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【収支報告】勝率9割でも収支は赤字!?|デイトレードで学んだ2025年上半期の教訓

勝率9割でも収支は赤字!?|デイトレードで学んだ2025年上半期の教訓

2025年上半期は、トランプ大統領の関税政策による市場の混乱や、円高進行といった大きな外部要因に翻弄されながらも、自身のデイトレードと高配当株投資の収支を着実に記録し続けた半年間でした。
普段の収支報告では、投資信託の配当金やその他のインカム収入も含めて全体像をお伝えしていますが、今回はデイトレードとスイングトレードの部分にフォーカスした特別編としてお届けします。
この記事では、乱高下する相場の中で得た気づきや反省点、そして次に活かすべきポイントを、リアルな数字とともにブログ形式で振り返ります。

経済の状況|米国発の関税ショックとドル安で相場は上下動の連続に

2025年の上半期は、まさに「読めない相場」の連続でした。

特に大きな材料となったのは、トランプ大統領による大規模な関税強化。2月から4月にかけて、米国は中国、EU、カナダ、メキシコなど主要国に追加関税を連発。平均関税率は、たった数ヶ月で約2.5%から27%へと急上昇する異例の展開となりました。

この「トランプ関税ショック」をきっかけに、2月〜3月は世界中の株式市場が大きく乱高下。S&P500は4月初旬までに一時20%近く下落したものの、4月9日に一部関税措置の一時停止が発表されると流れが転換し、6月末には再び史上最高値圏に戻るという、まさにジェットコースターのような展開でした。

為替市場も荒れ模様。ドル円は年初から約10%の円高方向に振れ、米国経済の先行き不透明感が強まる中で投資家心理は揺れ動きました。

物価については今のところ大きな急騰は見られませんが、今後は「関税コストの転嫁」がインフレ圧力としてどう表れるかが焦点です。

雇用指標もやや軟調で、失業率は4.2%から4.3%へ微増。FRBは金利を4.25~4.5%で据え置いていますが、市場では「9月以降の利下げ観測」がじわりと広がってきました。

こうした「政策・為替・景気・金利」が複雑に絡み合う相場環境の中、自分自身のデイトレードにも大きな影響が出ました。

上半期の総括

楽天証券|“勝率9割”の裏に潜む課題と気づきの数々

エントリータイミングの迷い、損切り判断、ツール活用による成長など、2025年上半期のデイトレードの成果と課題を具体的な収支データとともに振り返ります。

1月2月3月4月5月6月合計
利益29,05012,6909,1509,27011,75040,150112,060
損失-46,430-30,0500-74,100-12,7500-163,330
合計-17,380-17,3609,150-64,830-1,0000-51,270

2025年上半期のデイトレードを振り返ると、いくつかの大きな課題と成長の兆しが見えてきました。

まずは、「上昇中の銘柄へのエントリータイミングの遅れ」。狙いを絞っていたにも関わらず、実際に飛び込む瞬間に躊躇してしまうことが多く、まるで長縄跳びに入れずタイミングを計り続ける小学生状態。エントリーできた頃には勢いが落ち、結果として利益が伸びずに終了…ということがしばしばありました。

次に課題となったのは、「エントリー後のメンタルと需給判断」です。以前は、逆行した瞬間に慌てて損切りしてしまうことが多かったのですが、最近では「これは一時的な押し目かも」と冷静に判断し、粘ってリバウンドを拾える場面が増えました。ただし、「押し目だと思ったら、そのままズルズル下落…」という落とし穴も何度か経験。板や出来高、相場の空気感をもっと丁寧に見極める必要があると実感しています。

4月の三菱重工業での損失は特に悔しさが残っています。トランプ関税発言による急落で損切りしましたが、その後の反発を見ると「もう少し冷静に持てたかもしれない」という思いも。とはいえ、当時の資金状況を考えると、あの判断は致し方なかったとも思います。

また、勝率アップの一因として、「スマホではなくパソコン環境での取引に集中したこと」も大きかったです。『武蔵』を活用することで、板情報やチャートをより深く把握でき、無駄なエントリーを減らすことができました。

データとしては、上半期のデイトレードは250回中、勝ちトレード226回・負け24回で勝率9割超え。ただし損益比率は0.07%と、いわゆる「超コツコツドカン型」の結果に…。

下半期は、「勝率だけでなく、利益幅も伸ばす」ことを意識し、ロット管理や利確ポイントの再設計に取り組んでいきます。

SBI証券|高配当株の積み上げと“恐怖の中で買う”実践記録

28銘柄の買い増し、9銘柄の売却を経て、予想配当額は前年比で大幅増。トランプ関税ショックをチャンスに変えた長期投資の成果をまとめています。

買い増し銘柄(計28銘柄)

▼クリックで銘柄一覧を表示
コード銘柄名買い増し株数
1605INPEX+29株
167Aリョーサン菱洋ホールディングス+12株
1719安藤・間+20株
1812鹿島建設+4株
1852淺沼組+52株
2163アルトナー+10株
261A日水コン+3株
2914日本たばこ産業+5株
4063信越化学工業+10株
4204積水化学工業+4株
4996クミアイ化学工業+10株
5020ENEOS+13株
5105TOYO TIRE+6株
5201AGC+3株
5406神戸製鋼所+57株
7272ヤマハ発動機+50株
8058三菱商事+16株
8306三菱UFJ+7株
8309三井住友トラスト+4株
8306三井住友FG+4株
8411みずほFG+4株
8725MS&AD+11株
8904AVANTIA+35株
8917ファースト住建+30株
9104商船三井+10株
9432NTT+200株
9513Jパワー+2株

半年間で28銘柄をコツコツ買い増し。銘柄はINPEXやJT、商社系からハイテク、建設株まで幅広く分散しています。

売却銘柄(計9銘柄)

▼クリックで銘柄一覧を表示
コード銘柄名コード銘柄名コード銘柄名
1928積水ハウス2117ウェルネオシュガー3132マクニカホールディングス
5020ENEOS(一部)5401日本製鉄5938LIXIL
6323ローツェ7921TAKARA & COMPANY9104商船三井

一部利益確定を行ったENEOSをはじめ、LIXILや商船三井など9銘柄を売却しました。

ポートフォリオ(6月30日時点)

▼クリックで銘柄一覧を表示
コード銘柄名保有株数
1605INPEX79株
167Aリョーサン菱洋ホールディングス22株
1719安藤・間20株
1808長谷工コーポレーション4株
1812鹿島建設4株
1852淺沼組102株
2163アルトナー20株
261A日水コン3株
2914日本たばこ産業55株
3003ヒューリック100株
4063信越化学工業20株
4204積水化学工業4株
4996クミアイ化学工業60株
5020ENEOS100株
5105TOYO TIRE26株
5201AGC3株
5406神戸製鋼所97株
6301小松製作所+10株
7272ヤマハ発動機100株
8053住友商事+10株
8058三菱商事26株
8306三菱UFJ117株
8309三井住友トラスト4株
8306三井住友FG14株
8411みずほFG4株
8725MS&AD13株
8904AVANTIA135株
8917ファースト住建60株
9432NTT900株
9433KDDI6株
9434ソフトバンク100株
9513Jパワー+2株

現時点での保有株は多岐に渡り、分散された構成となっています。特にNTTや三菱商事などの大型株を中心に据えつつ、建設・エネルギー・金融セクターにも幅広く投資中です。

2025年1月から6月にかけて、コツコツと高配当銘柄の買い増しを続けた結果、予想配当額は114,860円(前年比+26,555円)に増加。投資元本に対する利回りも4.43%(前年は3.72%)まで上昇しました。

特に春先の「トランプ関税ショック」で株価が急落した局面では、恐れずに買い向かう姿勢が功を奏しました。まさに「恐怖の中で買えた者が報われる」という、投資の真理を体現できた半年間だったと思います。

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