米国市場が反発したにもかかわらず、週明けの東京市場で日経平均株価が大きく下落した一方で、TOPIXがプラス圏を維持した理由をご存じでしょうか。前週末の米国株は小売り決算や経済指標の底堅さから買われたものの、SOX指数が軟調だった流れや米長期金利の高止まりが、日本の半導体やAI関連といった主力ハイテク株の上値を重くしました。さらに今週後半に控えるジャクソンホール会議や米エヌビディアの決算発表を見極めたい心理も重なり、指数寄与度の高いグロース銘柄から資金が抜け、割安感や配当利回りに着目した内需・バリュー株へと資金が向かう選別色の強い一日となりました。
本記事では、米国の主要指数や為替・金利動向が日本市場へどのように波及したのかという全体の流れをはじめ、楽天証券でのデイトレードや積立投資、SBI証券でのスイングトレードによる買い増し実績、そして取引判断の反省点まで詳しくまとめています。なお、本文に記載している各トレード銘柄の銘柄名には、本日取引したそれぞれの銘柄に関する過去の取引記録へアクセスできる過去記事リンクを設定していますので、これまでの売買経緯も合わせて振り返っていただけます。日々の値動きの裏にある構造を紐解きながら、ご自身の投資判断や戦略のアップデートにぜひお役立てください。
2026年8月24日の市況|日経平均はハイテク軟調で続落もTOPIXはプラス圏を維持
主要指数(8月24日時点)
日経平均:65,528.09(-488.27)
TOPIX:4,073.29(+6.00)
NYダウ:53,277.01(+517.80)
NASDAQ:26,180.46(+113.29)
S&P500:7,674.37(+33.21)
米国市場(8月21日)
週末の米国市場は、市場予想を上回る良好な企業決算や米国の底堅い景気動向を示す経済指標が好感されたことに加え、前営業日の大幅な下落に対する自律反発狙いの押し目買いが幅広いセクターに入り、主要3指数がそろって反発して取引を終えました。NYダウは前営業日比で+517.80ポイントの53,277.01ポイント、NASDAQは+113.29ポイントの26,180.46ポイント、S&P500は+33.21ポイントの7,674.37ポイントと、それぞれ堅調な推移を見せました。一部の小売り関連企業による決算内容がポジティブに受け止められたことや、中東情勢をめぐる過度な警戒感が一時的に和らいだことも、投資家のリスク許容度を高める安心材料につながったと考えられます。
債券市場においては、米8月総合PMIなどの重要指標が市場予想を上回る強い結果となったことを受けて、米10年債利回りは+0.040%、4.738%と上昇しました。為替市場のドル円は、米長期金利の上昇や日米金利差の拡大を意識したドル買いが優勢となり、1ドル159円近辺までドル高・円安が進む展開となっています。金利上昇局面ではあったものの、景気後退への過度な懸念が後退したことで、株式市場への重荷は限定的なものにとどまりました。
商品市場に目を向けますと、WTI原油先物は1バレル-0.89ドル、86.18ドルと落ち着いた推移で取引を終えています。原油高に伴うインフレへの警戒感が意識される場面はあったものの、投資家の不安心理を示すVIX恐怖指数は-0.88ポイント低下し15.13となり、市場全体ではリスクを選好しやすい地合いが整っていました。
今後の米国市場におきましては、今週後半に予定されているジャクソンホール会議での米連邦準備制度理事会(FRB)高官による講演や今後の金融政策に関する発言が最大の注目イベントとなります。また、主要ハイテク企業の決算発表や各種物価指標の公表も控えているため、金利水準と企業業績のバランスを慎重に見極める展開が続くとみられます。
米国市場全体のまとめ
1.NYダウは517.80ポイント高となり、NASDAQやS&P500も含めて主要3指数がそろって反発した。
2.小売り関連企業の良好な決算発表や底堅い経済指標が好感され、前日の下落に対する自律反発狙いの買いが優勢となった。
3.中東情勢への過度な警戒感が一時的に和らいだことで投資家心理が改善し、VIX恐怖指数も15.13へと低下した。
4.米8月総合PMIが予想を上回り米10年債利回りは4.738%へ上昇、日米金利差からドル円は1ドル159円近辺まで円安が進んだ。
5.今週後半に控えるジャクソンホール会議でのFRB高官講演やハイテク決算を見極めたい雰囲気が意識された。
日本市場(8月24日)
前週末の米国市場では主要な株価指数が上昇した一方で、半導体関連株で構成されるSOX指数が反落した流れが、週明けの日本市場におけるハイテク株への売り圧力として波及しました。さらに米国の長期金利が高止まりを続けている状況から、高PER(株価収益率)のグロース株に対する割高感が意識され、週明けの日本市場はAI・半導体関連の主力銘柄を中心に軟調な滑り出しとなりました。
2026年8月24日の日経平均の終値は前営業日比488.27円安の65,528.09円となり、続落して取引を終えています。日中の値動きを振り返りますと、前場こそ前週末終値近辺の狭いレンジ内でもみ合う展開が見られたものの、後場に入ると先物主導のまとまった売りに押される形で下げ幅を広げました。これに対してTOPIXの終値は前営業日比6.00ポイント高の4,073.29ポイントと小幅ながらプラス圏を確保しており、主要指数間で対照的な値動きとなっています。
東証プライム市場の売買代金は概算で7兆636億円、売買高は18億8,234万株となりました。銘柄別の騰落状況を見ますと、値上がり銘柄数が843銘柄(全体の約54%)に達したのに対し、値下がり銘柄数は662銘柄にとどまり、市場全体としては買い優勢の銘柄が多い結果となっています。業種別では全33業種中20業種が上昇し、サービス業や建設業、その他製品、卸売業などが堅調に推移した一方、鉱業や情報・通信業、保険業などは下落しました。個別銘柄では、アドバンテストやソフトバンクグループ、キオクシアホールディングスなどが日経平均を大きく押し下げた反面、東京エレクトロンやリクルートホールディングスなどには押し目買いの動きも見られました。
日本市場独自の要因としては、今週後半に予定されている米エヌビディアの決算発表を見極めたいとする思惑が強く、主力ハイテク株への積極的な上値追いを手控える雰囲気が見られました。また、アジア市場において韓国総合株価指数(KOSPI)が軟調に推移したことも投資家の慎重姿勢につながったと考えられます。地政学リスクに伴う原油相場の高止まりやインフレ懸念が根強いなかでも、配当利回りや割安感に着目した資金が内需株やバリュー株へ流入しており、日経平均の下げに対してTOPIXが下値を支えられる構図となりました。
日本市場全体のまとめ
1.日経平均は488.27円安と続落した一方、TOPIXは6.00ポイント高と小幅に反発し指数間で明暗が分かれた。
2.前週末の米国市場でSOX指数が反落した流れを受け、指数寄与度の高いAI・半導体関連株を中心に売りが先行した。
3.今週後半に控える米エヌビディアの決算発表を見極めたいとの思惑から、主力ハイテク株への積極的な買いが見送られた。
4.原油相場の高止まりやアジア市場の軟調推移が警戒されたものの、配当利回りや割安感に着目した資金が内需・バリュー株へ流入した。
5.東証プライム市場では全体の約54%にあたる843銘柄が値上がりし、個別銘柄ベースでは買い優勢の展開となった。
トレード銘柄|
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
特定口座
- 593A ティアフォー
株 価: 1,144.0円 → 1,149.0円
約定時間: 09:15:58 → 10:01:33
収 支: +500円
狙 い: 前週からの強い上昇トレンドが継続しており、本日も寄り付きから買い優勢のモメンタムが見られたため、短期的な上昇の波に乗る狙いでエントリー。 - 5016 JX金属
株 価: 3,858.0円
約定時間: 10:20:55
狙 い: 板の厚みと出来高が十分にあり流動性が高いため、デイトレードにおいてスムーズな売買と値幅取りに適していると判断してエントリー。 - 563A GXNAS100Dカバコ
株 価: 1,045.0円
数 量: +3口
合 計: 13口

SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 5803 フジクラ
株 価: 5,016.0円
数 量: +1株
合 計: 18株 - 7327 第四北越フィナンシャルグループ
株 価: 2,444.0円
数 量: +1株
合 計: 33株
売却銘柄
- なし
7月末時点でのポートフォリオはこちらを参照してください。
反省点・総括|週明け特有の心理的不安と利確・損切りルールの徹底についての振り返り
週の初めということもあり、市場に向き合う意欲自体は十分にあったものの、土日の2日間相場から離れていたことでトレードの感覚に若干の迷いや不安を抱えた状態でのスタートとなりました。そうした心のブレがある中でティアフォーの取引に臨んだ結果、エントリー直後に一時含み損を抱える展開となってしまいました。最終的には株価が持ち直してプラスで利益確定できたものの、週明けの第1トレードとしては判断の迷いが見られ、決してすっきりとしたエントリーとは言えませんでした。
それでも今週のリズムを作り、相場の感覚をしっかり取り戻す必要があると感じて次の銘柄選定へと移り、流動性の高さを評価してJX金属へエントリーしました。しかし約定直後にわずかな上昇を見せた局面で素早く利確することができず、その後は軟調な値動きが続いて下落の一途をたどる形となりました。設定していた損切りラインには達していなかったため一旦様子見としましたが、反発のきっかけを掴めないまま含み損を抱えて持ち越すことになってしまいました。週明け特有の焦りやブランクから生じる心理的な隙を抑え、利確ポイントの明確化と冷静な損切り判断を改めて徹底していきたいと感じた一日でした。
【トレード物語#30】激しい明滅が息絶えた盤面。迷宮の奥底から手繰り寄せる、セフィロトの樹の根元に眠る朝の残像
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