2026年10月29日の日本市場は、日経平均株価が前日比705.28円高の64,659.47円となり、3営業日続伸しました。アドバンテスト(6857)が好決算と大規模な自社株買いを材料に急騰し、指数の上昇を牽引しました。一方、東証プライム市場では値下がり銘柄がやや優勢となり、市場全体の強さにはばらつきが見られました。
前日の米国市場では、FOMCによる政策金利の据え置きや半導体関連株の上昇を背景に、主要3指数がそろって続伸しました。ただし、原油高や追加利上げ観測が引き続き警戒されています。
本日は、三菱HCキャピタル(8593)を1株、GXNAS100Dカバコ(563A)を1口買い増しました。この記事では、日米市場の動向と売買判断を振り返るとともに、JT・野村不動産ホールディングス・武田薬品工業・コマツの決算内容と今後の保有方針を整理します。
この記事の3つのポイント
2026年10月29日の日本市場と取引記録です。米国の主要3指数は10月28日の終値を使用しています。
2026年10月29日の市況|日経平均705円高、アドバンテストの好決算が相場を牽引
| 主要指数|10月29日時点(米国は10月28日) | ||
|---|---|---|
| 指数 | 終値 | 前日比 |
| 日経平均 | 64,659.47円 | +705.28円 |
| TOPIX | 4,003.28 | +11.57 |
| NYダウ | 52,475.10ドル | +97.53ドル |
| NASDAQ | 26,549.85 | +72.04 |
| S&P500 | 7,743.98 | +21.38 |
主要指数:国内2指数は10月29日、米国3指数は10月28日の終値。緑字は上昇、青字は下落を示します。
米国市場(10月28日)
10月28日の米国市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を市場予想どおり据え置いたことを受け、主要3指数がそろって3営業日続伸しました。
SKハイニックスの好決算による半導体関連株の上昇に加え、オラクルが示した長期的な資金計画が好感されました。一方、原油高や追加利上げ観測が上値を抑え、指数の上昇幅は限定的となりました。
FOMCは政策金利を据え置き、追加利上げ観測が強まる
FRBは10月28日のFOMCで、政策金利を3.75〜4.00%に据え置くことを決定しました。
採決は10対2となり、反対した2人の委員は0.25ポイントの利上げを支持しました。声明では米国経済や雇用環境の底堅さが示された一方、インフレ率は依然として高いとの認識が維持されています。
ウォーシュFRB議長も物価安定を重視する姿勢を示しており、今回の据え置きが金融引き締めの終了を意味するわけではありません。
CMEのFedWatchによる12月会合での0.25ポイント利上げ確率は、前日の78.3%から85.0%に上昇しました。市場はFOMCの結果を大きな混乱なく受け止めましたが、今後のインフレ指標には引き続き注意が必要です。
SKハイニックスの好決算で半導体株が上昇、SOX指数は約1.8%高
韓国SKハイニックスが四半期利益の大幅な増加を発表し、AI向けメモリー半導体の需要拡大が改めて評価されました。
米国市場ではマイクロン・テクノロジー(MU)が5.9%上昇し、米国で取引されるSKハイニックス株も13.3%高となりました。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は約1.8%上昇し、4営業日続伸しました。
AI関連企業の設備投資負担には懸念が残るものの、メモリー半導体の需要拡大が実際の企業業績に反映されていることは、関連銘柄にとって前向きな材料と考えられます。
オラクルは約10.7%上昇、AI投資の資金計画が好感される
クラウド大手オラクル(ORCL)は投資家向け説明会で、2028年5月期後半にフリーキャッシュフローの黒字化を見込むと発表しました。
2029年5月期には300億ドル超のフリーキャッシュフローを目指し、2030年5月期までの追加資金調達も、既存債務の借り換えを除き200億ドル以下に抑える方針を示しています。
巨額のAIインフラ投資に伴う資金負担が懸念されていましたが、長期的な資金計画が投資家の安心感につながり、株価は約10.7%上昇しました。AI関連企業では、投資資金の回収時期やキャッシュフローの改善見通しも重要な評価材料になっています。
原油高と米長期金利の上昇が株式市場の重荷に
中東情勢の緊迫化による供給不安を背景に、WTI原油先物は前日比2.88ドル高の1バレル102.78ドルとなりました。
米10年国債利回りも約5.02%と高水準で推移しており、エネルギー価格の上昇によるインフレ再燃が警戒されています。
原油高が長期化すれば製造業や物流業のコスト増加、家計の購買力低下につながる可能性があります。また、高金利は企業の資金調達負担を増やすため、AI関連の大型設備投資や不動産事業への影響にも注意が必要です。
MicrosoftとAlphabetの決算、AI投資の収益性で明暗
10月28日の通常取引終了後には、マイクロソフト(MSFT)とアルファベット(GOOGL)が四半期決算を発表しました。
マイクロソフトはAzure事業の売上高が前年同期比48%増の331億7,000万ドルとなり、四半期のフリーキャッシュフローも186億ドルを確保しました。次四半期の業績見通しも市場予想を上回り、時間外取引では株価が上昇しました。
一方、アルファベットはGoogle Cloudの成長が続いたものの、広告売上高などが市場予想を下回り、フリーキャッシュフローは90億7,000万ドルのマイナスとなりました。巨額のAI関連設備投資による資金負担が警戒され、時間外取引では株価が大きく下落しました。
両社の決算からは、AI事業の成長率だけでなく、設備投資を支える利益とキャッシュフローの確保が株価評価を分ける要素になっていることがうかがえます。なお、両社の決算は通常取引終了後の発表であり、10月28日の主要3指数の終値には反映されていません。
米国市場のまとめ

米国市場の5つのポイント
- 主要3指数が3日続伸: NYダウは97.53ドル高、NASDAQは72.04ポイント高、S&P500は21.38ポイント高。
- FOMCは政策金利を据え置き: 3.75〜4.00%を維持。12月の追加利上げ観測は強まりました。
- 半導体関連株が堅調: SKハイニックスの好決算を受け、マイクロンが5.9%、SOX指数は約1.8%上昇。
- AI投資の収益性が焦点: オラクルの長期資金計画が好感され、大型IT決算ではキャッシュフローによって明暗。
- 原油高と高金利に警戒: WTI原油は102.78ドル、米10年国債利回りは約5.02%。インフレ再燃への懸念が残りました。
28日の米国市場は、FOMCの政策金利据え置きや半導体関連株の上昇を受け、主要3指数がそろって続伸しました。一方、追加利上げ観測や原油高が続くなか、AI関連企業への評価は収益性や資金調達負担も重視する方向に進んでいます。
今後は米個人消費支出(PCE)物価指数や7〜9月期GDP速報値に加え、大型IT企業のキャッシュフローの動向を確認したいと考えています。
日本市場(10月29日)
10月29日の日本市場では、日経平均株価が前日比705.28円高の64,659.47円となり、3営業日続伸しました。TOPIXも11.57ポイント高の4,003.28と反発し、4,000ポイント台を回復しました。
前日の米国市場でFOMCが政策金利を据え置き、半導体関連株が上昇した流れを受けて買いが先行しました。特に、業績予想の上方修正と大規模な自社株買いを発表したアドバンテスト(6857)が急伸し、日経平均の上昇を牽引しました。
ただし、韓国サムスン電子の決算を受けて半導体関連株の一角が売られる場面もあり、指数は大きく上下する展開となりました。
アドバンテストが好決算で急騰、日経平均の上昇を牽引
29日の日本市場で特に注目されたのが、半導体検査装置大手アドバンテスト(6857)の株価上昇です。
同社は28日の取引終了後、2027年3月期の通期営業利益予想を8,460億円から9,670億円に上方修正し、上限2,800億円の自社株買いを発表しました。
これを受け、29日の株価は前日比6.01%高の37,030円となりました。午前10時時点ではアドバンテスト1銘柄で日経平均を約621円押し上げており、指数上昇への寄与が際立ちました。
好決算と積極的な株主還元策が評価された一方、日経平均の上昇が特定の値がさ株に大きく依存していることも示しています。
サムスン電子の決算を受けて一時下落、その後は持ち直す
日経平均は64,126.25円で取引を開始し、午前中には64,797.33円まで上昇しました。
しかし、韓国サムスン電子の半導体部門の決算が市場予想を下回ったことを受け、半導体関連株に売りが広がりました。
後場には一時63,749.20円まで下落しましたが、その後は切り返し、午後2時19分には64,831.29円まで上昇しました。アドバンテストの好決算が買い材料となる一方、海外半導体企業の業績によって売りが強まるなど、半導体関連株が日経平均を大きく左右する一日となりました。
日立は業績上方修正でも大幅下落、決算への期待値に差
日立製作所(6501)は前日に通期業績予想の上方修正を発表したものの、29日の株価は前日比9.77%安の5,071円となりました。
7〜9月期の調整後営業利益が市場予想を100億円強下回ったほか、通期の上方修正幅も投資家の期待に届かなかったことが売りにつながったとみられます。
アドバンテストとは対照的な値動きとなり、好業績や上方修正だけでは株価上昇につながらないことが改めて示されました。決算を評価する際には、市場予想や株価に織り込まれている期待も確認する必要があると考えています。
33業種中25業種が上昇も、値下がり銘柄がやや優勢
東証33業種では25業種が上昇し、8業種が下落しました。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などの銀行株、INPEX(1605)などの鉱業株に加え、古河電工(5801)やフジクラ(5803)などの非鉄金属株が堅調でした。
一方、東証プライム市場では値上がり734銘柄、値下がり779銘柄、変わらず38銘柄となり、個別銘柄では下落がやや優勢でした。
売買代金は13兆8,657億円、出来高は41億4,801万株となりましたが、TOPIXのリバランス売買が大きく影響しています。そのため、売買代金の増加を市場全体の買い意欲の強まりと単純に判断することはできません。
日本市場のまとめ

日本市場の5つのポイント
- 日経平均は705円高で3日続伸: 64,659.47円で取引を終了。TOPIXも4,000ポイント台を回復しました。
- アドバンテストが指数を牽引: 好決算と上限2,800億円の自社株買いを受けて株価は6.01%上昇。
- 半導体株は一時不安定: サムスン電子の決算を受けて売りが広がり、日経平均は一時マイナス圏へ。
- 25業種が上昇も個別株は軟調: 東証プライムでは値上がり734銘柄に対して値下がり779銘柄。
- 日銀会合と大型決算に注目: 10月30日の金融政策判断に加え、半導体関連企業などの決算が焦点。
29日の日本市場は、アドバンテストの好決算と株主還元策を材料に日経平均が705.28円上昇しました。ただし、個別銘柄では値下がりがやや優勢となり、指数の上昇ほど市場全体が強いわけではありませんでした。
今後は10月30日の日銀金融政策決定会合や大型企業の決算を確認するとともに、日経平均だけでなくTOPIXや騰落銘柄数も踏まえ、市場の方向性を見極めたいと考えています。
トレード銘柄|三菱HCキャピタルとカバコを買い増し、保有4銘柄の決算を確認
本日は、配当収入を目的とした三菱HCキャピタルの買い増しと、取得単価の引き下げを意識したGXNAS100Dカバコの追加購入を行いました。
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
特定口座
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
本日は保有銘柄の売却を行っていません。
本日のポートフォリオ内の決算銘柄
今回の第3四半期決算は増収増益となり、売上収益は前年同期比13.6%増、営業利益は24.2%増、純利益は20.9%増加しました。通期業績予想も上方修正され、本業の収益力は堅調です。一方、海外事業の為替換算差額によって四半期包括利益は減少しました。年間配当予想272円は据え置かれています。
現在67株を保有しており、配当収入を目的とした長期保有を基本としています。利益成長と株主還元を評価する一方、為替変動や各国のたばこ規制が収益に与える影響には注意が必要です。今後の買い増しは配当の持続性と株価水準を踏まえ、慎重に判断したいと考えています。
今回の中間決算は減収減益となり、営業利益は前年同期比18.7%減、経常利益は23.2%減となりました。住宅事業は好調だったものの、都市開発事業の減益や海外事業の損失が響いています。一方、通期業績予想は上方修正され、年間配当予想44円も維持されました。
現在170株を保有しており、配当収入を目的とした長期保有を基本としています。株主還元方針は評価していますが、中間期の減益に加え、金利上昇による支払利息の増加には注意が必要です。下期の利益回復と配当の持続性を確認しながら、買い増しを判断したいと考えています。
今回の中間決算は増収増益となり、売上収益は前年同期比8.4%増、営業利益は60.4%増、純利益は171.8%増加しました。通期業績予想も上方修正されましたが、増収には円安の影響が大きく、営業キャッシュフローは減少しています。年間配当予想204円は据え置かれました。
現在15株を保有しており、配当収入を目的とした長期保有を続ける方針です。業績回復と安定的な株主還元を評価する一方、為替変動や主力医薬品の特許切れ、研究開発費の増加には注意が必要です。今後は利益成長に加えてキャッシュフローの改善を確認し、買い増しを判断したいと考えています。
今回の中間決算は増収増益となり、売上高は前年同期比14.1%増、営業利益は3.5%増、純利益は9.2%増加しました。建設機械の販売増加や円安が業績を支え、通期業績予想も上方修正されました。一方、売上高に対して利益の伸びは小さく、営業利益率は低下しています。年間配当予想190円は据え置かれました。
現在4株を保有していますが、過去に保有株の一部を売却し、投下元本は回収済みです。当初は配当目的で投資していましたが、株価上昇によって配当利回りが低下したため、現在は買い増しを見送っています。実質的に元本回収済みの状態であり、急いで保有数を増やす必要はないと考えています。
9月末時点での保有銘柄や運用状況は、こちらのポートフォリオをご参照ください。
反省点・総括|三菱HCキャピタルの買い増しと決算を踏まえた投資判断
本日は、GXNAS100Dカバコ(563A)を1,015円で1口、三菱HCキャピタル(8593)を1,300円で1株買い増しました。
三菱HCキャピタルは、配当収入の積み上げを目的とした長期保有銘柄です。昨日に続く購入となりましたが、前日に買ったという理由だけで追加購入を避ける必要はないと考えています。
今回もPER・PBRや配当利回り、保有状況を踏まえ、現在の株価水準には一定の投資妙味があると判断しました。
ただし、直近の第1四半期決算では減益となっており、金利上昇による資金調達コストの増加にも注意が必要です。次回決算を控えていることから、今回は1株の購入にとどめています。
一方、GXNAS100Dカバコについては、現在の含み損と取得単価を踏まえ、段階的な買い増しを継続しています。
NASDAQ100の中長期的な成長性と分配金収入を評価していますが、カバードコール戦略には上昇局面の利益が制限される特徴があり、分配金も保証されていません。
そのため、含み損の解消を急ぐのではなく、設定した価格に達した場合に少額ずつ購入し、取得単価と保有口数のバランスを管理する方針です。
また、本日確認した保有4銘柄の決算では、通期業績予想の上方修正が見られた一方、利益率の低下やキャッシュフローの減少など、企業ごとに異なる課題も確認できました。
配当目的の長期投資では、増収増益という結果だけでなく、将来にわたって配当を維持できる収益力が重要だと考えています。
特にコマツについては、すでに投下元本を回収しており、株価上昇によって配当利回りも低下していることから、無理に買い増す必要はないと判断しています。
本日の日本市場では、アドバンテストの好決算が株価上昇につながった一方、日立は業績予想を上方修正しても大幅に下落しました。決算内容だけでなく、市場の期待との比較が株価を左右することを改めて認識しています。
今後も株価の下落や直近の購入履歴だけを判断材料とせず、企業業績と株価水準、保有目的を踏まえて投資を継続したいと考えています。
決算シーズンは短期的な値動きが大きくなりやすいため、買付余力を残しながら慎重に投資機会を見極める方針です。
実現損益
| 証券会社 | 本日の収支 | 2026年10月累計 |
|---|---|---|
| 楽天証券 | 0円 | 0円 |
| SBI証券 | 0円 | +5,788円 |
| 分配金・配当金 | 0円 | 0円 |
| 合計 | 0円 | +5,788円 |


