2025年11月18日の株式市場は、米国の利下げ観測が後退したことを背景に、日米ともに大幅な下落となりました。米国では主要3指数がそろって調整入りし、ハイテク株を中心に売りが加速。日本市場もその流れを受けて「株・債券・為替」がそろって下落する展開となり、特にハイテク・AI関連銘柄が大きく値を崩しました。個別銘柄では、地合いの悪化を受けた押し目買いとポジション調整が進む一方、信用買い残の急増など警戒すべき要素も見られました。市場全体に慎重なムードが広がる中、今後の金利動向と政策判断が注目されます。
2025年11月18日の市況|米利下げ観測後退とハイテク売りで日米ともに急落
主要指数(11月18日時点)
日経平均:48,702.98(-1,620.93)
TOPIX:3,251.10(-96.43)
NYダウ:46,590.24(-557.24)
NASDAQ:22,708.08(-192.51)
S&P500:6,672.41(-61.70)
米国市場(11月17日)
17日の米国市場は、12月の利下げ期待が後退したことを背景に全面安となりました。NYダウは前日比557.24ドル安の46,590.24ドル、NASDAQは192.51ポイント安の22,708.08ポイント、S&P500は61.70ポイント安の6,672.41ポイントで取引を終え、主要3指数がそろって下落。中期移動平均線を割り込むなど、テクニカル面でも調整色が強まっています。
FOMCによる金融政策の先行きに対する不透明感が広がり、金利上昇への警戒感が強まったことで、ハイテク株を中心に売りが加速。AI関連銘柄の過熱感も重しとなりました。
個別では、アルファベットがバークシャー・ハサウェイによる株式取得報道を受けて買われた一方、エヌビディアは著名投資家による保有株の全売却が明らかとなり下落。アップルはCEO退任報道の影響で売られ、デル・テクノロジーズは投資判断の引き下げを受けて軟調。アマゾンは社債発行計画を発表しましたが、株価は冴えませんでした。
セクター別では、メディア・娯楽が上昇した一方で、半導体、耐久消費財、アパレル関連が下落。VIX指数は22.38まで上昇し、投資家心理の不安定さが表面化しています。
日本市場(11月18日)
米国株安の流れを受けて、18日の日本市場も大きく下落。株式・債券・為替の3市場がそろって売られる「トリプル安」の展開となりました。日経平均は前日比1,620.93円安の48,702.98円、TOPIXは96.43ポイント安の3,251.10ポイントで取引を終えました。
債券市場では長期債利回りが上昇し、価格は下落。これは国内の財政政策に対する懸念も影響しています。為替市場では円買いの動きが見られたものの、全体的なリスクオフの流れが強く、円高への動きは限定的でした。
業種別ではすべてのセクターが下落し、特にハイテク・AI関連銘柄が大きく値を崩しました。国内外の金利上昇、景気減速懸念、為替の不安定さが重なり、投資家心理の悪化が鮮明となっています。
トレード銘柄|楽天・SBIでの売買動向とポジション調整
楽天証券|デイトレードと積み立て投資
- 8729 ソニーフィナンシャルグループ
株 価: 149.7円
数 量: 100株
合 計: 300株 - 2865 GXNDXカバコ
株 価: 1,179.0
数 量: +2口
合 計: 106口
SBI証券|スイングトレード
買い増し銘柄
- 5016 JX金属 +1株(合計18株)
- 7272 ヤマハ発動機 +1株(合計164株)
- 8136 サンリオ +1株(合計5株)
- 8904 AVANTIA +5株(合計195株)
売却銘柄
- なし
反省点・総括|地合い悪化の中での押し目買いと信用買い残への警戒感
前日はインバウンド関連銘柄が売られていたが、本日は半導体関連の下落が主因。サンリオは地合いの悪さにもかかわらず堅調で、追加購入を実施。JX金属は下落により取得単価を下げる目的で買い増し。
後場にかけても下落が続き、ソニーフィナンシャルグループは含み損に転じたが、100株追加購入。ただし、11月14日時点での信用買い残が5,509倍と極端に高く、今後の動向には注意が必要。
