株式市場が午前9時に始まっても、夜勤明けの退勤は9時30分。寄り付き直後の値動きを確認できない状況で、株式投資の売却タイミングをどう判断すればよいのでしょうか。2022年2月当時、介護職の夜勤と投資を両立するうえで、限られた時間が大きな課題となっていました。
当時は三井物産を含み益の状態で保有しており、利益をいつ確定するかが悩みの一つでした。保有ETFの判断材料として米国市場の動向にも目を向け、NYダウやNASDAQ、S&P500の終値、PTSの値動き、企業のIR情報などを確認していました。
仕事中に相場を追えないからこそ、事前の売却計画と注文方法の理解が欠かせません。指値注文の特徴や、初心者時代に経験した株価変動への不安にも触れながら、夜勤という勤務環境で投資に向き合っていた当時の工夫と課題を振り返ります。
不安と期待が入り混じる朝の相場|夜勤明けの売却判断
2022年当時、三井物産の株を含み益の状態で保有していました。株価が上昇していることは喜ばしいものの、利益をいつ確定するべきかという判断には、いつも悩まされていました。
特に難しかったのが、夜勤と株式市場の取引時間との兼ね合いです。
勤務では、夜勤が終わるのは午前9時30分。東京株式市場は9時から取引が始まるため、最も値動きが活発になりやすい寄り付き直後の30分間を確認できませんでした。
仕事を終えてスマートフォンを開くと、保有銘柄の株価が予想以上に上昇していることもあれば、反対に下落していることもあります。
含み益がある銘柄なら、なおさら「どうか上がっていてほしい」と願いたくなるものです。しかし、株価は個人の期待どおりには動きません。
相場をリアルタイムに確認できないからこそ、事前に売却の目安を決め、仕事を終えたあとに慌てて判断しないための準備が必要だと感じていました。
ETFと米国市場の影響を読む
個別株だけでなく、保有しているETFの値動きにも注意を向けていました。
ETFは投資対象によって値動きの特徴が異なりますが、米国株式市場の影響を受ける商品では、前日のNYダウやNASDAQなどの動向が翌日の判断材料になります。
米国市場が大きく上昇していれば、日本市場にも好影響が及ぶのではないかと期待します。一方、大幅に下落した場合は、保有するETFへの影響が気になります。
ただし、米国市場が上昇したからといって、翌日の日本市場や保有ETFも必ず値上がりするわけではありません。為替や国内市場の状況などによって、実際の値動きは変わります。
そこで意識していたのが、購入時点から売却の目安を考えておくことでした。
特に含み益のある三井物産については、どの程度の利益を確保したいのか、反対に株価が下落した場合はどう対応するのかを、あらかじめ考えておく必要があります。
夜勤によって取引開始直後の値動きを確認できない以上、相場が始まってから慌てて売買を判断するよりも、事前に出口戦略を考えておくほうが落ち着いて対応できると感じています。
夜勤中でもできるリサーチとは?
株式市場を常に確認できなくても、仕事に支障のない休憩時間などを利用して、翌日の取引に向けた情報収集は可能です。
当時は、主に次の情報を確認していました。
- PTS(私設取引システム)の値動き:通常の取引時間外における株価の動きを参考にする。
- 米国市場の主要指数:NYダウ、NASDAQ、S&P500の終値を確認し、海外市場の方向感を把握する。
- 保有銘柄のIR情報やニュース:企業業績や発表内容を確認し、保有を続けるかどうかの判断材料にする。
こうした情報は、翌日の株価を正確に予測するためではなく、起こり得る値動きに備えるためのものです。
また、売却したい価格が決まっている場合は、事前に売り指値注文を設定することも考えています。
指値注文であれば、指定した価格以上で売却する条件を設定できます。ただし、株価が指定価格に届かなければ約定しないため、注文を出しておけば必ず売却できるわけではありません。
特に損失を抑えるための売却については、通常の売り指値とは異なる注文方法が必要になる場合があります。
相場を確認できない時間があるからこそ、注文方法の特徴を理解し、利益確定と損失への対応を事前に考えておくことが重要だと感じています。
初心者にありがちなメンタルの浮き沈み
株式投資を始めたばかりの頃は、株価のわずかな変動にも大きく反応していました。
株価が上昇すれば利益が増えることを喜び、反対に下落すれば、このまま損失が膨らむのではないかと不安になる。そんな感情の浮き沈みを繰り返していました。
特に、仕事を終えてから株価を確認する場合は、それまでの値動きを把握できていないため、目の前の株価だけを見て売買を判断してしまうことがあります。
しかし、一時的な値動きに反応して売却した結果、その後に株価が上昇することも考えられます。反対に、含み益があるからと安心して保有を続けた結果、利益が減少する可能性もあります。
大切なのは、売却したあとの値動きをすべて当てることではなく、購入時に考えた投資目的や売却方針に沿って判断することだと考えています。
夜勤という勤務環境では、相場を確認できる時間が限られます。それでも、事前に情報を整理し、利益確定や損失への対応を考えておくことで、感情に左右される場面を減らせるのではないでしょうか。
投資を始めて間もない当時は、まだ売却判断に迷うことも多くありました。三井物産の含み益をいつ確定するかという悩みも、その一つです。
今後も実際の売買を通じて経験を積みながら、仕事と株式投資を無理なく両立できる方法を模索していきたいと考えています。勤という限られた環境でも、しっかりとした事前準備と継続的な情報収集で、落ち着いた投資スタイルを築くことができると実感しています。


