2025年10月30日の株式市場は、米国ではFOMCの利下げ決定とAI関連銘柄の上昇が注目され、日本では日銀の政策維持と企業の大型取引が話題となりました。為替や金利の変動が投資判断に影響を与える中、ポートフォリオでは利回りとタイミングを重視した運用が続いています。市場の動きと個別銘柄の決算を踏まえ、今後の投資戦略を見直す一日となりました。
2025年10月30日の市況|主要指数はまちまち、ナスダックは最高値更新
主要指数(10月30日時点)
日経平均:51,325.61(+17.96)
TOPIX:3,300.79(+22.55)
NYダウ:47,632.00(-74.37)
NASDAQ:23,958.47(+130.98)
S&P500:6,890.59(-0.30)
米国市場(10月29日)
10月29日の米国株式市場は、FOMCが予想通り0.25%の利下げを決定したものの、12月の追加利下げに対する慎重な姿勢が示されたことで、終盤にかけて売りが優勢となりました。NYダウは前日比74.37ドル安の47,632.00ドルで取引を終え、反落。一方、NASDAQは130.98ポイント高の23,958.47で過去最高値を更新しました。
パウエル議長の「12月の利下げは既定路線ではない」との発言を受け、米国債利回りが上昇。ドル円は一時153円台まで上昇する場面も見られました。
個別では、エヌビディアが時価総額5兆ドルを突破し、AI関連銘柄としての存在感を強めました。マイクロソフトはクラウド事業の好調が寄与し、決算発表後に株価が上昇。メタ・プラットフォームズは利益率の低下懸念から売られ、GoogleはAI需要の強さから時間外取引で買われる展開となりました。
日本市場(10月30日)
10月30日の日本市場は、日銀の金融政策決定会合を受けて落ち着いた展開となりました。日経平均株価は前日比17円96銭高の51,325円61銭で引け、2日連続で過去最高値を更新。半導体やAI関連銘柄への買いが相場を支えました。
日銀は政策金利を0.5%程度で据え置くことを決定し、6会合連続の維持となりました。展望レポートでは2025年度の実質GDP見通しが小幅に上方修正され、景気回復への期待感が広がっています。
為替市場では、円が対ドルで152円96銭まで下落する場面もありました。これは米国の利下げ観測が後退したことと、日銀の政策維持が影響しています。
企業動向では、NECが米CSG Systemsを約28.9億ドルで買収する方針を発表。住友商事もSCSKを完全子会社化する約8,817億円のTOBを実施するなど相次ぎました。
トレード銘柄|積立・スイングで銘柄分散、買い増し中心の運用
楽天証券|積み立て投資
- 8729 ソニーフィナンシャルグループ
株 価: 150.0
数 量: 100株
合 計: 200株 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,174.0
数 量: +2口
合 計: 81口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 261A 日水コン +1株(合計18株)
- 3861 王子ホールディングス +10株(合計20株)
- 4208 UBE +1株(合計30株)
- 7272 ヤマハ発動機 +1株(合計155株)
- 8725 MS & AD +2株(合計17株)
- 8904 AVANTIA +5株(合計165株)
売却銘柄
- なし
本日のポートフォリオ内の決算銘柄
- 2768 双日
双日は上期最終で2%増益となり、高配当・割安銘柄として今後の買い増しを検討。 - 2914 JT
今期最終を14%上方修正し、配当も増額。PTSで株価が上昇しているものの、現時点では追加購入を控える方針。 - 3861 王子ホールディングス
上期経常を20%下方修正。含み損が拡大しているが、減配はなく利回りが上昇しているため、チャートを見ながら追加を検討。 - 4204 積水化学工業
ペロブスカイト太陽電池関連として将来性を見込むが、株価の動きに慎重姿勢。 - 4502 武田薬品工業
今期最終を33%下方修正したが、高配当銘柄として今後の追加購入を視野に入れています。
反省点・総括|利回りとタイミングを見極め、NISA活用も視野に
ソニーフィナンシャルグループは前回と同値で購入できたことから、今後はNISA口座への切り替えも視野に入れています。ポートフォリオ全体では日経平均が軟調ながらも資産はプラスで推移。コマツは決算で5%の上方修正を発表したものの、株価は下落。利回りが初回購入時より低いため、現時点での買い増しは見送り、今後の動向を注視する方針です。
