2026年3月11日の日本市場は、前日の米国市場の落ち着いた動きを背景に買い戻しが優勢となり、日経平均は大きく反発する展開となりました。中東情勢を巡る緊張や原油価格の変動など、世界の市場を取り巻く材料は依然として多いものの、エネルギー価格の落ち着きやAI関連を中心としたハイテク分野への関心の高さが投資家心理を下支えしています。本記事では、3月10日の米国市場の動きと3月11日の日本市場の流れを整理しながら、その日のトレード内容とあわせて振り返っていきます。
2026年3月11日の市況|主要指数と世界市場の動向
主要指数(3月11日時点)
日経平均:55,025.37(+776.98)
TOPIX:3,698.85(+34.57)
NYダウ:47,706.51(-34.29)
NASDAQ:22,697.10(+1.16)
S&P500:6,781.48(-14.51)
米国市場(3月10日)
10日の米国市場は、主要株価指数の方向感が分かれる展開となった。終値ベースでは、NYダウが47,706.51ドルで取引を終え、前日比34.29ドル安とわずかながら下落した。S&P500も6,781.48で終了し、前日比14.51ポイント下落した。一方でNASDAQは22,697.10と小幅ながら上昇し、前日比1.16ポイント高で取引を終えている。主要3指数の動きがそろわなかったことから、市場全体としてはやや慎重な売買姿勢が続く一日となった。
この日の市場で特に意識されたのは、中東情勢を巡るニュースである。米国とイランの関係を巡る緊張の行方が市場参加者の関心を集めており、エネルギー供給への影響やインフレ圧力の高まりなどが警戒されていた。こうした状況の中で、株式などのリスク資産への積極的な買いは入りにくく、資金の一部は金や暗号資産など別の資産へ向かう動きも見られた。
また、原油市場の値動きも株式市場の雰囲気に影響を与えている。前日に大きく上昇していた原油価格はこの日反落し、ブレント原油は87ドル台まで下落する場面があった。エネルギー価格の動きはインフレ見通しや金融政策の方向性とも密接に関係するため、市場では引き続き注目材料となっている。
セクター別に見ると、テクノロジー株が比較的底堅く推移したことがNASDAQの上昇につながった。AI関連や半導体関連を中心に中長期的な成長期待が根強く、主要ハイテク銘柄が指数の下支え役となっている。ここ数か月は上昇ペースがやや落ち着いていたテクノロジー株だが、再び市場の主導役として存在感を高めるかどうかが注目される状況だ。
一方で、金融関連株の一部では利益確定の売りが出やすく、金融データ企業や取引所関連企業の下落が指数の重しとなる場面もあった。通信関連株や一部の大型ハイテク株には買いが入り、セクター間で資金の移動が見られたこともこの日の特徴といえる。結果として、NYダウとS&P500は小幅に下落し、NASDAQはわずかに上昇するなど、方向感のはっきりしない相場となった。
日本市場(3月11日)
11日の日本市場は、前日の米国市場の流れを受けながら買い戻しの動きが優勢となり、主要指数はそろって上昇して取引を終えた。終値ベースでは日経平均が55,025.37円となり、前日比776.98円高と大きく上昇した。これにより日経平均は3営業日ぶりに55,000円台を回復している。TOPIXも3,698.85で取引を終え、前日比34.57ポイント上昇と堅調な値動きとなった。
この日の日本市場を支えた要因の一つが、エネルギー市場の落ち着きである。中東情勢の緊張が意識される中で原油価格は大きく変動していたが、国際エネルギー機関(IEA)が石油備蓄の放出を検討しているとの報道が伝わったことで供給不安への警戒感がやや和らいだ。エネルギー価格の急騰は企業コストやインフレへの影響を通じて株式市場の重しとなることが多いため、その懸念が後退したことで株式市場には買い戻しの動きが広がりやすくなった。
さらに、海外のハイテク関連の材料も日本市場の追い風となった。米国企業の決算内容が市場予想を上回ったことやAI関連投資の拡大が改めて意識されたことで、半導体製造装置や電子部品関連株を中心に買いが入りやすい環境となった。これらの銘柄は日経平均への寄与度が高いことから、指数全体を押し上げる要因となっている。
もっとも、相場は終日強いわけではなかった。取引時間中には日経平均の上げ幅が一時1,400円以上まで拡大する場面もあったが、55,000円台に近づくにつれて利益確定の売りや戻り売りも徐々に増え、後場にかけて上げ幅を縮小する展開となった。直近の急落局面を経験していることもあり、投資家の間では引き続き外部環境を慎重に見極めながら売買する姿勢が続いている。
トレード銘柄|積み立てとスイングでコツコツ買い増し
楽天証券|積み立て投資
特定口座
- 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,221.0
数 量: +1口
合 計: 202口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 2914 JT +1株(合計59株)
- 5108 ブリヂストン +1株(合計13株)
売却銘柄
- なし
2月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|原油動向と市場心理を意識した銘柄選択
IEAによる石油備蓄放出の思惑が広がったことで原油価格は下落し、前日の米国市場も直近の不安定な動きと比べると比較的落ち着いた値動きとなっていた。その流れを受けた日本市場は、2月末の水準を取り戻すかのような勢いで上昇する場面が見られたものの、時間の経過とともに上昇の勢いはやや鈍化し、途中からは下落へ転じる場面もあった。それでも終値では前日比でプラス圏を維持しており、市場全体としては一定の安心感が広がった印象がある。
そのような中で今回買い増しを行ったのは、株価の戻りがやや弱い印象のあったJTと、レーティング引き下げによって調整していたブリヂストンである。特にブリヂストンは世界的なタイヤメーカーとしての競争力を持っており、中長期の成長余地を考えると引き続き注目しておきたい銘柄の一つだと考えている。今後の値動きも見ながら、焦らず少しずつ保有数量を増やしていきたいと思っている。
