NYダウが400ドルを超える大幅上昇となり、その流れを受けた日本市場でも日経平均株価が30,500円台まで上昇しました。前日に約1年8か月ぶりとなる30,000円台を回復したばかりですが、その勢いは止まらず5日続伸となり、電気機器や精密機器などを中心に日本株への資金流入が続いています。さらに、米半導体大手マイクロンによる日本国内への大型投資計画も報じられ、半導体関連株には新たな材料が加わりました。
これだけ市場全体が強ければデイトレードでも利益を取りやすいように感じますが、実際のトレードはそう単純ではありません。前日から持ち越していたシェアリングテクノロジーは寄り前の板を確認して577円で売却し、わずかながら利益を確定できた一方、トラース・オン・プロダクトでは利益を狙いすぎたことが裏目に出て損切りとなりました。中長期投資ではENEOSを買い増したものの、日経平均の連騰を考えて他銘柄への追加投資は見送っています。強い相場だからこそ意識したい利益確定とリスク管理について、本日の市場とトレードを振り返りながら考えていきます。
NYダウが400ドル超上昇、日経平均も30,500円台へ
昨夜の米国市場ではNYダウが33,420.77ドルと前日比408.63ドル高となり、大幅に上昇しました。米国市場が強い動きとなったことで投資家心理が改善し、その流れを引き継いだ日本市場でも朝から買いが優勢となりました。
本日の日経平均株価は30,573.93円と前日比480.34円高まで上昇し、前日に30,000円台を回復した勢いをそのまま維持する形で5日続伸となりました。わずか数日前までは30,000円という大きな節目を突破できるのかに注目していましたが、一度その水準を超えるとさらに上値を伸ばしており、日本株の強さが目立っています。
業種別では電気機器や精密機器などが強く、半導体関連を含めたハイテク株への買いが指数を押し上げました。一方、直近の決算で増配などの材料が出ていた銀行株については目立った動きが見られず、日経平均が大きく上昇していても、すべての業種へ均等に資金が流れているわけではありません。
指数が連日上昇していると日本株全体が買われているように感じますが、実際には相場を牽引している業種や銘柄が存在します。日経平均の数字だけを追いかけるのではなく、どの業種へ資金が向かい、その背景にどのような材料があるのかまで確認することが、現在の相場を考えるうえでは重要になりそうです。
マイクロンの日本投資計画で半導体関連株に注目
半導体関連で注目したのが、米半導体大手マイクロンによる日本国内への投資計画です。次世代DRAMの生産に向けて日本国内で最大5,000億円規模を投資する計画が報じられ、日本政府も支援する方向となっていることから、日本の半導体産業にとって大きな材料になりそうです。
半導体はスマートフォンやパソコンだけではなく、自動車、データセンター、AIなど幅広い分野で必要とされる重要な部品です。海外の半導体メーカーが日本国内で生産能力を強化すれば、製造装置や素材、工場建設など周辺企業にも需要が広がる可能性があり、マイクロンだけの話として終わらない点にも注目しています。
ただし、大型投資が発表されたから関連銘柄がすべて長期的に上昇するとは限りません。テーマが注目された直後は期待だけで株価が先行することもあるため、実際にどの企業が設備投資の恩恵を受けるのか、業績へどの程度寄与するのかまで確認したうえで銘柄を選びたいと思います。
デイトレード銘柄
- 3989 シェアリングテクノロジー
株 価: 576.0円 → 577.0円
収 支: +100円 - 6696 トラース・オン・プロダクト
株 価: 542.0円 → 521.0円
収 支: -2,100円
シェアリングテクノロジーは前日に576円で購入したものの、その日のうちに売却するタイミングを逃して持ち越していました。寄り前の板を確認すると買い需要が強そうに見えたため、前日の取得価格をわずかに上回る577円に指値を設定し、その価格で売却しています。
利益としてはわずか1円の値幅ですが、前日に好決算を材料としてストップ高まで上昇していた銘柄だけに、翌日も同じ勢いが続くとは限りません。さらに利益を狙って持ち続ける選択肢もありましたが、今回は持ち越したポジションを利益のある状態で手仕舞いできたことを優先しました。デイトレードとして購入した銘柄を結果的に翌日まで持ち越したことについては反省する必要がありますが、「せっかく持ち越したのだからもっと利益を取りたい」と欲を出さず、売却できる場面でポジションを解消できた点は今後のトレードにもつなげたいと思います。
一方、トラース・オン・プロダクトでは542円でエントリーしたものの、最終的には521円で売却して損切りとなりました。今回特に反省しているのは、もう少し利益を伸ばしたいという気持ちが強くなり、値動きが変化したところで冷静に売却できなかったことです。デイトレードでは含み益が出ると「あと少し上がるかもしれない」と考えてしまいがちですが、利益を伸ばそうとすることと、根拠なく欲張ることは分けて考えなければなりません。上昇を期待してエントリーしたにもかかわらず値動きが想定と変わったのであれば、一度利益を確定する、あるいは損失が小さいうちに撤退するという判断も必要です。
シェアリングテクノロジーでは大きな利益を求めず577円で売却できた一方、こちらでは利益を伸ばそうとした気持ちが結果的に損失を大きくしてしまいました。同じ日のトレードだからこそ、この違いは今後の課題として覚えておきたいところです。利益を伸ばせる場面では伸ばしたいものの、株価が想定と違う方向へ動き始めても「もう一度戻るかもしれない」と期待してしまえば、デイトレードでは損切りが遅れる原因になります。エントリーする前に利益確定と損切りの目安を考え、実際の値動きが想定から外れたときには、その計画に沿って行動できるようにしていきたいと思います。

ENEOSをS株で買い増し、日経平均5連騰で他銘柄は様子見
デイトレードとは別に、SBI証券では中長期投資としてENEOSをS株で買い増しました。ENEOSも日経平均の上昇とともに株価が上向いていますが、一度に大きく購入するのではなく、単元未満株を利用して少しずつ保有数を増やしています。
一方、今回は他の保有銘柄について買い増しを見送りました。日経平均は5日連続で上昇し、わずかな期間で30,000円を突破して30,500円台まで上値を伸ばしているため、このまま上昇が続く可能性がある一方、短期間の上昇に対する利益確定売りが出ても不思議ではありません。
中長期で保有したい企業であれば株価が上昇していても購入する選択肢はありますが、買い増すたびに取得単価も上昇します。特に現在のように相場全体が連騰している局面では、「まだ上がりそうだから」という理由だけで保有株を次々と買い増すと、その後に相場が調整したとき、高値圏でポジションを増やしたことになってしまいます。
買わなければ上昇を取り逃す可能性はありますが、投資では常にポジションを増やさなければならないわけではありません。相場に過熱感を感じたときに一度買い増しを止め、次の押し目や企業ごとの材料を待つことも、中長期で資金を管理するうえでは一つの戦略だと考えています。
まとめ|日経平均5連騰でも利益を欲張らずリスク管理を優先
NYダウの大幅上昇を受けた本日の日本市場では、日経平均が30,500円台まで上昇して5日続伸となりました。さらにマイクロンによる日本への大型投資計画も報じられ、半導体関連を中心に新たな投資テーマが生まれる可能性もあります。
本日のデイトレードでは、前日から持ち越したシェアリングテクノロジーを576円から577円で売却し、小幅ながら利益を確定できました。一方、トラース・オン・プロダクトは542円から521円で損切りとなり、利益をさらに伸ばそうとした判断が裏目に出ています。相場全体が強い日に損失が出ると悔しさはありますが、日経平均が上昇しているから自分のトレードもうまくいくと考えることはできません。
特に今回は、大きな利益を狙わず売却したシェアリングテクノロジーと、利益を欲張った結果として損失になったトラース・オン・プロダクトという対照的なトレードになりました。どこまで利益を伸ばすのかだけではなく、値動きが想定から外れたときにどこで撤退するのかを事前に考えておくことが、安定したデイトレードには必要だと感じます。
中長期投資ではENEOSをS株で買い増した一方、日経平均の5連騰を考えて他銘柄への追加投資は見送りました。相場が強いときほど取り残されたくない気持ちは出てきますが、短期では利益確定と損切り、中長期では取得単価と企業業績を意識し、買わないという選択肢も持ちながら次の投資機会を待ちたいと思います。

