として一歩ずつ成長するために欠かせないプロセスです。市場の流れを正しく把握し、次の取引に向けた投資判断の精度を高めていきたいとお考えの方は、ぜひ本日の記録を参考にしてみてください。
2026年7月27日の市況|原油高一服と金利低下が支えるもハイテク株は不透明感から続落
主要指数(7月27日時点)
日経平均:64,931.19(+320.04)
TOPIX:4,066.07(+54.76)
NYダウ:51,947.25(+235.60)
NASDAQ:24,975.82(-161.87)
S&P500:7,411.98(+3.68)
米国市場(7月24日)
24日の米国市場は、主要指数によって明暗が分かれるまちまちの展開となりました。優良株で構成されるNYダウは前日比235.60ポイント高の51,947.25ドルと3日ぶりに反発して取引を終えています。一方で、ハイテク株の割合が高いNASDAQは前日比161.87ポイント安の24,975.82ポイントと3日続落となりました。幅広い銘柄で構成されるS&P500は前日比3.68ポイント高の7,411.98ポイントと小幅に上昇し、全体としては方向感を探る一日となったようです。
為替や商品市場の指標を見ていきますと、前日まで高騰していたWTI原油先物価格は1バレルあたり89.04ドル付近まで反落し、原油高によるインフレ再燃への懸念が和らぎました。米10年債利回りは4.67%へと低下し、市場の警戒感を示すVIX恐怖指数も17.9付近まで落ち着きを見せています。また、外国為替市場におけるドル円相場は1ドル=163.86円近辺で取引され、底堅い推移となりました。原油価格の下落や長期金利の低下が、株式市場全体の底支え要因として機能したと考えられます。
市場を動かした大きな材料として、中東情勢に関する報道が挙げられます。パキスタンが米国とイランの和平協議再開に向けて仲介を模索しているとの観測や、米英がホルムズ海峡の船舶航行保護について協議していると伝えられ、エネルギー供給リスクへの過度な懸念が後退しました。さらに、経済指標では6月の新築住宅販売件数が市場予想を上回る好結果となり、景気の底堅さが確認されたことも安心感につながっています。これらを受けて、セールスフォースやIBM、ベライゾンなどの主要銘柄が買われ、NYダウの上昇を強力に牽引しました。
その一方で、ハイテク銘柄を中心に下落圧力が続いた背景には、大手IT企業による巨額のAI関連投資に対する収益性の懸念が存在します。マイクロンテクノロジーやインテル、アドバンスト・マイクロ・デバイシズなどの半導体関連株が売られたほか、トランプ政権が欧州連合からの輸入品に対して新たな追加関税を課す方針を示したことも、投資家の心理的な重荷となりました。週末を控えた市場では、リスクを警戒する売りと割安感からの買い戻しが交錯する結果となっています。
米国市場全体のまとめ
1.NYダウが3日ぶりに235.60ポイント反発した一方でNASDAQは3日続落となるなど、主要指数はまちまちの動きとなった。
2.パキスタンによる和平仲介の模索や米英の海峡安全協議の報道により、一時高騰していた原油価格が反落した。
3.中東をめぐる過度な地政学リスクが和らぐ中で米10年債利回りが低下し、投資家心理の冷え込みが一服した。
4.6月の米新築住宅販売件数が市場予想を上回り、米国の住宅市場や内需の底堅さが意識された。
5.AI関連投資における将来の収益性に対する不透明感や米国の対EU追加関税方針が、ハイテク株の重荷となった。
日本市場(7月27日)
前夜の米国市場で主要指数が落ち着きを見せたものの、ハイテク関連銘柄を中心に調整が続いた動きに伴い、日本市場でも寄り付き直後は買いが先行して始まりました。しかし、米国の半導体銘柄の下落を受けた警戒感から、東京エレクトロンやアドバンテストといった主要ハイテク株に売り圧力がかかり、買い一巡後の日経平均は前日比でマイナス圏へ沈む場面が見られるなど、序盤は不安定な値動きとなりました。
その後は下値を叩く動きが一巡すると押し目買いが入る展開となり、日経平均は前週末比320.04円高の64,931.19円と反発して本日の取引を終えました。あわせて、幅広いセクターに買戻しの動きが広がったことでTOPIXも前週末比54.76ポイント高の4,066.07ポイントと大幅に上昇し、日経平均を上回る堅調な伸びを示しました。
東証プライム市場の売買代金は9兆3,556億円となり、活発な商いが引き続いています。銘柄の騰落状況を見ると、値上がり銘柄数は1,397銘柄と全体の8割以上を占めたのに対し、値下がり銘柄数は139銘柄、変わらずは22銘柄となり、市場の広範な銘柄に買いが届く地合いとなりました。
セクター別では、全33業種のうち空運やその他製品、サービス、輸送用機器など29業種が上昇した一方、非鉄金属や鉱業、化学などの4業種が下落しました。個別銘柄では、指数への寄与度が高いファーストリテイリングやリクルートホールディングス、大手金融グループなどが買われて相場を支えたものの、一部の半導体関連株は戻りが重く、銘柄間での選別色がうかがえる一日となりました。
日本市場全体のまとめ
1.日経平均は前週末比320.04円高の64,931.19円、TOPIXは54.76ポイント高の4,066.07ポイントで反発した。
2.米国市場でのハイテク株調整を受けて主要な半導体関連株が売り込まれ、日経平均は一時マイナス圏へ転落する場面があった。
3.東証プライム市場では値上がり銘柄数が1,397銘柄に達し、全体の8割を超える銘柄が上昇した。
4.空運やサービス、金融株など幅広く買われ、全33業種中29業種が値上がりした。
5.東証プライム市場の売買代金は9兆3,556億円となり、高い取引水準を維持した。
トレード銘柄|売買結果と狙いの整理
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
特定口座
- 1518 三井松島ホールディングス
株 価: 2,256.0円 → 2,264.0円
約定時間: 09:06:38 → 09:07:44
収 支: +800円
狙 い: 7月22日に上方修正と増配を発表して以来、株価の上昇トレンドが続いていました。本日も朝から力強い上昇が見られたため、その波に乗る形でのエントリーとなりました。 - 3907 シリコンスタジオ
株 価: 1,302.0円 → 1,312.0円
約定時間: 09:17:42 → 09:19:14
収 支: +1,000円
狙 い: 売買代金ランキングから選定。ボラティリティが高い為、慎重にエントリーポイントを選定。 - 5253 カバー
株 価: 1,570.0円 → 1,571.0円
約定時間: 09:23:35 → 09:23:35
収 支: +100円
狙 い: ホロライブ初となるスマートフォン向けゲームがAppStoreのセールスランキングで1位を獲得したという好材料があり、株価が上向きの動きを見せていたためエントリーしました。 - 446A ノースサンド
株 価: 1,519.0円 → 1,524.1円
約定時間: 10:05:35 → 10:09:49
収 支: +510円
狙 い: 売買代金ランキングを確認し、資金の流入が見られた注目の高い銘柄として選定しました。 - 6330 東洋エンジニアリング
株 価: 2,082.0円 → 2,089.0円
約定時間: 13:09:38 → 13:42:01
収 支: +700円
狙 い: レアアースや資源エネルギー関連銘柄に活発な資金が流入している動きを確認できたためエントリーしました。 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,275.0円
数 量: +1口
合 計: 291口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 2802 味の素
株 価: 5,073.0円
数 量: +1株
合 計: 3株 - 5803 フジクラ
株 価: 4,317.0円
数 量: +1株
合 計: 15株 - 7013 IHI
株 価: 2,836.5円
数 量: +1株
合 計: 19株
売却銘柄
- なし
6月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|心理的苦手意識とエントリータイミングの難しさを痛感した一日
本日のトレードを振り返ると、銘柄ごとの相性や心理的な抵抗感がトレード結果に大きく影響したと感じています。
まずカバーのデイトレードですが、過去に負け越していて相性が悪いという苦手意識がありました。今日の上昇局面であれば勝てると判断して入ったものの、エントリー直後にわずかな下落を挟んだことで、苦手意識からくる不安が一気に膨らんでしまいました。他の銘柄であれば冷静に様子を見られる場面でしたが、トラウマから逃げるように利益が出た瞬間に利確してしまいました。結果として本日のカバーはストップ高まで買われており、大きな利益を取り損ねてしまう形となりました。
シリコンスタジオに関しては、金曜日に購入直後の急落に巻き込まれた経験がありました。そのため本日は慎重にチャートを分析し、しっかりとサポートラインを確認してからエントリーしました。ただ、そのサポートラインを見極めるのに時間をかけすぎてしまい、確認できた段階ではすでに上値を切り下げたチャート形状になっていました。結果的に利益は残せましたが、少し利確が遅れていれば含み損に転落していた可能性もある危険なトレードでした。慎重にポイントを探る姿勢も大切ですが、時には根拠を持って素早く飛び込む勇気も必要なのかもしれないと感じています。
このエントリーの遅れという課題は、後場にトレードした東洋エンジニアリングでも顕著でした。前場の段階で狙い目のエントリーポイントを定めていたものの、後場に入るとそれを上回る上昇を見せました。前場に用意したポイントは低すぎたため、そこまで下がるのを待つのは現実的ではありませんでした。しかし、後場の高い位置で買い直そうとすると「高値掴みになるのではないか」という警戒心が働き、なかなかボタンを押せずにいました。迷っている間にも株価は動き続け、ようやく判断を下して入った頃にはタイミングとしてかなり遅く、一時的に含み損を抱える厳しい展開となりました。幸い買い圧力が続いてくれたため何とか利確まで持ち込めましたが、ヒヤリとする場面でした。
本日の取引全体を通して、エントリーポイントの見極めとその判断スピードの重要性を改めて深く痛感しました。今後のトレードでは、根拠のあるポイントで迷わずに仕掛ける判断力を磨いていきたいと思います。
