2025年10月28日の株式市場は、米国では米中協議の進展とFOMC利下げ観測を背景に主要指数が過去最高値を更新。一方、日本市場では前日の急騰の反動や円高進行が重しとなり、主要指数がそろって反落しました。米中関係の緊張緩和や大型インフラ事業への関心など、グローバルな材料が今後の相場展開に影響を与える可能性があります。
2025年10月28日の市況|米中協議進展とFOMC利下げ観測が市場を左右
主要指数(10月28日時点)
日経平均:50,219.18(-293.14)
TOPIX:3,285.87(-39.18)
NYダウ:47,544.59(+337.47)
NASDAQ:23,637.16(+432.59)
S&P500:6,875.16(+83.47)
米国市場(10月27日)
27日の米国株式市場では、主要3指数が揃って終値ベースで過去最高値を更新しました。
NYダウは前日比+337.47ドルの47,544.59ドル、NASDAQは+432.59ポイントの23,637.16、S&P500は+83.47ポイントの6,875.16と、いずれも力強い上昇を見せました。
背景には、トランプ大統領と中国・習近平国家主席による首脳会談を前に、米中貿易協議が進展しているとの報道があり、投資家心理が改善。加えて、FOMCでの0.25%利下げが有力視されており、金利低下による株価支援が期待されています。
個別では、AI関連の需要拡大を受けて半導体株が堅調。クアルコムは次世代AIチップ「AI250」の投入計画を発表し、株価が急伸。エヌビディアやAMDも買われました。アップルは新型iPhoneの販売好調を受けて目標株価が引き上げられ、マイクロソフトやメタ、アルファベットも決算期待で上昇しました。
一方、バークシャー・ハサウェイは運営者の退任報道などから売りが優勢となり、素材・生活必需品セクターは軟調でした。VIX指数は15.79まで低下し、金価格は4,019.70ドルまで下落するなど、リスク選好の流れが強まりました。
日本市場(10月28日)
28日の日本市場は、前日までの急騰の反動から利益確定売りが優勢となり、日経平均は前日比-293.14円の50,219.18円で終了。TOPIXも-39.18ポイントの3,285.87ポイントと、主要指数はそろって下落しました。
前日の急騰で年初来高値を更新していたことから、短期的な調整が入りやすい状況に加え、外国為替市場で円高が進行。ドル円は一時152円台前半まで円高が進み、輸出関連銘柄に対する売りが強まりました。
また、米国の9月CPIが市場予想を下回ったことで利下げ観測が強まり、米株は上昇したものの、日本市場では為替の影響が先行し、株価にはマイナス要因となりました。
一方、米中貿易摩擦の緊張緩和や、米国で進行中の4000億ドル規模のインフラ・エネルギー関連事業に対する日本企業の関心が報じられ、今後の海外展開への期待も高まっています。
トレード銘柄|積み立てとスイングで分散投資、ヒューリック決算に注目
楽天証券|積み立て投資
- 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,173.0
数 量: +2口
合 計: 79口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 261A 日水コン +1株(合計16株)
- 2768 双日 +1株(合計3株)
- 3036 アルコニックス +2株(合計4株)
- 4502 武田薬品工業 +1株(合計3株)
- 5482 愛知製鋼 +2株(合計4株)
- 8725 MS & AD +1株(合計15株)
- 8904 AVANTIA +5株(合計155株)
売却銘柄
- なし
ポートフォリオ内の決算銘柄
- ヒューリック
本日第3四半期の決算を発表あり、経常利益の4%上方修正に加え、最高益予想の上乗せと配当増額(+3円)。株価も堅調に推移しています。株価も1,600円を境に推移していることから、今後の買い増し候補とする必要もあります。
反省点|日経平均の反落でポートフォリオも下落、ヒューリック買い増しに慎重姿勢
前日、日経平均が節目の5万円を突破したことでポートフォリオ全体も上昇しましたが、本日はその反動で大きく下落。保有銘柄も昨日の上昇分を打ち消すような展開となりました。
ヒューリックは決算発表を受けて株価が堅調に推移しており、長期的には上昇トレンドを維持しています。株主優待の最低取得株数である300株まで買い増しを進めたい意向はあるものの、現状では含み損銘柄や値下がりしたタイミングでの買い増しを優先しているため、なかなか手が伸びない状況です。
今後は、タイミングを見極めつつ、優待や配当などの中長期的なメリットも踏まえた戦略的な買い増しを検討していく必要があります。
